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~しんきゅう若手忘年会2019~

しんきゅう若手忘年会2019集合写真 アナグラワークスさんより
しんきゅう若手忘年会2019集合写真 アナグラワークスさんより

 

12月14日(土)に高田馬場で「しんきゅう若手忘年会2019」が開催され、今年も参加してきました。
昨年に続いて2年連続です。


この年齢で、このキャリアで「若手」なのか?というツッコミは昨年のうちに消化し、気持ちが若ければだれでも若手!ということで今年もよりすんなりと参加を決めました。

 

2018年は1年を通してSNSで交流ができた鍼灸師さんと実際にイベントでお会いし、また更なるきっかけ作りができたものでした。2019年も同様でしたが、業界では「ハリトヒト。」というWEBメディアが誕生し、更に「ハリトヒト。マーケット」という現実のイベントが開催され、また一段階次のステージに行った気がします。

 

SNSによって地域による情報差がかなり無くなったと思います
かつては学校、職場、勉強会、団体など実際に同じ空間にいることでしか情報を得ることができませんでした。それ以外だと教科書、参考書、マスメディアなど不特定多数に一方通行に伝わるもの。

それが4大SNS(Facebook、Twitter、Instagram、LINE)やネットツール(インターネット全般も含めて、ホームページ、ブログ、YouTube、サイトなど)により、格段に情報伝播が加速し、個々でやり取りできるようになりました。

個人で情報を発信できるようになり、個人間で情報交換ができる。オンラインの関係性です

 

オンラインでのやりとりが活発になるほど現実に会って交流するという“オフライン”のイベントが重要になってきます

 

個人的な感覚ですが、2018年よりも今年2019年の方が魅力的なオフラインのイベントが鍼灸業界に増えたと思います。当然ながら全てのイベントに参加することはできないので、あくまで感覚的な話になります。
魅力的と感じるのはイベントの前、最中、その後と情報が出回り、期待感や達成感を知ることにあるのではないでしょうか。その日の、その数時間の、イベントに対して期待感をもたせる情報拡散、イベントをしている最中にリアルタイムでその様子が流れてくる、終了後にそれを振り返る感想がまた発信される。短い時間のオフライン(現実のイベント開催)に対して、何倍もの期間をかけてオンラインで情報のやり取りがある。
だからこそ現実に顔を合わせるその時間が魅力的で重要なものになる。そう感じています。

 

 

今年を締めくくる意味合いがある忘年会。今年も「しんきゅう若手鍼灸忘年会」は刺激をもらい、考えさせられて、新たな発見があるものでした。

 

今年の参加者数が何人だったのかは知らないのですが、昨年よりも狭い会場であったため人口密度が濃く、より多くの人が参加したように思いました。
なおこの会は若手“鍼灸師”忘年会ではないところがポイントで、鍼灸師ではない鍼灸製品メーカーの人や鍼灸院を運営する企業のスタッフ(鍼灸師免許を持っていない)といった鍼灸業界の人も参加する(できる)会です。もちろん鍼灸専門学校の学生さんもいます。
鍼灸師ではなく<鍼灸業界に関係する>という共通項で集まっているところが面白く、あまり技術的・専門的な話になり過ぎないことが言えます。そして意見交換、情報交換が盛んになります。

 

ただの飲み会にするか、もっと違った意味を持たせるのかは参加した人しだい。忘年会のていをとっていますが実際は色々な動きがそこかしこにありました。

 

特徴的な取組みとして、鍼灸を題材にしたお笑いがありました。
鍼灸×芸人

鍼灸をネタにコントを芸人さんが披露しました。風池(ふうち:ツボの名前)、膈兪(かくゆ:ツボの名前)など鍼灸師にしか分からないような専門用語を使うなどしたあの場所に合わせたネタと、本来の持ちネタの両方を披露していました。


しんきゅう若手忘年会2019 鍼灸×芸人 アナグラワークスさんより
しんきゅう若手忘年会2019 鍼灸×芸人 アナグラワークスさんより

 

 


異業種とコラボレーションすることで新たな展開があるかもしれません。現状維持ではなく先手を打っていこうという姿勢が見えて感心しました。
内輪でやるだけでなく、外へ積極的に交流の輪を広げていく。きっと専門学校や学術団体の忘年会ではできない(やらない)ことでしょう。このような挑戦を見せるのも“若手”の冠がつくからこそでは。

新しいことに貪欲であることが若手の持ち味で、キャリアの年数や年齢だけでは測れない姿勢だと思うのです。

 

 

昨年からそうですが、私のような個人事業主で個人治療院をしている人間にとって、このようなイベントは交流を深めて情報を得る、重要な場になります。ただ漠然とその場にいるには勿体なく、積極的に動いていくようにします。特に私は子どもの世話を家族にお願いして時間をとるのですから本業にプラスになるようにしたいと考えます。

