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~お山の大将になる恐怖~

成子天神社の富士塚
成子天神社の富士塚 頂上まで登ると達成感があるが、周囲には遥かに高いビルから見下ろされている 登って頂点に立ったと思っても実際にはもっと高い場所がすぐ近くにある

 

先週末は「しんきゅう若手忘年会2018@高田馬場」に参加しました。

 

既に書きましたが、SNSによって直接面識がない方でも私のことを知っている人が何人かいて、初めてお会いしましたね、という会話になります。


そのときに、ある年下(きっと10歳以上してであろう)の鍼灸師の人に「色々なイベントに参加していますよね」と言われました。幸か不幸か一人の個人治療院でそこまで予約が埋まっていないからこそなのですが、標準的な勤務鍼灸師よりはイベントには参加しているかもしれません。また参加したイベント内容を発信しているから、よく参加しているように見えるのでしょう。

 

また別の鍼灸師さんから人づてに「その年齢や実績にも関わらず、色々足を運んで貪欲に活動している」という話も耳にしました。

 

自分自身のことはなかなか客観的にみえなくなるもの。


周囲から「よくイベントに参加している」かつ「年齢(キャリア)の割に」という印象を持たれることもあるよう。そして言葉の裏に「年下ばかりがいる場にも躊躇なく飛び込む」という内容が隠れている気がします。


当人としてはまだまだ何も成し遂げたものは無いと思っていますし、経営者としても実績はひどいものだと自負しています。年下で私よりキャリアが短くとも遥かに上のところに居る人ばかりで羨ましい、というのが本音です。

 

しんきゅう若手忘年会の帰りに若い人達にこのように思われているのか、と考えました。自身が感じていることと周囲のそれとはずれがあるのだなと(全員がそうとは限らないでしょうが)。
更に、思い出しました。かつて感じていたことを。

 

このままでは“お山の大将”になってしまう、という恐怖心

 

鍼灸マッサージ師になった1年目の年。一度点滴を打つほど体調を崩すも快復してからは、運気が上がったのようで実績をどんどん積んでいきました。
翌年には柔道整復師科に入学し、午前中は学生・午後から臨床という二足の草鞋を履く生活に。新しい勉強をしてインプットしていき、それを鍼灸整骨院でアウトプットする。現場で得た疑問が授業で解明する。ある時期まではとても良い循環でした。

 

柔道整復師科1年生の頃は学業と仕事がとても良いサイクルで循環していました。それから自然と職場での立ち位置も役職も上がっていき、気付けば本院の副院長になっていました。本院の院長はグループの総院長でありオーナーでしたから、実質私が本院の院長でした。先輩方がどんどん去っていったので、職場に残っている先輩は総院長ともう一人しかいないという状況に。

 

だんだんと臨床だけでなく管理職の職務割合が増してきました。保険請求(レセプト)業務、タイムカード管理、経営戦略、後輩育成、などなど。ときに入職希望者の面接まで。
経営コンサルタントとのミーティング、やり取り。幹部会議。休日の外部研修。
どんどん臨床以外の業務が増えてきました。他の幹部と違い、大卒で一般企業での職務経験があったので人よりもそういった仕事ができた方でした。

 

もちろん柔道整復師科に通う学生でもありましたから、勉強はしなければなりません。既に鍼灸マッサージ科での積み重ねがあったため成績も良い方でした。

 

患者さんもつき院内の実績もとても好調でした。半日勤務でしたがフルタイムで働く新人スタッフよりも遥かに利益を生み出していました。

そのような一見、順風満帆のような状況で、私は不安から恐怖になっていました。このままではまずいと。

 

患者さんからも、下のスタッフからも頼りにされる。同僚幹部からも信頼を得ている。上の期待もある。
でもそれはとても狭い世界でのことに過ぎないと思っていました。

 

本当は大したことがないのに周囲が持ちあげてくれる。
自分が凄い人間だと勘違いしないか

そのような不安が出てきました。

 

不安と恐怖に違いとは何でしょうか。
不安は対象物が漠然としていて、恐怖は対象物がはっきりしています。隣の駅で強盗が現れたというニュースが入ったとします。「こちらに来たらどうしよう」と不安になります。凶器を持った強盗が目の前に現れたら「怖い!どうしよう!」と恐怖します。

 

当時の不安は恐怖に変わっていました。

 

思い返すと仕事ができない後輩にイライラしてばかり。自分がした方が早い、と内心愚痴をこぼしていました。命令したことが全然できないしやる気もない。こちらの方が役職が上なのだから四の五の言わずやれよ、と愚痴る。


典型的なダメなリーダーになっていました。

 

「上には上がある」という言葉ありますが、反対に「下には下がいる」というのも真実です
周囲の人間を「使えない」と見下していれば常に自分は上位にいます(思い込みなのですが)。実績も役職も上になってしまった私は、環境に胡坐をかいてしまう、たかだか10数人だけのグループのお山の大将になってしまう、という恐怖心が生まれていました。

 

学生であったため学友には年上や素晴らしいキャリアの人がいました。外部研修に行けば異業種の人々と出会います。客観的にみても、このままでは「どいつもこいつも使えない奴ばかりだな」とぼやく人間になってしまう、と気づく機会がありました。

 

このままではいけない。いくつかある職場を去った理由の一つが「このままではお山の大将になってしまう」という恐怖からでした。

 

また、お山の大将になってしまう恐怖を感じる原因に、探求する時間がないということがあります。
時間が取れなくてやりたいことができない。

その頃は趣味のダンスもほとんどできません。新たな興味あることを学ぶ余裕がありません。


私は元々一人で広島旅行に行くくらい個人で動いてしまう性分です。今年は一人日帰りで京都、大阪まで行きました。時間があるならば全国行きたいところばかりです。
誰かがいないと寂しいという気持ちより、実際にこの目で見てみたいという願望が強いのです。
あの職場にいたら忙しすぎて新たなことをする暇はないという恐怖もありました。

 

今現在個人治療院を開業し、家庭のことを除けば時間を自分で決められる環境にいます。だからこそ、あの当時感じた恐怖心から行動しているのでしょう。
自身より優れていると思えば年下だろうが会いに行く
得るものがありそうならばそのイベントに飛び込んでみる


このスタンスは30代始めにあった恐怖心の裏返しなのだろうと、思い返しています。

 

しんきゅう若手忘年会に参加したことで忘れていたことを思い出し、自分を客観視するチャンスを得ました。

 

甲野 功

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