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~仮説思考~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 マンガでわかる!仮説思考 表紙
マンガでわかる!仮説思考 表紙

「マンガでわかる!仮説思考」という本を読みました。

 

仮説思考
何かアタリを付けて物事を絞って考え、仮説を立てて検証していく。間違っていれば修正して新たな仮説を立てて検証し、当たっていれば更なる検証を加えていく。

 

対義語として
網羅思考
まず片っ端から資料を集めて情報収集してそこから見えてくることを探す。

 

仮説思考は問題点を早めにあぶり出し、解決も速い。対して、網羅思考では何でもかんでも調べていつまでたっても結論が出ず、疲弊して時間切れが迫り、決定打が無いにもかかわらず妥協して案を決めてしまう。
日本の企業や組織は網羅思考が蔓延していて、時間を掛けて情報を集めて分厚い資料を作れば問題が解決できると信じており、作業マニアが多い。網羅思考によって昇進した人間が多いからだと。これではスピードが求められる現代社会では役に立たないとしています。

 

仮説思考の最初は勘や経験測で構わない
これは何か変ではないか?こうしたらいけるのではないか?という引っ掛かりを大切にし、その疑問が当たっているのかどうかをまず検証していく。調べる項目が絞られているので調査も結論を出すことが速くなる。間違っていたらそれで構わず、結果がどうあれ進めていく。

 

コンビニエンスストア大手のセブンイレブンはこの仮説思考を実践していることで有名です。アルバイトにも仕入れ業務を任せて、毎日仮説を立てて商品一つ一つを仕入れて、売上結果を検証しています。とにかく考えてみて、試してみて、結果をみて、また考えてみてを日々繰り返しているといいます。

 

書いてあることは大雑把にこのような感じでした。

 

私の場合、仮説思考とは理科系の実験そのものだ、という感想を持ちました。

 

何かを証明したい。
実験をする。
その結果から分かることは何か。
失敗したのならばその理由は。
成功したのならば、他の条件でも成功するのか否か。

 

こういったことを繰り返します。

実験という実務がある以上、やみくもに資料を漁っては時間がいくらあっても足りません。一つ実験を行うだけでも膨大な資料を読み込む必要があるからです。パソコンを前にテキストを打ち込むだけでは済みませんので。嫌でもここで言う仮説思考になるわけです。

 

個人的に思うことは、今はインターネットで手軽に情報を集まれるから網羅思考に陥りやすいのではないでしょうか。四半世紀前くらいでは図書館で書籍を読み漁らなければいけませんが、今はパソコン、スマートフォンで手軽に情報が手に入りますし、誰かが情報を綺麗にまとめてくれている場合も多いです。手軽になった分だけ「情報を絞ること」が難しい、それをするのが怖い、と言えるのではないでしょうか。

 

かくいう私も網羅思考のケがあり、大量の情報量を調べてしまうことがあります。また目についたビジネス書籍に手を出して、一体何を知りたいのかあいまいのまま読書に時間を費やしていることがあります。これは先に大学で仮説思考を実践した跳ね返りかもしれません。

 

この本では仮説思考の他にも重要なことが書いてありました。
それは論点思考です。
もそも論に近いかもしれません。論点は本当にそれでいいのか?という問い。以前触れた、問題解決よりも先に問題発見が重要、という内容と同じようなもの。ずれた論点をもとに仮説思考をしていても何も進みません。方向性がそもそも間違っているという。

 

的確な論点を見出すために、イシュ―ツリー(issue tree)なる階層ごとに考えるやり方が載っていました。
イシュ―ツリーは、大論点→中論点→小論点と階層があります
下の階層から上にあがるときは<why so?(それはなぜ)>と理由を尋ねるようになっています。
反対に上の階層から下に下がるときには<so what?(だからなに)>と具体的な策を聞くようにします。


このように階層化すると、論点としていたことが実は小論点であり、より上の階層の中論点、大論点の視点で考えたときに的外れだったと分かることがあると言います。

実際に私も今ある問題点をこのイシュ―ツリーにしてみたら新しい視点が生まれて役にたちました。

 

また論点設定という項目もありました。
れは論点を3つの点で検証し、論点として取り上げるかどうか事前に判断しておくというもの。

 

3つ検証ポイント:
解決できる問題か
解決案が実行可能か
解決したら効果があるのか

 

これらも当たり前といえば当たり前のことなのですが、そもそも解決不可能な難題を取り組んでいたり、出した案が実現不可能であったり、解決しても意味がないものであったりしては取り組む価値がありません。
このような徒労に終わることを馬鹿正直に向き合っている例は少なくないのかもしれません。

 

ときに落ち着いて普段の業務を振り返り、施策を打つように気を付けたいと思います。

 

甲野 功

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