治療時間

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~江の島と杉山和一~

昨日、片瀬江ノ島駅から新江ノ島水族館に家族で行ってきました。江の島水族館は旧のときも新になっても訪れたことがなく、初めてでした。

 

長女が病気で保育園の親子遠足に行けなかったので、改めて親子遠足の代わりに。新江ノ島水族館はとても有名ですが、私は水族館そのものに興味が薄いため、子供のために行きました。江の島自体には数えきれないほど訪れていますが、水族館は初めてでした。

 

江の島に足を運ぶ理由は、観光地として素晴らしいということはもちろんですが、鍼灸あん摩マッサージ指圧師として大事な意味がある場所だからです。江の島は杉山和一(すぎやまわいち)という人物と縁(ゆかり)があるのです。

 

杉山和一とは江戸時代の鍼灸師であり、盲人でした。盲人の役職の中で最高位とされる検校(けんぎょう)という役職についた人物です。そのため杉山検校とよばれることもあります。

 

杉山和一の成し遂げたこととして、菅鍼法(かんしんほう)という鍼の手法を作り上げたことが挙げられます。菅鍼法とは、細い管を使って鍼を刺す方法で日本オリジナルです


中国を起源に持つ鍼は、元々鍼本体を手に持って一気に皮膚に突き刺す方法。中国のは鍼は太く長いため、この方法がやりやすいわけです。今でも中国はこの方法が主流だそうです。
対して、湿度が高く皮膚がきめ細かい日本人は、細くて柔らかい鍼を好みます。そうなると鍼を直接皮膚に刺すのが難しいのです。

 

杉山和一自身も鍼を刺す技術が低く、悩んでいたとかいないとか。つまずいて転んだ時にたまたま松葉が竹筒に入っている状況に出くわしてこの菅鍼法を開発したと言われています(諸説あり)。その菅鍼法を開発するきっかけとなった場所が江の島だというのです(これも諸説あり)。
そのため、江の島にはそのときつまずいた石を「福石」としてまつっています。そして杉山和一のお墓と碑も江の島にあります。(墓は他の場所にもあるようです。)

 

現在、日本人の鍼師のほとんどがこの菅鍼法を使い、日本鍼法のアイデンティティとも言えるわけです。
鍼灸の専門学校生は国家試験前に江の島にお参りすることがあります。杉山和一の威光にすがろうというわけですね。

 

かくいう私も治療で行き詰ったときに江の島に行ってお参りしたことがあります。海に囲まれて美味しい食べ物がたくさんある江の島。気分転換になりますし、自分を見つめなおすことになり、また頑張ろうという気持ちになります。近場に幾つかある水族館ではなく、新江ノ島水族館を選んだのは鍼師としてのこだわりも関係していました。

 

江戸時代の杉山和一のように、何か画期的な革新を起こせたらなあ、と願っています。

 

甲野 功