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~施術の組み立て~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 按摩摩指圧の風景
按摩摩指圧の風景 組み立てが重要になる

 

私は民間の整体学校からキャリアが始まりました。リラクゼーション店で働くことが人様の体を触る仕事の出発点です。


整体学校で習ったことで、今でもこれは大切だったなと思えることがいつくかあるのですが、それが施術の組み立てです。

 

施術の組み立てとは、時間内でどのような流れにするか決めて実行することです。

リラクゼーション店では時間で動きます。30分コース、60分コースといった具合に。その時間内でどの手技を入れていくか取捨選択をします。知っている手技を何でもかんでもやればいいというわけにいきません

 

導入部分はどうするのか。
特に効かせるときはどうするのか。
終わりをどうするのか。

 

いわば起承転結を作るといいますか。

お客さんが特にやってもらいたいと求める部位は時間を長く割きます。そこを最初に触るのか、別のところから始めるのか、繰り返し行うのか、時間配分をどうするかなど考えておきます。
いきなり強く押すと苦しくなるので体(及び気持ちも)を慣らす手技を事前に行っておく。リラックスしやすい部位を押しておくなどして安心させることが必要です。

 

30分、60分が多いですが、45分とか、10分延長で70分、更には90分や120分と言われることもありました。短い時間ならば使う手技は限定されます。反対に長めですと使える手技が足りなくなってしまうことがあります。
ずっとうつ伏せ(腹臥位)で行くのか、横向き(側臥位)を入れるのか、はたまた仰向け(背臥位)で始めるのか。など考えます。

 

ここで覚えた組み立てを考える癖が後々役に立ちました

 

鍼灸マッサージ専門学校での実技授業では、鍼灸技術は習ったのですが、施術全体を通して最初から最後までどのように使っていくかは、臨床実習で見学するくらいで、きちんと教わりませんでした。
あん摩、指圧、マッサージでは部位別に習うので箇所別単体のやり方です。全体を通してこうしましょう、ということを習う機会が少ないのです。

 

このことは臨床教育の盲点だと思いました。鍼灸マッサージ専門学校を卒業したルーキーが即戦力にならない理由は、ある程度ここにあるような気がしています。

 

鍼を刺します。

お灸をします。

揉みます。
それらはできますが、どのような順番でどのような意味を持たせてやるのか、意味を理解しているのでしょうか。
いわば各「点」を習うけれどそれを繋げて「線」にするのは習っていない(もしくは不十分)
そのため施術の組み立てというか、起承転結というか、流れというか、そういったことを学ぶ機会が無いと実戦に使うのは難しいと思うのです。


それを習うのに師匠に弟子入りしたり、セミナーに参加したり、特定の流派に入ってみたり、という専門学校意外の学びが求められるのではないでしょうか。

 

更に深い話をすればどのような意図で技術を使うのかまで自ら落とし込んでいないといけないでしょう。

 

私の経験です。鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師になり鍼灸整骨院に就職した直後の事、10分で全身をマッサージする必要に迫られました。その際に注意されたことは「お前の手技は慰安だ」と。リラックスはできても効かないという意味。当初、それまでリラクゼーション店で働いていた癖を指摘されたと考えました。

 

色々練習して改善していく過程で、「決め技」が無い(もしくは足りない)ことに気づきました。「決め技」という表現は比喩なのですが、効かせるポイントにしっかり圧を入れる押し方、と言いましょうか。対義語として「遊び技」があります。「遊び技」とは、軽い圧で相手をリラックスさせるための手技、といいますか。「遊び技」で相手の体を慣らしてリラックスさせて「決め技」を入れる。そんなイメージです。

 

リラクゼーション店では「遊び技」が大半を占めて十分に体の緊張を緩めてから要所で強い刺激の「決め技」を入れる。施術時間が総じて長めなのでこのようなやり方になっていきます。
最初から最後まで「決め技」では相手の体が壊れます。やる側の負担も大きいです。
鍼灸整骨院では10分という時間制限があるためどんどん「決め技」を入れて行かないと全身終わりません。「遊び技」で慣らしていく暇が無いのです。その違いに気づいたのでした。

 

この発見は大きかったです。マッサージだけでなく、鍼灸でも鍼灸とマッサージの組み合わせでも何にでも応用できます。

 

例えば、按摩指圧で体を緩めてから鍼で効かせる。反対に鍼で体をある程度緩めてから指圧で奥まで効かせる。先に鍼でピンポイントに刺激を与えておいてからオイルマッサージで全体的に流していく。リフレクソロジー(足裏のマッサージ)で全身の血行を良くしてから按摩指圧を用いてピンポイントでほぐす。このような感じで各技術の用途を使い分けることができます。

 

ただ漠然と持っている技術を使っても<技術のお披露目会>に過ぎないわけです。それをする意味は何か?と自ら問いてみて施術の組み立てができてくるのです。

 

人によっては治療時間を一律に決めていることがあります。また効けばいいのだから10分でおしまい、料金は1万円とります、ということもあります。
私の場合はコースを時間制にしており、按摩指圧コースならば30分、45分、60分、というように時間で区切っています。どのコースも時間を設定しています。

 

時間制にする理由は、まず患者さんがどれくらいで終わるか目安を持てること、が挙げられます。滞在時間が読めない、決められないというのは不便でしょう。
もう一つは時間が決まっているから組み立てができるという点です。30分と言われれば何を選んで何を省くか、どこに決め技を持っていくのか、組み立てができます。120分と言われたら、この部分はひたすら遊び技でぐっすり寝てもらおう、と考えることもあるわけです。事前に時間が決まっているからこそ組み立てができるとも言えるわけです。

 

治療技術だけでなく会話も一緒です。
ときに問診と触診を兼ねて最初の何分かを「探りの時間」にすることもあります。特に新規患者さんでは勝手が分かりませんから注意しながら施術の組み立てをします。信頼を得るための会話時間というものがあるのです。

 

臨床で上手いか下手かを分けるのに、純粋な技術力だけでなく組み立てができている、あるいは意識している、という点は重要だと考えています。

 

甲野 功

 

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