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~青色発光ダイオード~

今月の事ですが、家族でよみうりランドに行ってきました。
小さな子供が乗れるものが沢山あり家族で楽しむことができます。

 

京王線のよみうりランド駅から行ったのですが、駅からはゴンドラに乗りよみうりランドの上空を進みます。帰りは夕方5時過ぎでしたが、あたりはもう暗く、素晴らしいイルミネーションが輝いていました。ゴンドラに乗り、上空からイルミネーションを楽しむことができました。

 

このイルミネーションを見ながら、大学時代の研究を思い返しました。
私は東京理科大学理学部応用物理科を卒業しましたが、大学4年当時(1999年)の研究室は青色発光ダイオードを研究していました。

発光ダイオードはLEDの事。周知の通り、青色発光ダイオードの実用化に成功したのは日本の中村修二先生で、彼は2014年にはノーベル物理学賞を受賞しました。それほどの画期的な発明です。

 

青の光を出すLEDを完成させることは20世紀中には間に合わないと言われていたそうです。
当時、既に赤と緑のLEDはありましたが、3原色最後の一つ、青を作れずにいたのです。私くらいの年齢の人ならば、昔のクリスマスツリーはソケットが大きい電飾で飾られていて、色も赤と緑がほとんどだったと覚えているのではないでしょうか。
青色発光ができれば3原色が完成するので色のバリエーションが格段に増えます。大昔は色のついたフィルターを被せていましたが、それではやはり無理があります。青色LEDは世界の夢でした。

 

中村先生は当時多くの学者が注目していた素材ではない、Ga(ガリウム)とN(窒素)の化合物GaN(ガリウムナイトライド)に注目し、それを使って実用化に成功させます。しかもGaもNも巷に溢れた元素であり、材料が高価でもなく、分解すれば無害であるため廃棄が楽、というとても優れたものでした。

 

GaNの結晶を作るのはガスを吹き付けて作るのですが、そのときの温度を赤外線の波長から計測する方法をもう一人の学生を研究していました。(※細かいことはもう説明できません)

 

さて、中村先生が実用化させた高輝度青色発光ダイオードは文字通り世界を変えました。

 

それまでできなかった青のイルミネーションを実現させ、カラーバリエーションを大きく増やしました。
今では当たり前の青のイルミネーション(当時は電飾といった方がいいでしょう)は20世紀には存在せず、21世紀にかけて普及してきました。
道路の信号も電球だったものがLEDに変わり、電球交換がほとんど必要なくなりました。屋内の電球も蛍光灯からLEDに変わっていきました。それだけLEDは消費電力が低く、長持ちします。電光掲示板は信じられないくらい鮮やかに細かく色彩豊かに変わりました。

 

研究テーマは赤外線波長による温度測定でしたが、この発明で「何が変わり、何が変わっていくのか」を事前に学んでいたので1999年当時から今の世の中を予想しているものでした。あの頃夢のように思われていた世界が今現実になっているのです。

 

 

話を戻してよみうりランドのイルミネーションです。


帰りのゴンドラは京王線よみうりランド駅から来る大勢の若者で溢れていました。私のような家族連れが帰宅する一方、高校生大学生は夜景をイルミネーションを見に夕方から訪れるのです。

LEDによって大量の電飾を、低い電力と熱で照らすことが可能となりました。敷地一面を電飾で敷き詰めることなど電球では不可能でしょう。重いし費用がかかるしメンテナンスも大変です。軽くて安くて長持ちするLEDだからこそ。

イルミネーションの質が上がることで夜にお客を呼ぶことができます。それも昼間メインとなる層とは別の。


よみうりランドはお世辞にも新しい綺麗な遊園地ではありません。テーマパークよりも遊園地の方がしっくりくる古い遊具が残る場所です。新しいグッジョバという施設ができたとはいえ、郊外の古い施設。
子供連れが楽しむ遊園地に、夜景を楽しむデートスポットが加わる。これがなければ他の多くの遊園地のように潰れていたかもしれません。イルミネーションを導入することで息を吹き返した施設は他にもたくさんあることでしょう。

 

中村先生が発明したLEDがライフスタイルを変えた。まさにイノベーション(革新)。
このようなイノベーションが鍼灸、治療業界にも求められています。
いつか、このようなイノベーションを起こせたらいいな、と夢想します。

 

甲野 功