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~神社とお寺の違い~

成功している人は、どこの神社に行くのか? サンマーク出版 八木龍平著
成功している人は、どこの神社に行くのか? サンマーク出版 八木龍平著

 

私はよく神社仏閣巡りをしますが、神社とお寺の違いを説明できますか?

私は大人(社会人それも20代半ば過ぎ以降)になるまで違いがよくわかりませんでした。建物の形や雰囲気はどちらも同じように見えませんか?今ならばはっきりと異なることを認識できますが、子供の頃はどちらも同じようなものに思えていましたし差異を認識する気もありませんでした。どちらにしても面白くない場所だと思っていました。なにより違いを説明してくれる大人はおらず、修学旅行や課外活動で強制的に連れて行かれるところでしかなかったのでした。

高校生になると教会の建築、仏像の芸術性、神社の様式美といった宗教美術といいますか、芸術性を感じる対象になっていました。大学を卒業して社会人になってから気持ちを改める場所として神社やお寺はいいところだと感じるようになり、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師免許を所得して臨床現場に出るようになってからは、それらの存在が大きなものになっていきました。神頼みに走り始めたとも言えますが

 

興味が出てきて調べてみると神社とお寺はそもそも宗教が違うわけですね。神社は神道お寺は仏教このような例えが適切かどうかは分かりませんがユダヤ教とキリスト教が違うのに同じものだと認識していたような危うさでした。わが国では神仏習合といって神社とお寺を一緒にした歴史的背景があったので似たような雰囲気になったようです。それもまた凄い話で、ユダヤ教もキリスト教も同じよう宗教だから一緒にやりましょうね、と言っているもの。寛容にもほどがあります例えをかえると幼稚園と保育園の区別がつかないようなもの。文部科学省管轄の幼稚園(つまり教育機関)と厚生労働省管轄の保育園(労働環境の手助け)では意味合いが異なるのですが、区別がつかない人は多々おります。はっきりと省庁が違うのに。そして幼稚園と保育園を一体化して「こども園」にしてしまうところも日本らしいですね。

 

神社は神道で偶像を置きません。偶像は仏像と言い換えてもよくて本殿に仏像が置いておりません。鏡を置くことが多いです。神社にいるのは神主。鳥居があります。
お寺は仏教で仏像がご本尊。宗派があります。お寺にいるのは僧侶。

 

大まかにこのような違いがあります。ですが場所によっては曖昧になっています。例えば世界遺産としても有名な日光東照宮。徳川家康を祭った神社です。その境内には本地堂(薬師堂)があり薬師如来が祭られています鳴き龍と言われる天井画が有名でお坊さんが解説してくれる日光東照宮の有名スポットです。神社の境内にお寺があり、仏像が祭られてそこにお坊さんがいる。そもそも日光東照宮に隣接して輪王寺があり、三仏堂がある。東照宮の祭神諸外徳川家康は薬師如来の生まれ変わりだと考え薬師堂を建立。諸外国からすれば珍しい、もしくは理解しがたい状況なのではないでしょうか。このように神社とお寺の違いがあるのですが混在している部分もあります。

 

あるとき、神社とお寺の違いを今まで知らなかった観点で説明した本に出会いました。

それが
成功している人は、どこの神社に行くのか? 八木龍平著 サンマーク出版
です。

著者は博士Ph.D.(知識科学)を持つ社会心理学者でありながら霊能者という人物。神社の研究もしています。その八木氏が書いた本に興味深い内容がありました。
少し長いですがその個所を抜粋しました。

抜粋

さあ最後に、神道と仏教の違いを解説して、本書を終えましょう。
これもよくいただく質問なのです。
「神社とお寺って何が違うのですか?」と。

結論を言う前に、両者の違いをあらわす数字を紹介しましょう。
神社が全国にどれだけあるかご存じでしょうか?
文化庁の『宗教年鑑』(平成29年度版)によると約8万5000社。神社本庁の神社数は約7万9000社です。

 

 

そして、お寺の数は約7万7000寺。
神社の数も、お寺の数も、さして変わりませんね。

では、勤務している人数はどれくらいでしょうか?
同じく文化庁の『宗教年鑑』によると、お寺の僧侶は、約34万6000人です。
一方、神社本庁の神社に勤める神職の数は、約2万2000人です。

神社とお寺の数はほぼ同じなのに、働いている人の数は、お寺の方が15倍以上多いのです。
この違いはいったいどこから来るのでしょうか?
学校にたとえると、神社は教師のいない学校なのです。
教師はおらず、用務員と事務員しかいません。
一方、お寺には仏の教えを伝える僧侶という教師がいます。

教師がいないということは、日本神道には教科書もありません。
教科書とは体系的な教え、宗教用語で教典と呼ばれるものです。
一方、仏教にはお釈迦様の教えを始め、有名な僧侶の教えを中心に多くの教科書がつくられてきました。

教師のいない学校を想像してください。
生徒は「永遠に自習」です。
教科書があれば、それを読むことができますが、それもないものですから「永遠の休み時間」です。
もしも学校が「永遠の休み時間」だったら、あなたは何をしますか?
そこを問うのが神社です。日本の神道です。

 

どうでしょうか。神社とお寺の違いをこのように説明しています。学校に例えるならば、神社には教師がいなくて自習だけお寺は教師がいて授業をしてくれる

この解説にはっとさせられました。お寺は仏像があり、お経があり、お坊さんがいて、と何かと分かりやすいのです。丁寧といいますか。訪れる人に語りかける仕組みができているような。うちの近所にあるお寺でもヨガ教室を開催するところ、子ども食堂を定期的に行っているところがあります。幼稚園を併設するお寺もありますね。積極的に衆人に関わるスタンスがみてとれます対して神社は(大きな神社はそうではありませんが)あまり神職を見かけません。割と閑散としています。神社内でイベントがないわけではありませんがお寺ほど積極的ではないように思います。そう積極的に何を教えてくる感じが無いのです!

 

神社は永遠に自習する場。この解釈は秀逸です。一人自分を見つめ直し自分で学び取る場。そのように捉えると神社の意義が深くなります。神頼みに行くのでなく自ら学習する場だったのですね

本書には神社についてこのような内容でまとめております。

おのれの感覚が、教師であり教科書。
その感覚をみがきあげる場が、神社です。

本質を突いているように思いました。

なお私の仕事は神社とお寺のエッセンスを両方兼ね備えていると考えました患者さんへ症状の説明や予防法を教えること、患者さんから悩みの相談を受ける。こういったことはお寺の役割。鍼灸や按摩指圧といった治療を通して患者さんが自らの身体の状況を自覚してもらう、どのように変化するかを感じてもらうか。体験ですから感覚として受け止めてもらうことです。説明で捕捉することはありますが、基本的に患者さんが感じること。神社の役割。

 

私は理想としてあじさい鍼灸マッサージ治療院を神社のようなものにしたいと考えていました。ですが役割としてお寺のものもあると知りました。

神社とお寺の違いを学ぶことで本業にも役立ちそうです。

 

甲野 功

 

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