開院時間

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休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~経歴 東洋医学の心残り~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 陰陽のマークを顔にした石像。
陰陽のマークを顔にした石像

 

 

2011年の夏の終わり頃でした。東日本大震災の影響が東京ではほとんど感じられなくなった頃。当時働いていたクリニックの状況がどうもおかしいと気づき始めました。突然、事務の人が解雇されたのを皮切りに大小さまざまな問題が噴出してきました。独自で調査してみた結果、このクリニックは大きな問題があると判断しました。

 

当時、妻に第一子を妊娠しており収入が安定し自由な時間が取れる職場に最初は満足していました。しかし、このままではこのクリニックは遅かれ早かれ、問題が明るみに出て閉院すると予測。今後の身の振り方を考えなければいけませんでした。(実際にこのクリニックは私が退職した2か月後に閉院。)

 

独立開業か、また別の職場を探すのか。

 

柔道整復師の国家試験を終えてクリニックの就職が決まるまでの就職活動で、鍼灸整骨院、病院、訪問マッサージ、開業鍼灸院らを周り、面接を受けたり意見を聞いたりしていました。

そのときある病院の面接で担当した職員は現場ではなく事務方(経営)の人で、私に年齢(34歳)、資格(按摩マッサージ指圧、鍼灸師、柔道整復師)、社会状況(大卒、既婚)を考慮して独立する道を真剣に考えなさいと言いました。いつまでも誰かの下にいては期を逃すから、自分で始める勇気を持ちなさい、と。


ちょうど震災直後の混乱している時期でしたが、とても心に響いた話でした。初めて会う私に経営者として助言してくれたわけです。それから独立して自分で始めることを真剣に考えリサーチするようになりました。


クリニックを辞めたとして、次は開業か、その考えははっきりありました。

 

しかし、もう一つ心に引っかかることがあったのです。それは、東洋医学を勉強してこなかった後悔です

 

高校で物理が好きになり、大学でも物理学専攻でした。根が理系である私は鍼灸専門学校での東洋医学科目が苦手で嫌いでした。鍼灸は科学ではないと学生時代思っていましたし、試験の成績が悪いことも重なって、自分は現代医学、解剖生理学を基盤とした現代派の鍼灸をするのだと決めていました。
その後の柔道整復師の勉強は更に深く人体の構造や外傷、多くの疾病の知識を増やしていきました。どんどん現代医療系の鍼灸に気持ちは向かっていきます。

 

反対の気持ちもありました。

 

修業した鍼灸整骨院では、そこの院長から経絡治療のやり方を少し習っていました。そして臨床を重ねる上で、現代的な鍼でのアプローチでは対応できない症例に出会うようになります。うつ病、不妊、逆子、自律神経失調症など。病院に行っても原因不明、薬が効かないし飲みたくない。鍼でどうにかなりませんか、と言われます。同僚の柔道整復師は鍼灸師に頼めば何とかしてくれると、どんどん回してくれます。


そうなると現代派の鍼灸では限界だと感じていました

 

また、もしも両親をはじめ親類や大切な人が病院ではどうにもならない大きな病気にかかったときにどうすのか、を考えるようになりました。例えば癌や白血病などにかかり末期と言われたら。医師に見放さた患者が東洋医学で治ったという逸話はよく耳にしていました。鍼灸で癌が治ることはないと教科書にも書いてあります。それでも自分がその立場になったら大事な人のことを諦めるのか。鍼灸師として治療家としてどうなのか。

そう自問自答することがありました。

 

資格を取ったものの、臨床も積んできたものの、東洋医学を疎かにしていました。学生時代にしっかり勉強してこなかった後悔が常にありました。
独立開業の前に、東洋医学をしっかりしている鍼灸院で修業した方がいいのではないかと考えました。

 

クリニック後の進路を悩んでいるときに、柔道整復師専門学校の同期で、鍼灸マッサージ教員養成科に進んだ同期と話をしました。各分野の一流の先生がしっかり教えてくれる、大変だけどやりがいがあるとのこと。先行き不安な私には、とても輝いて見えました。
養成科で2年間しっかりと勉強し教員免許も持った上で開業してもいいのではないかという気持ちと、子供が生まれるのにまた学生になることなどできないだろうという気持ちが、ぶつかりました。結論を先延ばしする時間はありません。

 

かなり悩んだ末に、妻の「養成科に行って勉強したいのでしょ、行ったら。私も働いてるし何とかなるでしょう。」の言葉で、教員養成科進学を決めました。やり残した東洋医学をしっかり勉強して自分の価値を高めて開業しよう、と誓いました。

 

鍼灸学生の頃は嫌いだったのに、患者さんを前にして必要性を感じた東洋医学。まだまだ分からないことばかりですがずっと取り組んでいく課題です。

 

~経歴 教員養成科編~ へ続く

 

甲野 功

 

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