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~大腿骨頚部骨折~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 大腿骨頚部骨折
大腿骨頚部骨折

 

 

高齢者に多い4大骨折といわれる骨折があります。
・転んで手をついたときに手首が骨折する「橈骨遠位端骨折」(通称、コーレス骨折
・肩の付け根、上腕骨が骨折する「上腕骨外科頚骨折
・尻もちなどで背骨が潰れてしまう「腰椎圧迫骨折」(胸椎まで考慮すれば脊椎圧迫骨折)
・股関節部分の太ももの骨が折れる「大腿骨頚部骨折
の4つです。

どれも骨粗鬆症が基盤にあり、構造上弱くなっているところに外力が加わって骨折に至るケースです。

 

その中でも特に重症になるのが最後の大腿骨頚部骨折です

 

まず大腿骨とは人間の太ももにある大きな骨です。
大腿骨頚部とは股関節を作る骨盤にはまり込んでいる部分を頭とみた“骨頭”に対して、首の部分にあたるくびれた部分を“頚部”とします。

 

頚体角といって頚部と体部が作る角度があり、頭を下げているような格好のため、体重がかかる場所であり、力を受けてしまいます。

構造上、アダムス弓(頚部の下方がよく発達している)やパッカードメイヤー線(頚部にある骨梁という構造が3種類で合理的に配列されて作られる)など耐性を保つ作りなのですが、骨粗鬆症によって脆くなっていきますから、骨折しやすくなるわけです。

また大腿骨骨頭は(成人の場合)内外側大腿回旋動脈という動脈から栄養を得ているだけなので、頚部が骨折すると骨頭に血が通わなくなる恐れがある場所なのです。

 

大腿骨頚部骨折は、骨折線が関節包内にあるか関節包外にあるかので、内側頚部骨折(骨頭下骨折、中間骨折)と外側頚部骨折(転子間骨折、転子貫通骨折)に分類します。

しかしながら、この分類では治療方法や癒合経過に対してほとんど意味がなく、狭義の頚部骨折(骨頭下骨折、中間骨折、転子間骨折)と転子部骨折(転子貫通骨折)に分ける方が実践的とされています。なぜならば、受傷者が基本的に高齢者と考えた場合に、処置として人工関節(手術)にするか否かが問題になるからです。

 

大腿骨頚部骨折は人体の中で最も骨癒合(骨折から骨がくっつくこと)が起こりにくい骨折とされていて、後遺症なく治癒させることが最も困難と言われています。(※理由として、関節包内骨折であるため骨膜由来の仮骨形成がない、また海綿質が少なく骨髄性の仮骨形成も少ない、特異な血管分布により骨頭側からの血流が少ないところに骨折により骨頭への血流が絶たれるため、などが挙げられます。)


そのため、手術をしなければ簡単に治癒できないのです。

 

高齢者の場合ですと、ずっとベッドに寝ている(長期臥床)ことで
認知症
関節拘縮(関節が固まってしまう)
筋委縮(筋肉がやせ細る)
沈下性肺炎(肺の機能が低下することで肺炎を起こす)
褥瘡(床ずれ)
大腿骨頭壊死(骨頭部分に血が通わないため骨が腐ってしまう)
などの大きな問題が起こりえます。

 

早くにベッドから起こしてリハビリをする必要があるため、手術による人工関節を第一選択にする必要があるのです。いわゆる「寝たきり老人」にさせないことが重要です。

 

 

現在、理由があって人工関節にすることができなかった大腿骨頚部骨折の患者さんの機能回復訓練をさせて頂いています。手術ができないというのは大きな困難でしたが、受傷後約1年経過し何とか順調に回復しています。


元々持っていた鍼灸師、按摩マッサージ指圧師の知識と経験だけでは手に負えなかったはずです。柔道整復師の知識が大いに役立っています。

 

今は整骨院と離れた業態で仕事をしていますが、過去柔道整復師3年間の勉強は、将来誰かの役に立つための準備だったと思えてなりません

 

甲野 功

 

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