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~世界食料デーに関わる理由~

「世界食料デー月間」リーフレット
「世界食料デー月間」リーフレット

 

週末にチャリティマッサージを行います。これは世界食料デー月間に関連して行うイベントで、マッサージをしていただいた対価を寄付するものです

 

イベントを前にして今一度開催する経緯や意義を示しておこうと思います。

 

最初のチャリティマッサージというイベントをしたのは、もう5年以上前になります。当時勤めていた鍼灸整骨院でのことでした。
分院の知名度、集客を目的としてイベントをするにあたって、当時妻が勤めていた団体と連携し、チャリティ企画として大々的に行いました。


そのときの状況としては、オープンしてからある程度時間が経過した分院の業績向上が第一の目的。新規オープンイベントとするには時間が経ちすぎ、何か開催理由が必要でした。そこに「国際貢献できる」という大義名分を入れた格好になります。


ただイベントをするのでは、業績不振の苦肉の策と思われてしまいますし、寄付という名目ならば来てくれる人がいるだろう、という目論見がありました。
ですから、最初の開催理由はビジネスライクなもの。はっきり言えば他の名目でも何でもよかったでしょう。
結果として、多くの集客ができた、1日分としては比較的高額な寄付金が集まった、普段一緒に働くことのないスタッフ同士の技術がみることができた、などの成果を得ることができました。

 

それから数年経過した2014年5月に私自身が独立開業して、あじさい鍼灸マッサージ治療院を立ち上げました。

 

開業1周年でイベントを行う際に取り入れたのが、同じチャリティイベントの概念でした。治療院を開放し手作りのケーキやお菓子を振る舞い、寄付を募る。集まったお金をNGO団体に渡して活用してもらう。チャリティカフェです。
国際貢献という看板で治療院に足を運んでもらい集客に繋げる狙いがあります。
このとき、本業の治療行為は一切行わないので、別の機会に自らの技術でイベントを行いたい、むしろ行わなければならない、と考えました。5月のカフェに対して10月の世界食料デー月間に合わせたチャリティマッサージとしました。以前の職場で行ったのと同じ方法です。

 

全ての発端は、イベントの時期がたまたま10月だったので、私は当時存在すら知らなかった世界食料デー月間というものに乗っかった形。
偶然でしたが、イベントの企画として使うために世界食料デーとは何か、何故これに寄付をするのか、を考えました。そうしないと偽善だろうという目を向けられると思ったからです。

 

一般的に考えて飲食店で食品メーカーでもないのに、鍼灸整骨院が世界食料デーを支援する意味が解りませんから。今回のあじさい鍼灸マッサージ治療院のイベントも、事情を知らないと世界食料デーと何の関係があるの?と思う人が多いのではないでしょうか。

 

世界食料デーは簡単に言えば飢餓を無くそうという取り組み。世界を見れば人類全員に行きわたる食料生産量があるにも関わらず分配が偏り、食料が余ってしまう国と足りない国が出ている。そのことをまず知り、対応していこう、ということ。かなり大雑把ですが。

 

そこで考えるに至ったのが、治療院(鍼灸整骨院も)が存在できる社会環境についてです。

 

まず生命の危機がある環境下では、私のような治療院レベルの施設は直接必要ありません。どのような環境かと具体的にいえば、戦争、紛争、テロが起きている地域です。いつ死ぬか分からない環境では、軍事力(ときに暴力、戦闘力)がなければ命を守れません。
また政治や交渉をして戦闘行為を抑止しなければならないでしょう。別の例を挙げれば、大災害に遭った地域。大地震、大津波、火山の噴火など。生きるか死ぬかの状況に治療院は必要なく、特殊状況においても救助できる力と組織が最優先です。

 

次に、直接被る生命の危機を脱した状態。ここで必要なものは衛生と医療でしょう。感染症をどれだけ防ぐか。疾患、外傷に死亡をどれだけ防ぐか。必要とされるのは医療と公衆衛生。もちろん治安維持のための警察組織も必須です。

 

それらの状況を乗り越えると、栄養面の課題です。餓死しないように食料がある、栄養素がある食事が常に摂れる、といった段階になることと思われます。例えば、太平洋戦争の戦火を免れたものの、その後の衛生面の悪化、食糧難、栄養不足で亡くなった人の話を聞きますし、私の身内にも戦後の悪環境で命を落とした人がいます。

 

食べることに困らず、栄養も足りている状況になって、やっと私のような治療院の存在意義が出てくると考えます。東洋医学の得意分野は未病(病気にならないようにしていくこと)や養生(身体を強くする)です。飢餓のない、飢餓の心配のない環境でなければ治療院の存在意義は薄いと思います。

 

だから食料問題に関心を持つべきだと考えています

直接どうこうするのは、専門家やNGO団体に任せます。まずはその問題を、何が起きているのかを、知ることが大切です。
紛争地域はまだまだ先ですが、貧困や飢餓に苦しむ地域の状況が改善されれば、人々は健康に目が向きます。そうなると鍼灸やマッサージの需要が出てきます。私たちの技術や存在が求めれる環境になっていくはずです。

 

あまり崇高な意志ではありませんが、世界の飢餓について考えるイベントとして、10月16日にチャリティマッサージを行います。

 

甲野 功

 

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