開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~こもの鍼灸院~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 こもの鍼灸院覚王山院看板
こもの鍼灸院覚王山院はビルのテナントに入っている

 

先月お伊勢参りと熱田神宮参拝に行ってきました。

 

日帰り単身旅行の最後のミッションは「こもの鍼灸院覚王山院」で美容鍼を受けること

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 電気を流す美容鍼
電気を流す美容鍼を初めて体験

 

 

 

初めて電気を流す美容鍼を体験することも目的でしたが、こもの鍼灸院自体をみることも重要でした

 

こもの鍼灸院

三重県菰野町から始まった「こもの鍼灸院」。
現在は名古屋栄と名古屋覚王山に分院があります。今年2月にオープンしたばかりの覚王山院に足を運んでみました。

 

こもの鍼灸院の存在を知ったのは昨年の3月、こもの鍼灸院総院長である新屋翼先生を知ったことからでした。

関東鍼灸専門学校で電気を流す美容鍼のセミナーがあることを知り参加しました。


すでに書きましたがこのセミナーは当時、とても画期的な取り組みであり、関東鍼灸専門学校という伝統鍼灸を重んじる学校に三重(名古屋)から先生をよんで美容鍼のセミナーを行う。しかも、それをZOOMというアプリケーションで全国に無料生配信をするというものでした。更には美容鍼の実技セッションだけでなく、(本当はこちらがメインだった)鍼灸界の未来を考える座談会をサプライズで始めてしまう。3名の30代前半の若い鍼灸師によるディスカッション。その後は学校内での懇親会でお酒が振る舞われる。何もかも鍼灸専門学校、しかも伝統校では考えられない企画でした。

 

そのセミナーで電気を流す美容鍼を目の当たりにし、それはこれまで私が習ってきた美容鍼の常識を覆すものでした。その後も幾度か新屋翼先生とはイベントで一緒になり、こもの鍼灸院のことも知るようになったのです。


前々から興味があった鍼灸院の一つでした。実際に現場に行って体験することで多くの発見がありました。

 

こもの鍼灸院の特徴はまず組織力だと考えています。

 

私もそうですが、開業鍼灸師には一人で全業務を行う一匹狼タイプが多くいます。あん摩マッサージ指圧師もそうですが。
鍼灸という技術が一人で完結するようにできている点が大きく影響していることでしょう。私が資格免許を持つ柔道整復師は基本的にチームプレーで整復(脱臼を戻す、骨折してずれた骨を元に戻す)や包帯固定などを行います。他の医療系資格ではそのほとんどが「医師の指示の下」という前提で業務をします。
鍼灸やマッサージは開業権があり(つまり独自の判断で業務ができるということ)個人で運営できてしまいます。そのため一匹狼、悪く言えば協調性が無い人間、が多いと言えるでしょう。
私がこれまでに訪問した鍼灸院のほとんどが一人で行う個人鍼灸院かスタッフはいるが1院のみのところ。こもの鍼灸院のように3院を展開しているところはありませんでした。

 

スタッフを抱えて3つの店舗を運営するのは並大抵のことではありません
私もかつて鍼灸整骨院に就職し、分院を増やす過程を経験しました。辞める時は本院の副院長で実質院長(本院の院長はオーナーであり総院長であるため)。2つの分院があり分院長たちと幹部会議を頻繁にしていました。

そのときに人を育てる、院を動かしていく、ということが本当に大変で「人を雇って仕事は絶対にできない」と思っていました。あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業する際に完全個人院でシステムを作ったのはこの経験が強く心に残っており、優秀な後輩スタッフを育てることは自らが優秀な術者になるより遥かに難しい、という結論に至ったのです。


二人の子供を育てている今ではまた違うのですが、当時は本当にそう考えていました。

 

あの頃の私とだいたい同じ年の新屋翼先生。3院を運営することの凄さを身に染みて感じます。現地を訪れて実感することが多々ありました。

 

院内の内装も配布物にも統一感がありました。それはデザイン、内容について。
きちんと内装工事をしてインテリアにも気を使った造りになっていました。配布物はデザインや構成がしっかりしているものと敢えて手書きのものと織り交ぜています。
多店舗になったときに、グループの統一感が必要だと考えますがそれがしっかりしています。他の院に足を運んでいませんが、だいたい予想できる(期待できる)ものになっていることに感心します。