 

普段は一人で業務を完結しているため、同業者との交流は貴重な場。
旧知の仲を確かめる、新たな繋がりを持つ、顔見知り程度の人と関係を深める、など立ち振る舞いが様々に。
これまで色々なイベントでご一緒させてもらい、普段の活動もSNSを通じて知っている人々は確認を。
その場で名刺交換をして初めましてという方とはイベント後にSNSをチェックして関係が点から線になるように環境を整備する。
これまで何となく知っているという方とは改めて話をしてみて関係性を強化する。
このような感じでした。


最近ですとTwitter上で面識があり、初めて(現実に)お会いしましたね、という出会いが増えました。私は知らなくても向こうが私のことを知っていることもあります。
このイベントの前からSNSを通して会場で会ったら話をしてみようと事前に意気込み挨拶にいく方もいましたし、反対に一度話をしてみたかったと話しかけられた方もいらっしゃいました。


ただ会場に行ったら何かあるでしょう、という受け身のものから事前に目星をつけるように行動が変化していると思います。
個人事業主だと私自身が商品になりますから自分を売り込むという感覚が自然と身についていきます。

 

反対に今年は組織に属する勤務鍼灸師の方とよく話しました。
私は勤務時代、わざわざ外の忘年会などに出向く気が起きなかったです。忙しいですし、外部に目を向ける余裕も意識もありません。職場の忘年会だけでも面倒なのに(失礼)、好き好んで知らない人がいる集まりに出かける意味がなく、お金も時間の無駄だと考えていました。
この考え方は開業してから、正確には開業を意識し始めてから、変化しました。雇われているときは大違い。


なんとなく、このような鍼灸イベントに参加する雇われている鍼灸師はマイナーな方で、職場の外を知っておこうという鍼灸師が多いように感じていました。

しかし今年の忘年会には従業員の鍼灸師さんとよくお会いしました。職場の方針で行ってこいと言われた人もいましたし、個人的に参加しましたという方もいました。


そういった組織に属して雇用されている鍼灸師さんと話をするととても勉強になります

 

7年前に組織に属することをやめて個人で完結できる範囲の仕事をすることを決めました。そのため、いい意味では自由に、悪い意味では自分勝手になったと言えて、組織の一員として働く鍼灸師さんの考え方や状況はとても新鮮で考えさせられました。
また過去を思い出したというか。院の名前、職場の名前を背負って参加するということは、個人でやっている人間と違ったものがあるでしょう。大手やグループ院でしかできない「人数の力」というものは絶対にあって、開業している人が偉いと思われがちなこの業界にとって、とても大切なことです。職場との意見の相違に悩む方と話していて、「でもやっぱり職場が好きなんですよね」という一言に感銘を受けました。組織から出た私にとって、とても深い言葉だと印象に残っています。

 

組織といえば鍼灸用品のメーカーさんやグループ院の社長・スタッフさんといった鍼灸師ではない方々も参加しており、話をしました。
臨床に出る技術者たる鍼灸師とは違う立場でこの業界で働く。資格を持たないからこそ患者さんに近い立場で携わる人の話もとても興味深いものでした。特に初めてお会いしたメーカーの営業さんとは意見交換ができて有意義。昨年・今年とメーカーの方と交流して鍼灸師は鍼灸用品のメーカーともっと関係を密にした方がいいと感じていました。(鍼を)使う側と売る側の本音というのはあの場だから出たことだと思います。

 

 

最近のニュースでは忘年会スルーといって忘年会に参加しない、短時間で終わらせる、といった流れが若い人に多いようです。ある調査では回答者の半分が忘年会の予定は1回だそう。忘年会というシステム自体が煙たがられるものになりつつあるようです。


しかしこの「しんきゅう若手忘年会」は名前に忘年会とついていますが、義務感はなく個々の能動的な行動が問われる社交場です。目上の人に酒を注ぐ、挨拶まわりをする、無茶な一発芸をする、などのことは一切ありません。
反対に何も動かなければただ時間が過ぎ去る場でもあります。個を磨く現場でもあるといえるでしょう。
こういう忘年会ならば喜んで参加します。お酒を受け付けない体質なので飲酒自体に全く興味がない人間。好き好んで飲み会に行く理由がありません。

 

毎年このしんきゅう若手忘年会を企画、運営をしてくださる野村森太郎先生(森空堂治療院、アナグラワークス)や井坂有杏先生(美容鍼灸サロンAria、東京都鍼灸師会)、他関係者に感謝申し上げます。。

 

甲野 功

 

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