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~2018年春東都から感じたこと~

4月15日、東部学生競技ダンス連盟(学連)の東都戦(通称、春東都)に行ってきました。

 

昨年の全日本戦(通称、冬全)に続き、学連選手を対象にした応援キャンペーンをしました。2週間に渡り春東都に出場する4年生(もしくは4年生と組んでいる下級生)限定で社交ダンサーケアコースを、通常6,000円を3,000円の半額で受け付けました。キャンペーン期間に何名か選手が訪れてボディメンテナンスを行い、ダンス向上のために身体の状態を把握してもうこと、力の効率の良い出し方、動かし方などをレクチャーしました。

 

 

 

 

来院された選手の当日の状態と母校の応援を兼ねて、今年も朝から会場に足を運びました。午前中の競技と母校のフォーメーション競技を観戦したところで会場をあとにしましたが、今年は一段と気づくことや考えることが多かった春東都でした。

 

春東都という大会はレギュラー戦と言われる最上級生が出場できる競技会であり、シーズン最初の大会です。この時期、4年生は就職活動や新入生歓迎行事に追われてとても忙しく環境の変化に振り回されます。それでいて今年の流れが見える重要な大会です。


各校、各種目2カップルまで出場権が与えられています。他の競技会は参加数に制限がありませんが、レギュラー戦は大学ごとに出られる数が最大16組までと制限があります。また1カップル2種目まで出ることができますから上位選手8組で枠を埋めてしまえば他の選手は出ることができません。


更に他大学同士(共同加盟校ではない大学と組んでいるという意味)で組んでいるシャドーカップルはその制限がない代わりに男性が4年生になるまでレギュラー戦出場は認められません。


このようなルールであるため、シャドーカップルの強豪選手はどれだけ結果を残していてもレギュラー戦に出ることができるのは学生最後の1年間のみ。最終学年の春東都からやっとレギュラー戦に出場することが許されます。更に選手層が厚い大学では4年生になってやっと出場できる場合もありますし、大学内の順位争いに負ければ出場枠を貰えないこともあります。

 

また新しい優勝者を決めていくシーズンが本格的に始まりました。

 

春東都当日、朝の練習から会場入りしてみました。1次予選からとにかく驚きました。

1次予選の時点からレベルが高い

運動量が多く表現が華やか。1次予選ではどの選手も身体が温まっていなくて、ややグダグダした印象を受けることが多いのですが(特に春東都では)、とにかく動き回ります。昨年までの印象とはかなり違っていました。最初からこれだけ動いてくるとは予想していませんでした。


春東都とは春に行われる東都戦。東都とは野球と同じく東部ブロックから六大学を抜いた大学です。これに六大学が加わった東部戦は一体どうなるのだろう?選手が成熟した冬の全日本ではどこまでいくのだろう?、そのような疑問が頭をよぎりやや唖然としました。

 

毎年思うことですが学連のレベルは年々上昇していっています。比例ではなく、加速度的に、下手をすると指数関数的と言えるくらいです。数年前なら入賞しているレベルでも簡単に予選落ちする、そういう印象です。一時期学連はアマチュアのレベルに置いて行かれている印象がありました。幼少期からダンスを習ってきた世代が今のアマチュア競技会を引っ張っており、18歳で競技キャリア10年以上などの選手がいます。大学入学を機に始める学連選手ではどうしても時間が無くアマチュアのトップ選手には歯が立たない状況です。しかし、学連選手のレベルアップは凄まじく、段々底上げされてきて近づこうとしているように思えるのです。それくらい近年の成長が著しい。


その理由の一つにITの発達により情報が簡単に瞬時に出回るようになったことが言えます。私が現役の頃は踊る姿をアナログのビデオテープに撮影しテレビに接続しないと観ることができませんでした。海外のトップ選手のダンスは高い入場料を払って見に行くか高価なビデオを購入しないと観ることができませんでした。今はスマートフォンで簡単に撮影しその場でチェックできます。世界のトップ選手の動画は無料で観ることができます。


春東都でも、今では当たり前となった、選手はフロアーサイドからスマートフォンで撮影してもらって踊り終わったらすぐに確認します。撮影した動画はネット上で共有されて互いに研究する材料になります。
更には昔のビデオテープ時代の動画も発掘されネット上にあがってきています。研究しようと思えば参考資料が無料で手軽に手に入る時代になりました。

 

昨日の春東都を予選だけですが生で観戦した感想は、あとは体と心が差を生むのでは、ということでした。
武道で言われる心技体。技、すなわちダンス技術の発展は目覚ましく、一昔前ならば踊りこなせて様にならなかった難しいステップも今では誰もがこなしています。そしてこなさないと目立ちません。男子フィギアスケートが4回転の時代に突入したように、競技ダンスも求められる技術レベルは高くなっていると思います。

 

それに見合うだけの身体能力があるのか?
身体を診るのは私の本職ですから、一番興味があります。また別に改めて書きますが、リーダー(男性)選手の肉体は昔より基礎能力は平均して落ちてきているように感じています。この身体でよくあのようなダンスができるなあ、と疑問に思うことがしばしばあります。

 

そして心。
既にメンタルコントロールやメンタルトレーニングが競技ダンスにも一部取り入れられています。精神面がスポーツに及ぼす影響が計り知れないことは近年の実績で証明されています。かつては日常とても仲が悪く、ダンスをするときだけ息を合わせて、勝ち上がる選手が結構見受けられましたが、今ではほとんどできないでしょう。互いのコミュニケーションが取れない状態で高いパフォーマンスを発揮することはできませんし、そのようなダンスで上に行ける時代ではなくなりました。

当日最高のパフォーマンスを出すためにメンタルをコントロールする。普段からメンタルを鍛えておく。こういった部分も今後必要な項目になるのではないかと会場の状態から感じました。

 

心技体の体と心。ここがポイントになるように予感しています、私の仕事にとっても選手が競技会で上にいくためにも。
今年の、いや今年も、多くの事を学び、気づいた春東都でした。

 

甲野 功

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