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~NBMとEBM~

私が鍼灸の専門学校に入学した2004年の頃、学校ではしきりに“EBMに基づいた鍼灸治療を”と言われました。


EMB(Evidence-based Medicine)とは「根拠に基づいた医療」と訳される、最新の臨床研究に基づいて統計学的に有効性が証明された医療といえます。つまり医療は研究で効果があると証拠があるものを選択せよということ。


鍼灸は経験と勘に頼る部分が大きく、ときに“独りよがりなもの”になりかねません。それではいけないと、今現在も鍼灸の臨床研究は続いており、様々な研究が学会で発表されています。

かし、EBMは全ての患者に有効とは言えないそうです。

当然ながら根拠となるデータが十分そろっていない疾患にはその根底が崩れます。

また治療が困難な疾患、高齢者のケア、死に至る病気、精神に関わる病気などにはEBMを適用できない場合もあるそうです。

このEBMに対する考えとしてNBM(Narrative-based Medicine )というものがあります。


直訳すると「物語に基づいた医療」となり、病気の背景や人間関係を理解し、患者の抱えている問題に対して全人的にアプローチしていこうというものです。

全人的とは身体的だけでなく、その人の精神・心理的、社会的までという意味。


NBMは患者との対話と信頼関係を重視するということです。その病気について、経緯や原因、どのように考えているかなど患者の物語から、その背景を理解し医療を行う。

データ重視のEBMだけでは足りない、人間関係重視のNBMも必要であると考えられているようです。

このNBMというものは、鍼灸治療にとても近い考えだと思います。鍼灸では問診をとても大切にし、疾病ではなく人をみる、とよく言われます。


NBMを知ったときに、伝統医療たる鍼灸は経験・勘だけでもいけませんが、本来の患者の人なりをみることを忘れては行けないと改めて感じました

甲野 功

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