開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~道順案内~

最近、近所に住む患者さんからケーキを頂きました。そのケーキが美味しかったので、別の品物も食べてみたいと思い、そのお店に行ってみることにしました。


頂いた品物に名刺サイズのチラシが入っていたので、その地図を一度見て、出かけました。場所は神楽坂駅そば。生まれてからずっと暮らしている地元、迷うことはないとタカをくくっていましたが、いざ現地に行くとお店が見つかりません。土地勘は当然ありますし、どこら辺にあるのか頭で理解しているのですが、実際にその場所にお店が無いのです。

 

チラシのセンスを優先し地図が概念的で正確でなかったのでしょうか。知っている土地だからと甘く考えよく見ないで来たからでしょうか。何故だかケーキ屋が見当たりません。その現実に悲しくなりました。結局、その日はたどり着くことなく帰宅しました。

 

後日、お店の名前を検索して、ホームページ上の地図を再度確認したうえで出かけました。前回は夕方で暗かったのと、年明け早々でお店が閉まっていて分からなかったに違いない、今回は問題なくたどり着くはず、と思いながら


ところが、やはり見つかりません。仕方が無いのでスマートフォンの地図アプリを開いて現在地と目的地を確認しました。探していた通りが一本違っていました。結局、スマートフォンに頼ってたどり着いたわけで、最初から使っていれば前回の無駄な時間が無く済んだのにと思いました。

 

しかしながら、スマートフォンを持っていない人はどうなるのか?という気持ちが芽生えます。

数年前に、まだスマートフォンを持っていない頃ですが、銀座のルノアールで会議をすることがありました。当時の私はガラケーですがネットで検索することはできました。
銀座につきましたが会場がどこだか分かりません。
銀座にはルノアールが何店舗もあります。サイトには地図が載っていません。Google mapのリンクが貼っているだけ。


銀座は土地勘が無いうえに、碁盤状に町ができているので一本道を間違えると、道の形に特徴が無いためどこを歩いているのか分からなくなります。
色々歩き回ったあげく、工事現場の人に住所とルノアールの支店名を話して道を教えてもらって、会場に着くことができました。開始時間に間に合うように銀座駅に着いたのに、時間に間に合いませんでした。


他のメンバーはみんなスマートフォンで苦も無く到着した様子。このとき、スマートフォンを持っている前提になっていることを感じずにはおえませんでした。

 

 

銀座で迷子になった苦い経験から、治療院のホームページでは駅からの道順を詳しく載せています
駅の改札から写真つきで、どの出口に向かのか、出口を出たらどの方向に進むのか、渡る交差点、目印となる建物は何か、まで。


住宅街にある分かりづらい場所にあることもありますが、「Google mapで来てくださいね、分かるでしょう」という態度を避けたいと考えています。

 

当初は最寄り駅の大江戸線牛込柳町駅からだけでしたが、牛込柳町駅自体の知名度が低いということで、大江戸線牛込神楽坂駅、東西線神楽坂駅、新宿線曙橋駅からの道順も写真で載せました。


更には牛込柳町駅には、どのルートでくれば着くのかも解説を入れました。

 

幸いなことに遠くから来る初診の方々からは、ホームページに道順が詳しく載っているから助かります、という声が多くあります。かつての自身の経験を活かして手間をかけた甲斐があるものです。
反対に、近隣住民の方が道に迷うことが多いです。そばに来るのですが、路地を一本間違えることが多い。土地勘がある分、詰めが甘くなるようですね。

 

屋号を、「あじさい」と平仮名にして横文字やアルファベットを使わない、また「鍼灸マッサージ治療院」と長々とストレートにしているのは、適度にダサくお年寄りにも分かりやすくするためです。

ホームページやチラシの道順案内も、デザインよりも、きちんとたどり着けるようにすることの方が大切だと考えています。ケーキ屋が見つかなくて帰宅した経験から、改めて思いました。

 

甲野 功