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~学連ダンサーの障害 肩関節脱臼~

私が実際に目にした学連(学生競技ダンス連盟)選手のスポーツ障害について紹介します。

 

もう10年以上前のことですが、ある学生のダンス競技会に足を運んだときのことでした。

 

母校の現役生に声をかけられました。
「甲野さん、肩外れたの入れられますか?」

 

肩が外れた?競技ダンスで?


頭の中で疑問だらけの中、ついていくと、後輩がうずくまっていました。

確かに競技会中に肩が外れたようで腕が動かない状態。競技会中に肩が外れたとのことでした。

他の選手と強く接触したり転倒したりしたわけではなく、自分の筋力で外れてしまったようです。

当時は鍼灸マッサージ専門学校の2年生。肩関節脱臼の整複(骨の入れ方)方法は知識として知っていました。
しかしながら、実際に脱臼を扱ったことはなく、そもそも法律上、医師、柔道整復師以外が脱臼の整複をすることは許されていません。
立場上知らなくてやってみましたと言い訳できる状況ではない。

それでも何もしないわけにもいかないから、少し高いところに寝かせて、腕を下垂させ自重で牽引させて自然に入るのを待つか。
いやいやい、そもそも資格のない素人が扱っていいものか。

 

など瞬時に考えが巡りました。

 

ひとまずその後輩の肩を見ようと近づいたとき。痛みで冷や汗が出て、腕を動かせる状況ではありません。体をほとんど動かせないのでは、私にできることは無い。

 

即座に判断しました。「救急車をよぼう」

 

鍼灸マッサージ師が得意とするのは慢性疾患や神経痛、不定愁訴といったところが主。その知識、経験では急性外傷には歯が立たないと現実を知りました。


このことは、のちに柔道整復師まで資格を取ろうと決める遠因となりました。

 

 

肩関節脱臼は脱臼の中でも頻度が高いです。今回のように自家筋力によって起こる場合があります。
肩関節脱臼の中でも脱臼した方向により分類がいくつかありますが、大部分は前方脱臼で、前方脱臼はさらに烏口下脱臼と鎖骨下脱臼に分けられます。外れた上腕骨骨頭がどこにあるかで分けています。
肩関節脱臼の怖いところは反復性や習慣性に陥りやすいということ。再発しやすいのです。

 

 

コンタクトスポーツではない競技ダンスで脱臼が生じるとは、当時の私の頭にはありませんでした。
現場では何が起きるかわからない。
肝に銘じた出来事でした。

 

甲野 功

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