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~SNSが変えた個人店~

SNS(ソーシャルネットワークサービス)。そしてスマートフォン
この2つが個人商店(個人事業主)に「春を呼んだ」と言われています。このことは「ドラゴン桜」で有名な三田氏が著作「インベスターZ」で述べた内容です。

 

それまでは大手チェーン店が有利で、お客さんは誰もが知っていてどこにでもあるお店を選択していました。情報は無かったから知名度がある、どこでも安定のレベルを保っている、という点を、安心安全の担保にしていたからです。失敗したくない、損したくない


それがスマートフォンの普及により、その場で簡便に情報を得ることができるようになり各店舗が可視化されて、必ずしも大手チェーンでなくとも安心して入ることができるようになりました。
更にSNSが普及することにより、誰が製品を作っているのか、どのような想いで作っているのか、などの売る側の個人が見えるようになりました。そうすることで商品や店舗の裏にあるストーリーを知ることができるようになり、そのストーリーに共感して購入や来店を決めるパターンが出てきました。

 

これは商品(モノ)が供給過剰で値段も安くて高品質になり差別化ができなくなってきた背景があるのと、足りないものがほぼなくなった現代日本では消費よりも体験や感動(コト)の方に価値を見出す人が増えてきていることが挙げられます(モノ消費からコト消費へ)。
加えて社会的意義があるものを選択して消費する動きも出てきています。例えばフェアトレードの商品を割高でも購入するといった。更にその行動を考えを共にする仲間と共有したい。

 

このような消費行動の変化の一因をSNSが担っていると言えるでしょう。

 

物延秀氏の「新ヒットの方程式」では、現代を万人がSNSを利用するソーシャルメディア時代だと定義し、モノではなく共感を売れと、表紙カバーから主張しています。これからは旧マスメディアと言われたテレビ、ラジオ、新聞らが衰退しネットメディアが広告の主体になっていくであろうと予測しています(すでに現実にそうなりつつあります)。
企業の広告費がテレビCMよりもネット広告の方に資金が投入されるようになりつつあります。またテレビや雑誌の好感度アンケート結果とネット上で話題になっている(影響力がある)芸能人に違いで出てきており、本当に広告塔として価値があるタレントが誰なのか数字として表れてきているようです。

 

こういった世間の変化はSNSによって生まれていると言えるでしょう。個人が小さなメディアとして意見を発信することができるようになったからです。


例えばある一人の個人に100名のフォロワーがいればその個人が発信した内容が100名に届きます。その100名に各々100名フォロワーがいれば100×100で1万人に情報が伝わる可能性があります。ある程度のフォロワー数(数百人)を持つ人ならば情報が拡散する力はその何倍にもなります。今では素人でも数万人単位のフォロアーを抱える人もいるわけですから発行部数が少ない雑誌よりも影響力があるわけです。

 

従来は大きな情報媒体に広告を打たないと経営が成り立たなかった時代でした。そのためある程度の資本が必要で、個人事業主や個人商店が生き残るには厳しかったわけです。
それが今では自前でホームページを作成し、個人の見解をSNSで発信し、共感を生むことができれば集客することができるようになりました。地理的不利もスマートフォンの地図機能が発達により、かなり軽減していると言えるでしょう

 

繁華街から離れた住宅街にぽつんと佇む個人ラーメン店に長蛇の列ができている光景は、スマートフォンとSNSによってもたらされたものと言えます。本当に美味しいという在野のラーメンファンの評判、店主のラーメンに対するこだわり、そういった情報が簡単に手に入ることと、分かりづらい立地であっても簡単にたどり着くツールがあること、これらが要因だと考えられます。

 

鍼灸院やマッサージ院においても商店街の路面店でなければ生き残ることができなかった時代は過去のものになります。
立地が良ければそれだけ集客に有利である反面、テナント料が大きな固定費となってのしかかります。また不特定多数のお客が来院されるためトラブルを呼び込みやすいと言えます。
飲食店と違い治療業界は術者との相性が大きなウェートを占めるジャンル。どのような人間が身体を触るのかはとても重要なことです。問診して薬を処方するだけの医者ならばそこまで気にならないでしょうが、鍼灸師やマッサージ師は長時間身体を触れられ一緒に居ることになりますから。

 

かつては「鍼灸院です、来てください。」で済みました

看板を出して広告をうてば良かったよう。ところが、今は都心部ならなおさらですが、患者さんの選択肢が増えており趣味嗜好が細分化されています。鍼灸やマッサージという「ナニ」を選択するかよりどのような術者(人柄、考え方、こだわり、共感できるかなど)を見定める「ダレ」の時代になっていると思います。


「ナニ」から「ダレ」の時代へ


それは間違いなくSNSによって個人が情報を発信できる環境と発信しなければいけない環境によって訪れたものです。

 

色々な弊害もありますし、嘘の情報が飛び交うこともあります。それでもSNSの普及により、個人事業主がフリーで生き残れりやすい時代になってきていると思います。そして我々鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師は自ら発信していかないとやっていけない時代になったと感じています。

 

甲野 功

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