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~タクティールケア~

タクティールケアというものをご存知でしょうか。

 

介護分野では知られた存在のようです。私は去年、このタクティールケアというものを介護系のサイトで知りました。タクティールケアが認知症に効果がある、そういった記事でした。
検索して調べていみると、まさに“手当てそのもの”といった手技によるケアであるようでした。
興味を持った私は無料講習会に出向いて、タクティールケアとはどのようなものか説明を聞いてきたのでした。

※詳しいことはJSCI(日本スウェーデン福祉研究所)のホームページを参照してください。
株式会社日本スウェーデン福祉研究所ホームページ
※画像はホームページより

 

内容を抜粋すると、タクティールとはラテン語の「アクティリス(Taktilis)」に由来する語で「触れる」という意味があるそうです。


タクティールケアとは術者の手で空いての背中や手足をやわらかく包み込むように触れることにより、様々な症状を和らげるケアのこと。認知量緩和ケアにおける補完的手法として用いられているそうです。
スウェーデンが発祥で、1960年代に未熟児のケアを担当していた看護師によって始まったとされています。
なお、タクティールケアは治療もを目的とした手法ではなく、ひとつのコミュニケーション手段として活用できるもの、と注意されています。

 

有効性を裏付ける根拠として、皮膚の触覚受容器が刺激され、知覚神経を介して脳の視床下部に信号が送られ、別名安静ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されます。このオキシトシンが不安感やストレスの軽減に関わるというのです。

 

手技の方法としてはとにかく全身くまなく、密着させ、ゆっくりと、リズムを変えず、両手を相手の体から離さない、柔らかく包むように行う、というものでした。
あん摩マッサージ指圧師で当てはめると、軽擦にあたる手技でした。
按摩では主に筋肉に、マッサージでは主にリンパに対してアプローチをするのですが、タクティールケアでは触ることが大きな目的になっているようです。タッチングの一種と言いますか。

 

私も手当てというものに重きをおいているので共感できる内容でした。赤ちゃんの治療や緩和ケア病棟での治療に役立つものだと考え、テクニックを少し取り入れてみました。

 

ただ触るという行為が心と体に大きな影響を及ぼすことは、赤ちゃんを育てているママさんや保育士さんにとって実感できることだと思います。
大人になっていくとなかなか体に触ることが社会的に問題になりやすくなります。現在では医師でさえあまり触診を行いませんし、不必要に触るのはセクハラだと言われてしまう時代です。


今一度手を皮膚に当てるという行為の重要性を再確認すべきではないでしょうか

 

タクティールケアは人間本来の効果を狙っていると講習会で話していました。もちろん前提として治療目的ではないので、ケアの結果、よい効果があるというスタンスです。
対してわれわれ鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師は治療目的で人の体に触ります。触るという行為を疎かにしてはいけないはずです。ついつい鍼を刺す、お灸をすえる、揉む、などに意識が行きがちですが、基本中の基本は患者さんの体に触ること。

 

原始的な手技について見直す、いいきっかけとなりました。

 

甲野 功

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コメント: 1
  • #1

    高橋 (日曜日, 22 4月 2018 16:12)

    そうですね。ありがとうございます