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~バイリンガル~

「バイリンガルたれ」

 

これは母校、東京医療専門学校校長の言葉です。


バイリンガルとは、母国語、外国語の複数話せるという意味ではなく、西洋医学(現代医学)と東洋医学(伝統医学)のどちらも理解し、翻訳できる、両方から疾患にアプローチできる、という意味です。

医師を筆頭に厚生労働省認可の医療資格がいくつかありますが、東洋医学を正式に学ぶのは鍼灸師だけです
近年、医学部でも漢方や鍼灸の授業があるようですが、国家試験の出題はなく、学ぶことは義務ではありません。

 

対して鍼灸師になるための国家資格試験には解剖学、生理学、病理学といった現代医学科目が半分以上を占め、必ず学ばなければなりません。
つまり、習得カリキュラムとして、東洋医学、西洋医学をともに学ぶことを定めた国家資格は鍼灸師のみなのです。

 

そのため、鍼灸師は現代医学と伝統医学の橋渡しを担う立場にあります

 

「気の流れを整えるため」、「補法瀉法」、「気が虚している実している」、といった東洋医学用語だけを羅列するだけではいけません。現代医学に即した表現もできるようになる必要があります。
現代医学の言葉で説明しきれないものもありますが、置き換えることができるものもたくさんあります。

 

「薬は全て悪、とっと止めてしまいなさい」だとか、「鍼灸で治せない病気はない」などと、現代医学を頭から否定したり、東洋医学が絶対だと驕ることもよくありません。

 

 

鍼灸マッサージ教員養成科では卒業研究が義務付けられています。そのさい、東洋医学系の実験は東洋医学における現象を現代医学に翻訳しているといえます。
例えば鍼の刺激により、気の流れが良くなった(疎通経絡)としたときに、筋硬度計の数値、関節可動域の値、視覚検査の結果、など現代医学での可視化を図り、統計学的処理を行っていきます。

 

私は大学病院の麻酔科で仕事をしているので、電子カルテに記載する場合は極力、現代医学に即した表現を心掛けながら、どうしても東洋医学的に表現せざるおえない場合はそのまま記載します。

 

 

このように、一般的には占いやオカルトのように思われがちな、東洋医学の知識や技術を、しっかりと医師を初めとした他の医療従事者に説明できるようにする。
そして、当然ながら鍼灸を受ける患者さんにインフォームドコンセント(説明と同意)を得るために、きちんと説明できる知識を持ち、適応外と判断すれば速やかに医療機関におくることができなければなりません。

 

「バイリンガルたれ」
この言葉は常に西洋医学(現代医学)と東洋医学(伝統医学)の両方を学び研鑽を積みつづけなさいという意味も含まれていることでしょう。

 

甲野 功

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