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~広い世代の鍼灸師交流~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 樽井先生を囲む会 新橋にて
樽井先生を囲む会 新橋にて

 

今年のお盆期間。この春に転職をした妻は新しい職場では職員一斉休暇が導入されて1週間ほどのお休みになりました。その期間子どもたちと妻の実家に行くことになりました。
しかし私はそれだけ長期間休めるほど儲かっていませんし、その時期にお願いしたいという患者さんもいらっしゃるので、平日は一人新宿区に戻り仕事をしていました。

 

久しぶりに一人の夜の時間が持てることになりました。


普段は子どもをお風呂に入れる、歯磨きをさせる、洗濯をする、寝かしつけるといったことがあります。時々子どもが寝静まった深夜に仕事や読書をすることがありますが、たいていが子どもと一緒に寝てしまいます。自由に動くならば早朝の方が効率的です。

 

妻子が向こうの実家に行っている間にできることをしておこうと前々から考えていました

 

一つは京都訪問です。始発の東京発新幹線に乗り、日帰りで東京に戻ってくる。個人の活動で悠長に泊まることなど今はできません。目一杯動き回って1日で終えます。それでも子どもたちを起こして支度をさせて保育園や学童に送ることを考えるとずっと楽です。夕方からの世話もないので体力的に普段より楽です。

 

京都訪問ともう一つ計画していたのが、私と反対に京都から東京にやってくる樽井先生を囲んで懇親会をすることでした。普段は夜に飲み会に出かけることはまずないので(あったとしても早めの帰宅)、タイミングが合うため企画しました。その結果、京都で樽井先生に会い、次の日東京でまた樽井先生と会う、という奇妙なことに。彼とは鍼灸マッサージ教員養成科の同期ですが年齢も経歴も違っていてさほど仲が良かったわけではないのですが。色々な人の都合を合わせたらこのようなスケジュールになりました。

 

京都で会う約束をしたのにまた東京で会うことにしたのは、樽井先生という鍼灸師をこちら(関東)の鍼灸師に知ってもらいたいという思いから。前回書いたようにとても興味深い経歴を重ねてきています。しかも東京に出てきて3日間にわたり経絡治療学会夏期大学で勉強するということで、経絡治療関係ではない関東の鍼灸師に会わせたいというのが狙いでした。

 

そのため敢えて互いの同級生にあたる教員養成科同期達には声をかけず、Twitter上で公募のような形で参加者を募りました。当日は合計7名の鍼灸師が新橋に集まることになりました。皆さん積極的に外部と交流するメンバーでしたからほぼ全員顔見知り。初めましてという間柄は私と神奈川から来た方だけでした。


当初の目論見とは違いましたが、年齢層が広い不思議な参加者となりました

 

まず意外だったのが、福島先生が参加表明したことです。
福島先生とは私の教員養成科時代の先生であり、お灸のスペシャリストです。私の母校だけでなく多くの専門学校やセミナーで講師を務める大御所といってよい存在。同じく参加した20代の女性鍼灸師さんも学校で授業を受けたと言います。
私にとっては教員養成科時代の実技試験できちんとできるか、経穴をきちんと答えらえるか、と苦しんだ試験の教官という印象が残っています。鍼灸専門学校時代にお灸の実技試験で赤点を取って再試験をした苦い思い出がありますから苦手意識がつきまといます。
これだけの先生がふらっと参加するフットワークの軽さに驚きました。通常ならばこちらから出席をお願いする立場です。

 

そして関東鍼灸専門学校副校長の内原先生。内原先生とはここ2年くらい色々イベントで一緒なります。教員養成科の先輩にも当たります。役職のある専任教員でこれだけ動き回る方も珍しいと言えるくらい活動的です。

 

そしてたくさんの肩書を持つ(複数の組織に所属し主催している)野村先生。彼とも色々な場所で一緒になります。同じ東京医療専門学校卒で最初の出会いは同校の卒業生の集いでした。

 

直前になって参加を表明したのが神奈川県藤沢にある指圧マッサージ鍼灸院「ラクダハウス」で勤務する藤村先生と石川先生。まだ20代の若い女性鍼灸師です。

 

そこに私と樽井先生。7名という人数にしては経歴も年齢も幅広い参加者になったと、我ながら驚きました。

 

20代前半から50代。臨床歴2年から30年以上。学校教員、講師、開業、勤務。東京、神奈川、千葉、京都と集まりました。初対面が無かった分話が弾むのに時間がかからず、3時間半ほどの交流会となりました。

 

 

一人で治療院をしていると自分の立ち位置が分からなくなることがあります

同僚がいないからです。日常の臨床業を誰とも比較することがありません。
そのため刺激が無いな、成長が鈍っているな、となることが。そうならないように情報発信をしている同業者の様子をみて刺激を受け、本を読んだりセミナーに参加したりしています。それだけでは足りず、気になった人には実際に会いに行ってネットや本からでは分からないものを学び取るようにしています。

 

これが困ったもので職場勤務しているときも同様に、刺激が無い、成長が鈍っている、と感じてしまったのでした。
以前勤めていた鍼灸整骨院は約4年間いました。長くいれば職場になれて患者さんもついてきます。役職も上がり先輩よりも後輩の方が多い状態に。そうなると知らず知らずのうちに驕りや自己顕示欲が出てきてしまいます。キャリアや年齢が少ない後輩をみて、こちらの方が上だと安心したり精神的有利になってみたり。臨床家としてこのままではいけないと感じたことが退職した理由の一つでした。

 

勤務と独立、どちらも経験した結果、内には患者さんに全力で向き合い、外には魅力的な(魅力があると思われる)人に会いに行く、それが良いやり方だろうと辿り着きました。そもそも勤務鍼灸師だった頃は時間が無さ過ぎて外部と交流することがほとんどできませんでしたし。

 

 

飲み会という会話以外ほとんど選択肢がない状況に身を置くと誰と何を話すのが問われます。セミナー、勉強会、カラオケといった話す以外の他の選択肢があるものと違い、素の個性が色濃くでます。


大ベテランのお話も、20代前半のお話も身になるもの。特に20代の女性鍼灸師さんの話はほとんど異世界に感じるくらい世代差(それに性差も)を感じました。同じ資格免許を持ち同じ業界にいても考え方や展望は大きく異なります。年齢が二回りくらい違うので当然と言えば当然なのですが、これからの鍼灸師はより難しいし、チャンスがあるし、先が読めないなと感じました。

 

面白いもので専門学校の同窓で集まると学生時代の昔話か今の愚痴になることがほとんどなのですが、これだけ世代も環境も異なったメンバーが集まるとそれがありません。いい意味で大人の前向きな話ばかりでした。

 

前日の京都では臨床に関する話と経験を積むことができました。次の日の東京新橋では世代を越えた話ができました。
子ども達と離れて自分自身を見つめ直す時間を取れて、色々なタイプの同業者と接して、有意義な夏(お盆)を過ごすことができました。

 

甲野 功

 

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