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 こもの鍼灸院覚王山院受付
こもの鍼灸院覚王山院の受付。大きなロゴマークが配置されいている。

 

 

スタッフの顔が分かる鍼灸院
顔が分かるというのはホームページに顔写真が掲載されているという意味ではもちろんありません。グループ院でありながら個性があるのです。

 

私のような個人鍼灸院では自分自身が術者であり広告塔であり顔。甲野功という人間を前に出しています。他の個人鍼灸院でも多かれ少なかれこのようになるのは必然でしょう。


対してスタッフを多く抱えるグループ院ではあまり個人が見えてこないことが多く感じます。個人の個性よりも「その院としての個性」が前に出るからです。むしろスタッフの個性を出すよりも院の名前が前に出しておかないとスタッフが辞めたときに大変です。

 

こもの鍼灸院は各スタッフがSNSで情報発信をしているので個性が見えます。こもの鍼灸院という看板がありながら一人の鍼灸師としての個性が出ているというか。


未だにスタッフの顔写真もおろか名前も載せていない鍼灸院がありますが、この情報化社会で名前も分からない人に鍼灸をされるというのはかなり無理があるでしょう。院そのものが有名で信頼があるか、院長の実績が大きくて認められるところはあるのでしょうが。
こもの鍼灸院のスタッフは個人の顔を出して本名でSNSをしていて腹を括っていると思います。組織にいてこのようにできるのは珍しいのではないでしょうか。顔を出すのを嫌がることが多いように思います。

 

このような環境を作れるのはやはり総院長である新屋翼先生の力が大きいと思います
配布物には新屋先生の考えが掲載されていました。トップが何を考えてどこに向かおうとしているのか示すことはとても重要だとこれまでの経験で感じています。
もう3院になると全てを把握することは難しいでしょう。どんどんスタッフに任せないといけません。そのときに方向性があやふやでは各々が好き勝手にしてしまいます。グループ院の中間管理職をした経験上、本当にすごいことをしていると思います。

 

新屋先生は全国各地に行きます
ちょっと前には当たり前のように東京代々木公園のアースデイ東京にいました。新屋先生とは千葉の関東鍼灸専門学校で会ったのが初めてで、その次の日新宿の「牛たんねぎし」で再会という。海外にも行きます。率先して行動しています。

 

またスタッフを連れて東京にも訪れて鍼灸師の集まりに参加させています
このことは結構大事で地方で勤めていても東京の鍼灸師と関係を持ち情報を仕入れることができるのです。何といっても人口、経済規模、中枢と日本の中心は東京であることは間違いありません。当然鍼灸師の数も多いわけで。三重、名古屋で働いていると感じないこともあるはずです。

 

反対に東京(もちろんそれ以外の地域からも)こもの鍼灸院を訪れる鍼灸師は多く、それは新屋先生やスタッフが活動しているからこそ行ってみようと動くわけです。
私のように東京から鍼灸師が美容鍼を受けに来る、というのはスタッフにとって誇れることでしょう。私も自分の院に大阪から鍼灸師が受けに来てくれたときはとても嬉しかったです。


ずっと職場にいると内向きになりがちですが、外部からの刺激を受けて向上できる環境を新屋先生が作っていると感じます。外部講師を呼んで院内勉強会を開いているのもそうです。

 

一匹狼タイプが多い鍼灸師において、組織として鍼灸院を展開しているこもの鍼灸院はとても勉強になります。


組織としてやるより個人の研鑽を選択してため、今のような個人鍼灸院を開業するに至りました。
子供を育てて、年齢も重ねて考えが変化していくかもしれません。どこかのタイミングで組織化する時期が来るのではないかと考えています。


個人商店から家業、そして企業へ。


実現するかは(本当にそれを望んでいるのかという話にもなりますが)は別として、組織として運営しているこもの鍼灸院を実際に見ることができてよかったです。
他にもグループ院として活躍するところがありますが、ここを最初に選んでみて(規模や立地、3院目がオープンしたばかりというタイミングなど諸々理由はありますが)有意義でした。

 

5周年を迎えて次の5年10年を考える時期に、前々から注目していたこもの鍼灸院に行くことができました。
プレイヤーとマネージャー。二つの役割を考える時期が来るかもしれない。
収穫のあった名古屋遠征でした。

 

甲野 功

 

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