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~灸の話 下痢・腹痛~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 下痢・腹痛で苦しむ院長が使った足のツボ
下痢・腹痛で苦しむ院長が使った足のツボ

 

私は下痢になりやすい体質です。よく腹痛を伴った下痢に見舞われます

 

この体質は昔からで、社会人になったくらいから出るようになりました。


若い頃は精神的なストレスでお腹を下す、というよりトイレに行きたくなりました。会社員勤めの頃はよく駅のトイレに駆け込みました。自然と生活圏内でどこに立ち寄れるトイレがあるか把握するようになりました。鍼灸マッサージ師になった直後も変わらず、JR十条駅のトイレによく駆け込んだものでした。

 

独立してからはあまり精神的ストレスがなく、(精神的ストレスはありますがそれまでのものと質が違います)、メンタル面でお腹を下すことはほとんどなくなりました。その分、年齢が重なったせいか食べ過ぎると下痢になるようになりました。勿体ない、欲張って食べ過ぎるとパンクしたように腹痛を伴った下痢になります。

 

またストレス、食べ過ぎとは別にお腹が冷えるとダメで真夏の本当に暑い日でないとあまりアイスを食べないようにしています。食べるにしても量を抑えています。

 

そしてつい先週末のこと、猛烈な下痢に襲われました

 

腹痛を伴い、1時間~1時間半くらいに一回のペースでトイレに駆け込みます。

土曜日のこと、日中に所用で新宿まで出て、患者さんが来て、夕食を両親と一緒に過ごしました。スケジュールがきつくて昼飯を急いでたいらげ、夕食は親が出すものを残さず食べていったところ、キャパオーバーになったようです。

子供が出された食事を残すと、悪いと思うので自分で食べてしまうこと。孫と食べるからとケーキや果物が出てきたこと。そういったことも普段より食べてしまった原因です。

 

こういってはあれですが、腹痛・下痢に関してはベテランなので、だいたいどれくらいで治まるか予想がつきます。

 

下痢は無理に止めるのではなく出すだけ出してしまった方が、感染症でない限り良いといいます。そのため薬は飲まず自然と治まるのを待つようにしました。普段のように。

 

ところが今回の症状はいつになく強力でした


夜の8時くらいから何度もトイレに入り、1時間に1回くらいのペースで便意を催します。結局夜中から朝方まで続き、何度も目が覚めることになりました。お腹は痛い上に寝不足で日曜日はほとんど起き上がれない状態でした。

 

いつもは夜のうちに回復するのですが今回は全く治りません。本当は午前中から子供を連れて上野に行く予定だったのですが、キャンセルします。そして普段は飲まない下痢止めの薬を飲みました。長女からは、お父さん珍しいね、と言われたくらいです。

 

休んでいても症状は変わらず、1時間半に1回くらいトイレに駆け込む状況。午後には地域ボランティア活動に参加する予定でしたが、現場に行くもやはり不可能と判断し帰宅しました。これは感染症ではないかと疑い始めたこともあります。

 

一人帰宅して治療院に行き、自らお灸をすることにしたのです。

 

 

鍼灸師の常識として、腹下しや腹痛によく効く「裏内庭」というツボがあります。ここにお灸をすると効果があることは教科書に載っている有名なこと。


鍼灸師のくせに、下痢になりやすいのに、これまで自分でお灸をすることはありませんでした。お灸をする前に自然と治っていたからです。

 

家族がいない一人の時間が取れたので、自分を実験台にして本当に効果があるのか検証してみることにしました。火を使うので子供がそばにいるとできないので。

 

まず「裏内庭」に艾を捻った直接灸をしていきました。足の裏にあるツボで熱さを感じません。艾に火を点けて燃やしきるのですが何度しても熱さを感じませんでした。両足ともにある程度繰り返したあとは別の経穴(ツボ)に移すことにしました。

 

ここからは鍼灸師個人の考え方によるかと思います。


私は原穴という特別な経穴を使うのが好きなので脾経の原穴である「太白」、腎経の原穴である「太渓」、肝経の原穴である「太衝」に直接灸をしました。
五臓にあたる脾、腎、肝の原穴を使うと効果があるような気がしたので。また足部にあるので自分でお灸をしやすいことも関係します。特に脾経は対応する胃経と並んで胃腸に影響すると考えています。


これら3つの原穴はどれも熱さを直ぐに感じました。2~3壮して終えました。

 

次に温灸という艾の塊と皮膚の間に隙間があるお灸を使用します。すでにできた製品で、円筒状の灸を皮膚に乗せて火を点けるだけ。同時に何か所も行うことができます。
場所はすねの外側、胃経ラインにとりました。


五臓六腑の各々に気が通る道があり、それを経絡といいます。体表に出た経絡のポイントが経穴(ツボ)です。
胃経とは胃の気が通る道筋ですねの外側を通ります。ここを押して痛みがある場所(圧痛がある場所)にお灸をすることが腹痛に効かせるやり方としてあります。

 

腹部全般に使える、万能と言われる「足三里」を始め、胃経ラインで押してみて痛かった場所に温灸をしました。経穴でいうと「上巨虚」、「条口」あたりでしょうか。両足同時に計6か所、お灸をしました。それを2~3回繰り返し、足全体を温めました。

 

最後に局所ということで腹部にも温灸をしました。経穴でいうと「気海」あたり。臍の下、少し窪んだところです。お腹が痛いので寝転ぶ・起き上がるを繰り返したくなかったのでお腹の灸は1箇所、1回で終えることにしました。

 

自分で自分にこれだけお灸をしたのは学生以来だったと思います。鍼灸師でありながら灸は特に力を入れていないことをはっきりと再認識しました(笑)

 

お灸を終えた直後から体調が劇的に良くなりました
食欲がわいてきてスープならば口に入るようになったのです。昨晩から全く食欲がなかったのに。更に腹痛自体が消えて、頻繁にあった便意が無くなってきました。何より、行動する気力が生まれました。


その後休息と整腸剤のおかげもあったのでしょう、夕方にはかなり回復して子ども達を迎えにいけるくらいになりました。月曜日の朝にはほぼ全快するに至りました。

 

灸を侮っていたことも再認識しました
これだけ効果があることに驚きました。鍼灸師なのに。普段患者さんにお灸をしているのに。腹痛・下痢にお灸は本当に効果があることを、身をもって理解しました。

 

これからは改心してお灸にも力を入れていこうと反省したしだいです

 

 

※参考までに使用した経穴の場所を下記に載せます。


<参考 経穴の場所、教科書の記述より>
裏内庭 奇穴 足の第2指裏側の最も高いところに墨を付け、折りまげて足底につくところにあたる。


太白 SP3 足太陰脾経 原穴 兪土穴 第1中足骨の内側縁に沿って後ろへ指頭で撫でていくとき、指が止まるところ。


太渓 KI3 足少陰脾経 原穴 兪土穴 内果尖とアキレス腱との間で、後脛骨動脈拍動部に取る。


太衝 LR3 足厥陰肝経 原穴 兪土穴 第1・第2中足骨間を指頭で撫で上げたとき、指が止まるところで、足背動脈拍動部に取る。


足三里 ST36 足陽明胃経 合土穴、四総穴、胃の下合穴 腓骨頭の直下と脛骨粗面下端との中間。前脛骨筋中に取る。


上巨虚 ST37 足陽明胃経 大腸の下合穴 条口を取り、その上方2寸に取る。


条口 ST38 足陽明胃経 下腿前面。


気海 CV6 督脈 下腹部、前正中線上、臍中央の下方1寸5部。

 

医道の日本社 新版経絡経穴概論 より

 

甲野 功

 

 

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