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~職住接近~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 NEWSWEEKより
NEWSWEEKより

 

通勤時間というムダをなくせば、ニッポンの生産性は劇的に向上する


このようなタイトルの記事がニューズウィーク日本版に出ていました。

最初の見出しにはこのような文面が。
日本人の通勤時間はアメリカ人の約2倍。生産性アップを目指すなら「職住接近」にヒントあり

 

最近はブラック企業問題が盛んに騒がれています。
ブラック企業は仕事をしている割に利益が出ない(出てもどこかが搾取している?)ことが根底にあり、日本企業の生産性の低さを表している面もあるでしょう。かなり日本は諸外国に比べて生産性が低いようです(数値の出し方にもよりますが)。

 

生産性の低さの原因の一つが、記事にあるように、通勤時間の長さからくるもの。通勤時間では仕事ができないため、その分生産性が低下するというわけです。それを解消するために職場の近くに住まいを持つ職住接近が生産性を上げる方法の一つだというわけです。

 

職住接近
とても腑に落ちる話です。

 

私は以前から、通学・通勤時間は本当に無駄だと考えていました。

住居から遠い学校、遠い職場に行くこと自体がかなり無駄を生むと思っていました。そう考える背景は、生まれも育ちも東京都新宿区だったことにあるでしょう。交通の便がとても良いので近隣に施設があるのが当たり前の環境。わざわざ遠くに行かなくとも大体のことは揃いました。歩いても新宿に出られます。

 

小学校、中学校は区立の近所の学校でした。高校は自転車か歩いて通える所を狙って受験し、高校は自転車通学していました。大学は徒歩圏内の東京理科大学。大学受験において、他に早稲田大学、上智大学、千葉大学を受験していました。早稲田、上智も徒歩圏内でしたが不合格。千葉大学だけが電車での通学圏でした。理科大が合格した後、落ちた千葉大学から補欠合格の知らせが来ましたが、理科大を選択しました。既に理科大に進む気持ちを固めていたのもありましたが、通学時間が長すぎて通えないと思っていたことも国立を蹴った理由の一つです。


学費は安いですし、国立大学の方が世間体は良いかしれませんが、4年間の通学時間で失うものを考えたら、近い理科大の方が良さそうだと判断しました。それくらい通学時間に時間と体力、それにお金を取られたくなかったのです。
18歳の頃からこのような考えでした。

 

今現在、まさに職住接近を実現しています。


開業した場所は自宅の目と鼻の先。通勤時間はほぼ無いに等しいのです。通勤時間を極限まで削った形です。そのせいでとてつもなく目立たない場所で開業することになり、集客は本当に苦労しています。
反面、家庭に関してはとても有益に過ごすことができています。すぐに職場に行けて、すぐに自宅に帰ることができる。とても家事や育児しやすい環境なのです。その気になれば家にいて、予約が入ったときだけ治療院を準備して患者さんが帰ったら片づけをして帰宅してしまうことが可能です。このおかげで常連患者さんの無理なお願いにも対応することができています。

 

そして重要なことは、家庭の事まで気を回せるくらい時間と体力、更に気力を消耗しないこと、これが大きいのです。


仕事の生産性以外にもワークライフバランスという用語も流行です。仕事と私生活をどのように折り合いをつけるのか。


かつてのようにお父さんは満員の通勤電車に揺られて仕事に専念、お母さんは専業主婦で家事育児に専念、というわけに行かなくなりつつあります。特に都心部では共働きが普通になってきていて、女性が就職しないことが選択肢に無いくらい社会進出が進み、子供を産んでも仕事を続けたい、続けないといけない状況が一般化しています。

 

そうなると、都心部に住んでお父さんもお母さんも職場の近くに住むことが便利になってきます。保育園から連絡があって迎えに行くのに職場が遠いとかなり不便です。
子供が小さい時期には、
「広い家、豊かな自然」
よりも
「職場が近い、保育園が近い、小児科がある病院がそばにある、手助けしてくれる人(おじいちゃん、おばあちゃんやファミリーサポートなど)がいる」
方が重要でしょう。もちろん、共働きという前提の話ですが。

 

そういった意味ではフリーランスとなり職場を自宅もしくは自宅近くにしてしまうのも一つの手段となります。保育園のいわゆるママ友、パパ友で独立して開業する人の話をよく耳にするのはこのような意図があると思います。かくいう私がまさにそうですが。


長い通勤時間は色々なものを奪うことは私自身が身を持って知りました

今年3月まで栃木の大学病院に週一回通勤していましたから。朝4時50分に起床し、8時12分に職場最寄り駅に着き、そこから徒歩15分かけて病院に向かいます。17時きっかりに仕事が終わりますが、自宅に帰るときには20時近く。往復5時間をかけました。


安定した給料と貴重な臨床経験を天秤にかけても大きな損失でした。体力が続かないので帰りはグリーン車に乗るようになり、こちらの持ち出しで交通費が余計にかかりました。鬼怒川が決壊した大雨のときには在来線が止まっているのでタクシーで小山まで行き(タクシー代で5,000円を軽く超え)、新幹線で帰宅しました。この交通費だけで1日の給料分が飛びました。大雨でスーツをクリーニングに出してその費用もかかります。


驚くべきことに病院勤務していた去年の方が毎月の収入は上なのに利益は辞めた方が高いという結果になりました。長い通勤時間はストレス緩和のために色々お金を使ってしまうのです。大学病院と契約更新をしなかった理由は色々ありますが、得るものより失うものの方が大きかったこと。自らの事だけでなく家族の事もそうです。

 

生産性に繋がる話ですが、共働き世帯における子育ての解決方法としても職住接近は大事なのではないでしょうか。

 

甲野 功

 

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