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~個人商店の3S~

インベスターZという漫画を愛読読しています。


インベスターとは投資家の意味。なんと中学生が投資をする話なのです。作者はドラゴン桜を描いた三田紀房氏。ためになる経済知識を、ストーリーを通して、教えてくれるマンガを多数発表してきました。他にもエンゼルバンクという作品にもお世話になりました。私にとってインベスターZは、教養を深めるために読んでいるビジネス書に当たる存在です。

この11巻に掲載されているもので個人商店についての話がありました。


個人商店で大切なことは3Sだと。以前トヨタの5Sを紹介しましたが、今回は3Sです。5Sとは内容が全く異なります。

 

個人商店の3Sとは、
Slim:スリム
Simple:シンプル
Slow:スロー
の3つです。

 

まず個人商店はスリムであることが大事。
低コストでなければいけない。これは個人で経営するのですから巨額を投資して大きな利益を得ようとするハイリスクハイリターン経営は博打になってしまいます。もちろん相当まとまった個人資産があるならば別ですが、その場合投資家をした方がよく、個人商店をする必要はないかと思われます。

 

次にシンプルであること。
あれもこれもと手を広げると失敗するといいます。例えば一人でカフェを始めたしたら食事メニューやデザートなどは簡素にして、メインのドリンクに集中する。そうしないと、個人で運営する手前、手が回らなくなる。在庫も多数抱えることになりスリムでいられなくなります。

 

そして、スロー
企業と違って成長をすることを考えない他と競争する、繁盛を求める、と失敗するというのです。

 

最初の2つはまあそうだと思いますが最後のスローという考えは驚きました。

そのことについて作中では、地方の商店街がシャッター通りになった理由を挙げて説明しています。
かつて全国の商店街にアーケードを作る動きがありました。そして、国や自治体が補助金を出して、多くの立派なアーケード商店街ができました。より成長しようと試みたわけです。
しかし、実際には補助金で全て賄えたわけではなく、アーケード建設のために、決して少なくない額の出費が個人商店に課せられました。
更に店舗の上に住んでいる事業主がほとんどであったため、自宅の改修工事に店舗工事の費用、そして店舗の規模拡大に伴う多額の資金を費やしました。
身の丈を越えた投資は経営を圧迫していきます。苦しい状況をみた子供たちは後継者になることを放棄して企業に就職していった。結果としてアーケード商店街はシャッター通りに変わっていったといいます。


もっと儲けよう、繁盛しよう、成長しようという気持ちが個人商店には害となる。作中で、そう結論付けていました。

 

この点に関してはケースバイケースだと考えます。
例えば通販大手のジャパネットたかたは地方の個人カメラ屋から始まった企業です。個人商店から大企業に成長した例はたくさんあります。
個人商店が個人商店のままでいるならばスローが大切で、個人商店から企業に変わっていくには成長、繁栄を求めるべきなのでしょう。選択肢を間違えるといけないということでしょうか。

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院はまさに個人商店に分類されます。3Sが成り立っています。

一人で全業務を行うスリム体制。仕入れは鍼や灸ぐらいで、ほとんどありませんからとても低コストです。
シンプルについてもそうでしょう。治療コースが多くてあれもこれも手を出しているようで、本質は患者さんの身体を良くするための技術で統一されています。物販や保険請求治療などは行っていません。甲野個人でできる範囲のことしか業務にしていません。
そして、スロー。もっと売り上げをあげたい、という欲は間違いなくあります。しかし一種の肉体労働であり、たった一人で行っている以上、無理をするとすぐに体が壊れてしまいます。この漫画はもっともっと、という焦る気持ちを落ち着かせる効果がありました。

 

停滞は後退と同じこと。ですが、行き急いで倒れてもいけない。

 

ある大企業の経営者は『経営とはマラソンのようなものだ。100mで一位を取っても仕方がない』といいました。
別の企業経営者は『スロー経営』をスローガンに掲げていました。急成長をするとひずみが生じて大きな失敗に繋がるからだと。
企業ですらこのような意見があるわけです。一人で行う私はゆっくりと、それでいて永く続けていける方法が求められているのでしょう。

 

甲野 功

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