～綺麗な花は綺麗ではない～

“あなたが綺麗な花を見たとします。その花が綺麗なのではありません。あなたの心が綺麗なのです。”

以前、治療院業界のセミナーにて講師が話された言葉です。

綺麗な花を見て綺麗と思う心があるから、見た花は綺麗なのであって綺麗と感じる心がなくては綺麗な花など存在しない。心を脳と言い換えてもよい。脳が認識して美しいという感情が生まれる必要がある。そういう意味での言葉でした。

何が言いたいのかというと、目の前の現象は自分次第で解釈が変わるということ、だそうです。
患者が来ない、患者が良くならない、売上が悪い、労働環境が悪い。そういったものは本人が、本人の心が感じていること。自分次第で変えていくことができるということです。

同じような内容の話は多くの先人、セミナー、自己啓発本などで耳にします。しかし、花が綺麗に見えるのは心が綺麗だから、という理屈は驚きました。
というのも、思い返してみると私は２０代最初くらいまで花を綺麗と思って見ていなかったのです。色合いが派手か、大ぶりか、鮮やかな色か、などの情報として見ていた気がします。
素直に、綺麗だな、と思うようになったのはそこそこ社会経験を経てからだったのです。

花が変わったのではなく自分が変わった。

いい教訓となりました。

甲野　功