治療時間

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~脈を診る~

伝統鍼灸、中医鍼灸では脈を診ること、すなわち脈診を大切にします。

患者さんの手首に指をあてて脈を取り、その脈の状態から、患者さんの状態を把握するのです。熟練の鍼灸師となるとこの脈診により多くのことが分かります。裏を返すと、脈診には研ぎ澄まされた指の感覚と膨大な経験が、精度を上げるために必要であります。

一口に脈と言っても、基本は脈が速いか、遅いか、強いか、弱いかの4つですが、細かく分ければ20種類以上の脈の分類があります。


脈の取り方も脈全体の状態をみる、左右計6箇所で比較する、頸動脈と比較する、脈を押し潰してから力を抜いてみて状態をみる、など多様。

脈診は鍼灸師の持つ特殊技能だと思っています。

私はまだまだ脈診に自信がもてる状態ではなく、本当にこの判断でいいのか、といつも疑問を持ちながら行っています。他人が診たら別の判断をするのではないかと。


そんな不安な状態ですが、伝統医療である経絡治療の大先生に聞いた話を思い出します。
「分からなくても何でもいいから、とにかく脈を診ておきなさい。人は焦っていたり嘘をついていたりしていたら脈に出るから。」
枝葉は違いますがニュアンスとしてはこんなことを言っていました。分からないから敬遠するのではなく、まずやってみろということでしょう。

実際、教員養成科での臨床実習で毎週特定の患者さんの脈をみていました。毎週同じ曜日、同じ時間に来るのですが、あるときいつもと違って脈が速くて強いことがありました。
「今日何か怒っていませんか?」と聞いてみたところ、「ここに来る前に嫌なことがあってまだ怒りが収まらないの」と答えが返ってきました。大先生の言うとおり脈に出るものだなと感じました。


また大人気漫画「ワンピース」の作中ではCP9という特殊工作員が脈を取って尋問しているシーンがありました。実際こういう使い方できるのかな、と思ってしましました。

レントゲンや血液検査のように客観的に分かるものではありませんが、だからこそ経験と練習が必要なのでしょう。人に習ったり、書物を読みながら実践し続けるしかありません。

甲野 功