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~心配という名のマウンティング~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 彫刻の森美術館の彫刻
相手を心配しているようで実際のところはどうなの?

 

治療業界で働き始めて10年以上経ちます。


患者さんには同伴者がいらっしゃる方もいます。夫婦だったり、親子だったり、知人友人だったり。その中で、たまにですが、心配している態度を取りながら別の感情が行間からにじみ出てくる同伴者がいます。

 

例えば夫婦で来院されたとして、片方が「(患者の)状態はどうですかね?、先生。」と聞いてきます。
私が身体の症状について説明します。
「ほら、大変な状態になっているじゃないか。」
「無理するからだ。」
「いつも、○○しているのが良くないのだよ。」
と相手のことを心配しつつも、責めているような方向へ。
更には、
「私の言うとおりにしないからでしょう。」
「もういい年なのだし○○(熱中している趣味が多い)は止めないと。」
「先生からもきちんと言ってください。」
自分の立場を上にして患者さんの行動を管理しようとします。それも第三者の権威(この場合、私を含めた医療従事者、治療側になります)を借りて。

 

これは心配を隠れ蓑にした精神的制圧行為、最近の言葉でいうとマウンティングになると思うのです。

 

また、親子でも同じようなことがあります。
患者である子供は、既に我々の問いにきちんと受け答えができる年齢に達しているにも関わらず、こちら側の問診に答えるのは母親。患者である子供の返答を待たず、
「ここが痛いのです(痛いに決まっています)。」
と先に口を挟みます。


更には、
この子はおっちょこちょいでダメなのです。以前も××ということがあって。
と今回の件とは関係のない話に飛んだり
まったく、親の気持ちなど考えていないのだから。
愚痴に変わったり
将来が思いやられるは。
勝手に悲観するなど話が進むことがあります。
言葉の端々に「うちの子はなっていない」と言いたい態度が出ています。

 

このような同伴者がいて、横から口を出されると、はっきり言って我々の気持ちが萎えます
あなたの気持ちはいいから患者さんのことが大切なのですよ、と内心呟いてしまいます。

 

このような術者の愚痴をここで書くのは、こんな状況下では、あくまで私の経験上ですが、身体の治りが悪くなります。

 

ちょっと無責任な考えかもしれませんが、私が行う行為は、患者さんの治ろうとする身体と精神のお手伝いをして本来持っている自己治癒力を高めること、なのです。投薬も外科手術も行えない鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師は、そこがキモ。だからこそ、心配しているふりをして、本音は身体が良くなることを望んでいない人がそばにいると、患者さん本人も施術する我々としても、力が出しづらくなります

 

また困ったことに、マウンティングする人は悪気がありません。「あなたのことが心配なの」という善意が、表向きあります。無意識に追い詰めているのです。「相手への心配」が、実は「自分の心配事」であることだったりするのです。


治療院のことだけに留まらず、親子関係でもたまに見受けられま。親が子の進路を心配しているようで、親の心配・不安の感情を押し付けているだけ。結果的に子の行動を制限して、子は幸せとは言えないように見受けられる。こういった状況の人は怪我の治りが悪かっり、変な痛みの出方をすることが、私の経験上あります。

 

もちろん、本気で心配していて、身体の事を気遣う同伴者がほとんどです。これまでの臨床経験で、たまに遭遇するだけです。
そのたまに出会うケースでは、患者さんの気持ちと同伴者への態度を注意深くみるようにしています。患者さんの身体と症状だけに注目しているのでは、足りません。

 

甲野 功

 

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