開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~時代の変化~

私の住む東京都新宿区の道には、路上喫煙禁止の注意表示がいたるところについています。地面に埋め込まれていて、歩いていると幾つも目にすることができます。

 

しかしながら、まだまだ路上喫煙が無くなりません。
地面にある路上喫煙注意表示の上で堂々とタバコを吸うひと、歩きながらタバコを吸うひと、酷いのになると吸殻を道端に捨てるひと。治療院の前をほうきで掃き掃除をしていると吸殻が見つかります。私は人生で一度もタバコを吸ったことがないので、路上でタバコをする人の気持ちが分かりませんが、タバコが好きなひとには、注意喚起があっても気にしないひとがいるようです。

 

小さな子供を持つ親としては、せめて幼稚園や保育園の登下校時間に路上喫煙はやめてもらいたい。ちょうど子供の顔あたりに火のついたタバコが来ます。
そして、タバコのポイ捨ては本当に止めてもらいたい。歩いて好奇心旺盛な下の娘は道端の落ちているものにも興味を示す年頃で拾ったり、口に入れたりするととても危険だからです。
少し前に、喫煙してはいけない場所でタバコを吸っている老人を小学生がいけないことだと指摘したところ、老人に小学生が首を絞められた、というニュースがありました。そもそも喫煙禁止の場所で喫煙をしなければこんなことは起きないわけです。

うちの近所で路上喫煙をしているのは圧倒的に中高年の男性です。


このことを最近流行の、老害だ、暴走老人だ、と一言で片づけるわけにはいきません。というのもひと昔前では普通のことだったからです。

現在30代後半の私が子供の頃、道端でタバコを吸うのは日常の光景でした。JR(国鉄)の駅でも吸えましたから、高校生くらいのときまでタバコを吸いながら改札を通るひとを目にしたものです。車を運転しながらタバコを吸って、吸殻を窓から投げ捨てる光景も目にしたものです。


そもそもタバコを吸うことは男のたしなみ、カッコよさ、という風潮でした。昔のテレビ番組では、徹子の部屋に喫煙しながらトークをする俳優が映っていました。映画では主人公がタバコを吸うシーンが多くあり、中高生男子はタバコを吸うことが大人への一歩だった時代。少年ジャンプでも高校生の主人公が堂々と喫煙する漫画が連載されていたものでした。

 

社会人になった21世紀の始め頃、就職した会社では夕方6時を過ぎればオフィスでタバコを吸いながら仕事をしても良かったです。オフィスに妊婦がいたとしてもお構いなしでしょう。会社に入ったばかりの新人時代にタバコを吸うひとは喫煙室で堂々と仕事を休んでいるのだから、数分居眠りくらいいいだろうと会社で堂々と寝て、先輩に怒られました。何故タバコはよくて、居眠りはダメなのか?と頭にきたものです。

 

その頃から約15年で、タバコを吸うこと自体が悪と言わんばかりの状況になりました。
これは一言でいえば時代の変化です。そして時代の変化に取り残されてしまうことに危機感を持つのです

 

路上喫煙をしている中高年男性はきっと、若い頃にしてよかった当然の行為を続けているだけではないでしょうか。
下積み時代、新人時代にきっと私たちよりももっと理不尽な仕打ちを指導という名目で受けたのかもしれません。憧れの先輩を真似してきた結果かもしれません。
それがいつの間にかタバコを吸うこと自体が好ましくない、路上喫煙禁止、と世間が変わってしまった。会社員だったら企業命令で禁煙を推奨されたり、本人の市場評価が下ったり、といった外的要因で行動を是正できたかもしれませんが、リタイアしたり、注意する人がいないくらい上の立場になったりしてしまったら、過去の常識と慣習のまま過ごしているだけなのかもしれません。

 

若い頃の経験、成功例などにすがったままで、気が付いたら時代の変化に対応できず、取り残されてしまうかもしれない

 

独立して仕事を自ら作る立場になって、とても気をつけることです。
治療院というものが必要なくなったら?鍼灸が世間から忘れられたら?あん摩マッサージ指圧のプロなど要らないとなったら?
時代が変わってしまったらどうなるか、そうなる前にどうするのか、を道路にある路上喫煙禁止の表示をみるたびに思います。

 

甲野 功