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~新宿区に生まれ育った~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 早稲田にある穴八幡
早稲田にある穴八幡社殿

 

日本の首都、東京。

その中心になるのが23区。

23区の中でもランクが高いとされるのが新宿区(ある学者が知名度、経済活動、施設などを考慮した結果)。

 

その新宿区の牛込地区で私は生まれて、育ち、今でも暮らしており、仕事もここで行っています

 

小学校を10回転校したという父とは対照的に、ずっと引っ越すこともなく幼少期を過ごしました。母親が小学校教諭だったことも関係するのでしょうが、父の転勤には家族はついていかず単身赴任をしていたので転居はありませんでした。

私の結婚を機に実家を出たときが最初の引っ越し。次女が生まれる前のタイミングで妻子と共に実家に戻ったのが2度目の引っ越し。引っ越し先も同じ町内ですから、人生で一度たりとも新宿区牛込地区以外に住んだ経験がありません

 

これだけ長く住んでいると新宿区というものがよく分かってきます。分かるというかずっとそこに居るので感じとるもの。新宿区は多様な文化や慣習がモザイクの様に混ざったごった煮のような地域

 

副都心、歌舞伎町、新宿三丁目、神楽坂、早稲田、高田馬場、大久保、四ツ谷、落合。

全て新宿区になります。

 

アジア一と言われる歓楽街である歌舞伎町も、

今や韓国色だけなく多国籍タウンとなった大久保も、

リトルヤンゴンの異名をもつ高田馬場も、

かつての花街で観光地たる神楽坂も、

古本と学生街の早稲田も、

マンガ家の聖地とされる落合も、

どれも新宿区。


神楽坂にはフランス人が、高田馬場にはミャンマー人が、大久保には韓国人が昔から住んでいます。それらの国以外も特に多くの外国人が住む地域が新宿区。
単身高齢者の割合もとても高い、そもそも単身者の割合が高い新宿区。


世界一利用者数が多い新宿駅を抱える新宿区。国立競技場があり今度の東京オリンピックでは開会式及び閉会式が開催される新宿区。
23区中単位面積当たりの犯罪件数はワースト1位と言われる新宿区。
子供の貧困率が高いにも関わらず学力平均が高いとされる新宿区。

 

少し歩いただけで世界がガラッと変わるような土地です。
とても貧しい家庭と裕福な家庭が隣り合っているような場所。
他人のことに寛容であり、言い換えれば興味が薄い。ある区のように新規保育園建設に文句を言うことなどほとんどなく、ここ数年で保育園が多数新設されています。子育てに有利という評判があり子供の数が増加傾向の新宿区。
外国人が居るのが日常。地区によっては半数が外国人という区立学校もあります。
老舗百貨店である伊勢丹がある新宿三丁目とゲイのメッカである新宿二丁目はまさに目と鼻の先。更に歌舞伎町が隣接している。


雑多。

多様な価値観と文化を内包しているところ。

光も闇もある

そのような印象があります。

 

このような土地で育ったから、子育て世代になったときに自分の子ども達を気に掛けること。
それは大きな犯罪がすぐそばにあることです

 

覚醒剤、売春、盗難、強盗。凶悪犯罪は生活圏にあります。富裕層が住む閑静な住宅地からちょっと歩けば危険地帯があります。
郊外のような
髪を染める→喫煙→ケンカ→暴走行為→薬物摂取
といった不良の段階を経ることなく、
優等生→覚醒剤摂取
という数段飛ばしが起きるのが新宿区です。見た目は大人しい優等生がいきなり薬物に走ることがある。それができてしまう環境。

 

もう四半世紀前、私が中学生の頃。出身中学は当時15校あった区立中学校の中で一番の成績を誇る優等生が集まる中学でした。反面ケンカが一番弱いという評判もありました。
私の仲間内でのルールに「誰かが不良に絡まれてカツアゲなどにあった場合、見捨てて逃げても恨みっこ無し」というものがありました。


そう、友人のピンチを助けないで逃げても構わないよ、ということ。

 

これは何故かと言うと、新宿区には「ホンモノ」がいます。ある地域のケンカ自慢の中学校に通う生徒が歌舞伎町のゲームセンターでカツアゲに遭いました。その生徒は歯向かう気でケンカをふっかけたら木刀で額を割られたという話でした。中学生のケンカというレベルではありません。加減を知らない。
私の仲間内では「危険なところに立ち寄らない」「危険な人間に近づかない」「危険を察知したらすぐに立ち去る」が常識でした。巻き込まれる時点で甘いだろう、自己責任だろうという認識。本当にシャレにならない存在が歌舞伎町あたりには存在しました

 

社会人になって夜の歌舞伎町をスーツで歩くことがありました。新入社員だったので真面目に金色の社員章を付けて。
目の前から一目で一般人ではない雰囲気をまとう数人の男性が歩いてきました。当時は黒スーツに金バッチは暴力団幹部の証。その筋の関係者に思われたわけですね、私が。本能のレベルでこれは危険だと感じました。素人目にもホンモノだと分かりました。
今でも某大手損害保険会社の人は本社が歌舞伎町に近いため、そこでは社員章は付けないように言われるようです。

 

結婚してしばらくしてから小中学校の同級生と再会して話す機会がありました。高校生の頃「パー券(パーティー券の略。当時は架空のイベント、パーティーを開催するといってそのチケットを売ってお金にするトラブルが流行っていました)。」をつかまされて中学の同期にカンパをお願いして何とか事なきを得たという話を聞きました。あの頃は渋谷のチーマーとかヤンキーの時代でしたが、実際に身近な人でトラブルに遭ったのは初めてのこと。同じ地区に住んでいながら知らない世界があったのだと思ったものでした。

 

反対に超が付くほど優秀な人間も周りにいました。銀行の社宅が多かったので銀行員の子どもがたくさん同級生にいました。中学校から私立に入り日本の有名大学を卒業して大企業に勤める。有名大学の教授になったのもいます。


貧困家庭では子どもの学力が低下するのは統計学上の事実です。新宿区は貧困家庭の率が高いのに他に比べて子どもの平均学力が高いというデータがあります。これはずば抜けて学力が高い層も存在して平均値を押し上げているからと言われています


小中学の同窓会をすると、私立進学校から有名大学、大企業勤務というグループと高卒、専門学校卒から自営業、独立というグループがあって方向性がかなり違います。みんな同じ小学校(中学まで同じ人もいる)で学んだ同期。

 

清濁併せ吞む新宿区。


どちらにも、良い方にも悪い方にも、進める(進みうる)のが新宿区です。私の小中学生時代と違ってスマートフォンやSNSがある分、より複雑に状況はなっています。政府の歌舞伎町掃討作戦により、表向き反社会的勢力が一掃されましたがより外部から見えづらい人間が入り込んでいます。

 

このような環境で育った私が今現在わが子を育てています。あと数年すれば一人で街を歩き回るようになるでしょう。その時にどうすれば良いのか。本人が良くても周りの環境がどうなるのか。
一つのカギとして「こども食堂」の存在があると考えています。それが「新宿こども食堂」を支援する理由です。新宿区で育ち新宿区で子どもを育てている人間の感覚です。

 

甲野 功

 

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