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~「おたくは本物だと思った」と言われた~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 ある新規患者さんに言われた一言
ある新規患者さんに言われた一言。本物ということは偽物も?

 

最近いらっしゃった新規患者さん。ホームページを見て来院してみようと決めたそうです。
そこで私は
「ホームページのどこらへんを見て(来院を)決めたのですか?」
と聞いたところ、
「おたくは本物だと思った」
という患者さんの回答。

 

本物?

 

続けて私は
「どのようなところが本物だと思ったのですか?」
と質問したのですが、
「まあ全体的に」
と少々面倒くさいという感じで患者さんは答えました。


初対面ですし、あまり深く追求するのはよそうと考えてこの話は終わりにしました。患者さんの目的は身体を良くすることですから。

 

「おたくは本物だと思った」という言葉。
普通は素直に喜ぶところなのですが、心に引っ掛かるものです。私が本物と評価されたことよりも、
“本物”というワードが出たということは“偽物”だと感じる(判断する)対象がいるのかもしれない
ということが頭をよぎりました。


どなたかの紹介でも、私の知り合いでもない、検索してヒットした「あじさい鍼灸マッサージ治療院」のホームページ眺めて判断したに過ぎないのです。

私の何が“本物”だというのでしょう?

あくまで個人的な予想なのですが、本物というよりも“偽物ではない”という消去法のような気がします

 

まず一般の方がいう我々臨床家(鍼灸師やマッサージ師など)に対して本物という表現は何が基準なのでしょうか。

 

国家資格免許でしょうか?


確かにうちのホームページには厚生労働省が出している免許(はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師)の画像を載せています。本名に生年月日、登録番号も公表しています。個人情報駄々洩れです。
しかしながらこれまでの経験上、国家資格免許をきちんと持っているかどうかなど気にしない方がほとんどです。まずマッサージに国家資格があることを知っている人はまずいません。法律で規制しているから免許なのですが全く取り締まりがないためやりたい放題の現状です。

 

では実績でしょうか?
他のホームページを見渡せば「地域No1」だとか「どこに行っても治らなかった痛みが消えた!」などの効果を喧伝する謳い文句がいくらでもあります。うちは派手なことは書いていませんし、嘘もついていません。経歴も職歴も本当にあったこと。
まして「売上月○○万円!」とか「リピート率は驚異の〇〇%!」などの数字も載せていません。上場企業ではないので決算書を公開する義務もないわけで、外部から本当のことを確認しようがないことを載せても仕方ないですし(反対にいくらでも良いように書けてしまいます)。

 

正直なところ我々の仕事は個人差がとても大きいものです。続けていれば信者といえる常連さんがつくことはありますし、どれだけ高名な先生でも「全く効果を感じません」と言われてしまうことはあるのです。その人のいう「本物」というのは計り知れません。

 

ただこの新規患者さんの言葉はとても重要なことを示唆していると感じました


今は嘘がつけない、いや嘘がばれる時代です

情報化社会で、ちょっと前まで“これくらい盛っても大丈夫”ということができなくなっています。ネットで検索すればすぐにばれてしまいます。そして医療広告規制、景品表示法といった誇大広告を取り締まる行政の動きが活発になっています。コンプライアンスが厳しくなっているのです。

 

テレビが廃れているのは、本当は美味しくもない料理をタレントが美味しいとカメラの前で言い、SNSでは本音を漏らすことで番組をみても白けてしまうことが原因とも言われています。そのため裏表がないYouTubeに視聴者の興味が移っていると。
テレビタレントの「それが仕事だから」、「テレビとはそういうものだから」という事情が通用しなくなっている。テレビから撤退するタレント、芸能界を引退する芸能人が増えている背景はそういうことだとタレント側が明かします。全てがそうとは言いませんが、かなり本質をついていると思います。幻想が通用しなくなっています。

 

健康や医療に関することは専門性があるため素人(一般の方)とプロ(医療従事者)では大きな知識差が生じます。それでいて実際に身に降りかかることです。
我々プロ側からすると一般の方を騙すことは正直容易い。
しかし嘘を暴くのもプロ側であり、不正をみつければネット上で指摘します。
私のところにも一般の方から相談や質問がよく届きます。どれもネット上のメールやSNS経由。これはどうなのだろう?と疑問に思えばわかる人に即座に質問できる環境が出来上がっています。

 

どうせ分かりはしないと誇大表現をしているホームページや広告はばれてしまう。そのような時代だと思っています。

 

今回の新規患者さんとは別の方で同じようにホームページをみて初めて来院された新規患者さんも、
「絶対に治る」とか「ゴッドハンド」といった本当にそうなの?と思うような過剰表現をしているところは胡散臭いので選択しませんでした
という意見がありました。

 

嘘をつかずに誠実に表現していること、それが本物に見える。

 

そのような状況になっているのではないか。
言ったもの勝ち、やったもの勝ちということは通用しなくなっている。
そう思うのです。消費税も上がり生活がより厳しくなるという世間の雰囲気です。お金と時間をかけて来院するのですから失敗はしたくない。まして体に直接触れられるわけです。情報を吟味して慎重に選ぶようになっていると考えるのは当然のことです。

 

情報の届け方や見せ方が変わっていくのではないかと、日常業務の些細なことから予想しています。

 

甲野 功

 

 

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