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~モクサアフリカジャパンinアースデイ東京~

昨日、代々木公園で行われていたアースデイ東京2018に足を運びました。


お目当てはモクサアフリカジャパンのブースを訪れることでした。同団体には知り合いの鍼灸師が関わっており、アースデイ東京のボランティアスタッフの依頼を受けていたのですが、土曜日の仕事と日曜日の家族サービスで依頼を断っていました。


しかし、開催前や当日のSNSにおける活動発信を目の当たりにして、何とか行ってみたいと思っていました

会場は代々木公園と家からさほど遠くありません。日曜日の用を済ませて短い時間ですが会場に行くことができました。

 

そこで見た活動は従来のありがちな鍼灸師の活動とは違う、時代の流れを読んだものになっていました。

 

Moxafrica(モクサアフリカ)は2008年にイギリス人鍼灸師によって設立されたイギリスのチャリティ団体。イギリスのMoxafricaを日本から支援する任意団体がモクサアフリカジャパンになります。
そのモクサアフリカジャパンがアースデイ東京2018の2日間ブースを出展し、お灸体験を通して活動をアピールしました。

 

アースデイとは1970年にアメリカのネルソン議員が、4月22日を”地球の日”であると宣言したことが始まりで、地球環境を考える日となっています。私の妻が国際協力関係の仕事をしているため、過去にアースデイ東京に足を運んだ経験があります。ボランティア団体が多数ブースを出しており、私にとってはNGOのイベントというイメージです。

昨日の代々木公園も大勢の人でにぎわっており、若者の異文化交流のイベントという色合いでした。


かつての募金活動のような、異国の地の悲惨な姿をした子供を撮影し裕福に暮らす日本人に負い目を感じさせて寄付を募るような印象は全くありません。私が子供の頃はバブル全盛期だったこともありますが、日本人はお金持ちであるが国際的に非難されて、日本人は何かに反省しろ!と日本人同士で言い合っている、そんな雰囲気がありました。ボランティア活動は何か強制的であり、「今この瞬間幼い子供が死んでいる」といったキャッチコピーが踊り、あまり関わりたくない雰囲気がありました。これは私個人の感想ですが。

 

今はソーシャルビジネスという言葉があるように、貢献をするけれどきちんと利益を追求する、どちらもwin‐winの関係を求めているように感じます。明るく楽しく、結果的に活動が誰かのためになる、そのようなイメージで、若い人が参加しやすい、かつ参加したくなるものになっています。

モクサアフリカジャパンのブースもそのような雰囲気でした。


これまでよくある鍼灸師会の活動ですと、大御所の年季の入った先生方が行う印象でしたが、ここは若い鍼灸師だらけでイベントを回していました。ここが一番大きなことだと思いました。
昨日あるボランティアスタッフに聞いたのですが、医療ジャーナリストがブースを訪れて若い人が多いことに驚いた、とのことでした。確かにその印象は私にもありました。
若い鍼灸師が前に出ていること。それが一つ。

 

次に若いからこそ打ち出し方(見せ方)が現代的と言えます。鍼灸は伝統がありますが、言い換えれば古臭いというイメージがあります。まして鍼ではなく灸となると、臭くて熱いもの、田舎のお年寄りがしているもの、という印象があるかと思います。それがモクサアフリカジャパンはお灸を売りにしているにも関わらず、現代的なアプローチをしていました。

具体的に言えばSNSでの発信、拡散を意識しているということ


ブースでしていることは、これまで鍼灸団体が古くからやってきた無料お灸体験です。何十年前のレベルで変わっていません。違うのは団体側がInstagramやTwitter、FacebookといったSNSで発信し、体験者にも発信してもらう工夫が随所にされていることでした。

 

ほうろく灸という普段プロの鍼灸師でもまず行わないお灸を敢えて入れてインスタ映えを狙います。
お灸初級編の台座灸(皮膚に乗っけてライターで火をつける素人でも行えるお灸)と上級編の直接灸(艾を捻って線香で燃やす灸師でないとできないお灸)に加えて、「インスタ映え」という項目がある。これによって会場に訪れたひとは「珍しい体験」ができるし、それを「SNSで拡散して周りにみせる」ことができます。


今の若い人は変わった体験を共有し共感したいため、見た目のインパクトが大事です。そこを分かっている。

 

またInstagram用のパネルを用意して「おきゅうナウ」といったメッセージを持って写真を撮るように促していました。これはキャプションをつけてあげることになりますから、SNSにアップする手間を省いてあげる工夫です。見栄えもよくなります。
若い人には、どこかで聞いたことがあるお灸を<代々木公園のイベントで体験できました!>と簡単に紹介できるわけです。もちろんパネルも流行りのデザインにしてあります。

 

さらにアースデイ東京という世界的に環境問題を考えるイベントと原宿という土地柄のため、多くの外国人が体験をしていました。外国人にとってお灸は、古臭い言葉ですが「東洋の神秘」でしょう。直接灸を受けている姿を動画配信している外国人も見受けられました。今やスマートフォンひとつで世界中に発信できる時代です。
東京のど真ん中で行われる大イベントに参加すること自体がセンスがあると思うのです。

 

そして、ボランティアスタッフや私のようなお客として訪れた鍼灸師がSNSでどんどんイベントのことをSNSで発信する。
リアルタイムでも、このブログのように後日でも。そうすることで盛り上がっている感じが出て人の興味を引き付けます。実は私自身もイベント当日のTwitterをみて、やっぱり行ってみたいと思い、家族にお願いして会場に行きました。

 

ここに鍼灸業界の最前線があるそんな感覚と、ここに行かないと時代に乗り遅れるという危機感がありました。

 

当日、会場で理事の方とお話しすることができました。おっしゃっていたのは「いま、やりやすくなっている。」ということ。
SNSの普及も若い人が参加してくれることも、逆輸入の形であることも、色々ある事でしょう。そもそもアースデイ東京というイベントも10年くらいの歴史だそう。時代に乗っているし、時代に合わせてきているし、諸々の事情が追い風になっているようです。

 

今を生きる開業鍼灸師として今回のイベントはとても刺激的でした。
灸師免許を持つ身分としては普段、やることがめっきり減った灸という存在を見直す機会になりました。開業している院長としてはイベントの広げ方やアピールに仕方を勉強させていただきました。個人的には新たな出会いと繋がりができ、Twitterでしか知らなかった人を実際に会うことができ、Facebookのあの人と同一人物だったのか!と驚きがありました。

 

なお、勘違いも多々あり、会場に着くいてしばらくすると会場撤収が始まりました。その最中にボランティアスタッフと運営側が集まって記念撮影が始まります。それを遠めに見ていると知り合いの岡野先生が、イベントTシャツを渡して「甲野先生も映りましょう!」という声。私も図々しく応えて、ちゃっかり何もしていないのに撮影に入ってしまいました。そうなると、悪いので4000円の寄付をしてTシャツを買い取り、会場撤収のお手伝いを少しだけしました。その後、Twitterでイベントの事をつぶやいてFacebookに写真をあげて、ブログにしてみて。広報活動をお手伝いをしなきゃ悪いな、という気持ちになりました。
人を巻き込みうねりを作る。岡野先生や理事の山川先生、その他大勢の人がそうですが、今の鍼灸師は凄いと思います。

 

来月はうちの治療院で毎年行っているチャリティカフェというイベントがあります。やる気になりました。今年からミャンマー中心にするので、運営側も参加者も楽しく過ごして、結果的に支援できるようにしたいと思います。

 

甲野 功

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