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~独立を決めて家事をするようになった~

最近某オムツのCMが炎上騒ぎになりましたね。


最近流行の言葉で言えばワンオペ育児。それを推奨しているとクレームが入りました。お父さんが育児家事をしないで全てをお母さんに押しつけることは、問題になっています。

 

私の場合ではこうなります。
ある朝、長女の「お漏らししちゃった。」の声で起こされました。朝食を食べるときに、膝に次女を乗せて食べていたらオムツからおしっこが漏れていることに気づき、ズボンを履き替えました。子供たちの服と同じように自分の服も軽く手洗い。それから、二人を電動アシスト自転車に乗せて保育園に送りました。

 

周りからは、男の割に家事や育児をよくすると言われます。
母からは、こんなにするようになるとは思ってもみなかったわ、と言われます。

 

家事をするのが当たり前のことです。ですが、私は元々、部屋が汚くても気にしない人間。若い頃ははっきり言って子供が嫌いでした
それがどこで今のように家事育児をするようになったのかと考えると、独立開業しようと決心したからだと思います

大学を卒業してから短い期間ですが、サラリーマンをしました。当時はいろいろな事を誰かがやってくれた環境です。
出張費の清算、資料の用意、オフィスの清掃。
仕事が沢山あってそこまでやる暇が無かったと言えばそれまでですが、今思うと至れり尽くせりでした。
かつては女性社員がお茶を入れてくれたり、コピーをとってくれたりしたそうです。さすがに当時でももうそのようなことはありませんでしたが。同期入社した女子は入社後1年くらいで先輩社員と結婚して退職。奥さんが働くなど非常識という風潮が残っていました。

 

そういったサラリーマン生活がすぐに嫌になっていた私は「それくらい自分ですればいいのに」という思いを心に秘めていました。
時はITバブルが弾けた頃。
就職活動していたときと入社後では状況が変わってきていることが新入社員では感じ取れました。この生活に慣れたら一人で何もできなくなりそうだ、という不安が募っていました

 

それから少し経った後、脱サラし、この業界に入ります。

職場のトイレ掃除、院内の整理清掃に始まり、ビラ配り、ビラ作成、治療補佐、レジ打ち、会計処理、という新人時代。それから実際に患者さんに治療する、新規患者さんをとる、企画立案、経営会議に出る、戦略を練る、時給計算、採用面接、後輩の指導、といったところまで行いました。

 

この業界、外部業者に委託するところなどほとんどありませんから何でもやりました。段々下に任せると言っても必ず自分自身で仕事やりきり、内容を理解してから任せます。


今はどうか知りませんが、当時の嫌なことは下の世代に押しつけて、上役にゴマをすり、手柄をねて昇進する、というサラリーマン生活が嫌で仕方なかった私には、治療業界は合っている方でした。


それでもこの頃ですら率先して家事をしようなどとは考えていませんでした

 

ある時期になると本気で独立しようと考えるようになります。そのときに人を雇う業態を一切考えていなかったため、何でもできるようにならないといけない、と腹を括りました。


ある程度当時の職場において上の立場になると掃除や洗濯と言ったいわゆる雑用をしなくなっていました。それでは独立して一人で始めたときに困ると思い、家事をするようになります。結婚して何年かした時期でしょうか。
掃除洗濯から必要業務一通りを全てできないといけないと考え、自宅でも家事をするようになりました。子供が産まれてからは育児をすることも仕事の勉強だと思ってするようになります。

 

家事も育児もやるようになりました。それは独立を決心したとき。どこかに雇ってもらう環境のままだったら、やらないままだったかもしれません。

 

甲野 功