治療時間

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~人の多様性、技術の多様性~

近年、多様性という言葉をよく聞くようになりました。


LGBTは性的少数者を表し、性の多様性を認めようという社会の動きが活発になってきました。
ダイバーシティという横文字が一般的になってきました。
生物多様性といった生物科学分野の用語もあります。

 

これらは、私が子供の頃には馴染みがなかったように思います。


予想するに、かつての日本が「右に倣え」が主流だったからではないでしょうか。
幼少期を過ごした1980年代は、現在と比べると大体の人が同じように生きていた気がします。いい大学、いい会社、いい車、いい給料が男性の目指す道。みんな少年野球をしてプロ野球を観て、同じテレビ番組をみる。そんな時代だったように記憶しています。


独身のままでいることや会社に属さずフリーでいることなどを、変わっている、おかしい、情けない、といった否定的な目でみる空気があった気がします。

 

その後、バブル経済の終焉、21世紀へ突入、リーマンショックなどを経た現在は、色々な個性を尊重する多様性の時代になったと言えます。ステレオタイプの成功(と思われていたもの)が無くなり、何が正解か不明瞭になっています。


私のいる治療院業界も、多様性が求められる時代に入っていると考えられるのです。

 

人にはそれぞれ個性があり、好みが分かれます。術者が患者さんに、この手法(技術)を押し付けるのは過去の話で、ある程度相手の希望を尊重する必要があるのではないでしょうか。


『うちは鍼灸で治すから、言われたとおり鍼灸治療を受けなさい。(鍼が)怖いとか(灸が)熱そうとか治りたかったら文句を言うな』。

そんな時代が昔はあったようですし、また、そんな術者を求めていた患者が存在したらしい。インターネットもスマホも無かった時代、情報が乏しくて比較して選ぶことが困難だった頃はそれで良かったでしょうが、今では数多くの口コミや評判、解説が簡単に手に入ります。自分に合っていそうなものを事前に調べて選択する時代なのです。

 

さらに、同じ患者さんでも、その時々の状況によって異なります。普段肩こりがひどいから指圧を受けている人が、ぎっくり腰をしたときも同じように指圧をすることは適切でないでしょう。「引き出しが多い」という表現がよく使われますが、ある程度幅のある技術がないといけないわけです。

 

人の多様性、技術の多様性

 

この言葉はあじさい鍼灸マッサージ治療院が掲げるテーマの一つで名刺に入れてある言葉。
紫陽花の花言葉は「移り気」。土壌や時間によって花の色が変わることからその花言葉があると言われています。

患者さんは人それぞれ、という至極当たり前のことに真摯に取り組むために治療技術の多様性が必須です。

 

甲野 功