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~専門同期と間接的な連携が~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 セミナーの様子
2月1日のセミナーの様子。かつての同級生の教え子がいました。

 

先日、鍼灸学生向けの無料セミナーを行いました

 

行った動機は、何より私自身のため、という自己満足な気持ちです。嫌でも勉強するような環境を作ることにしました。それ以外にも、せっかく教員免許を持っているのだから学生に教えたいという欲や、あじさい鍼灸マッサージ治療院のアピールにも使えるという算段もありました。

 

実際に行ってみて新たに気づくことがありました。それはかつての専門学校同級生の教え子が来たということが原因です。

 

先日のセミナーに訪れた学生さんに二名、私の元同級生に習っている方がいました。それぞれ、鍼灸マッサージ科と柔道整復師科時代の同期です。その二人は私と時期が異なりますが鍼灸マッサージ教員養成科に進学し、いま鍼灸専門学校の教員をしています。ある学生さんは、事前に私に会うことを私の同期にあたる教員に話しており、よろしく伝えるようにと言われたそうです。当日会った学生さんは初対面でしたが、親近感がわいたのと間接的に教員になったかつての同期と連携をしているという感覚を覚えました

 

鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家試験が今月行われます。私が国家試験を受けて合格したのはまだ29歳の頃。あれから10年以上の月日が流れました。鍼灸師になってから柔道整復師科、教員養成科にも行ったのでそれまでの同級生の数は約130名くらいでしょうか。


最後の専門学校である教員養成科を卒業してから色々な鍼灸師や学生に会いますが、その中に私の同級生に学校で習ったという人がいます。同期の中には鍼灸専門学校の教員になった人もいるからです。

同じ教室で国家試験合格を目指して勉強した同級生。その同級生が教員になり次の世代の学生を教えている。そのことに時間の流れを感じます。
そして初対面の学生さんに、教わっている〇〇先生は私の同級生だと伝えると驚かれることが多いです。そのような繋がりがあったとは、と。そして学生さんから教員としての同期の話を聞くと面白いです。学生時代から変わっていない人、変わった人。生徒から見た感じた先生像と学生時代を知る私の記憶との違い。中には卒業して全く連絡がなく音沙汰なかった同期の現在(いま)を初対面の学生さんから知る、なんてこともありました。

 

今回、鍼灸マッサージ科の同期と柔道整復師科の同期に習っている学生さんがいたことで、偶発的にかつての同期と連携が取れたように思っています。こちらの都合よい解釈ですが。もしからしたら余計なことを教えたという懸念もあります。


セミナーを終えてから、このことは鍼灸学生に向けてのアクションになったと考えるようになったのです。

 

私は開業後に認識したことですが、今は鍼灸師になっても廃業してしまう人がとても多いのです。夢を持って(そう信じたいのですが)鍼灸専門学校に入学し3年間の勉強と練習を重ね、年に1回しかない国家試験を合格したものの、理想と現実が違うことに幻滅して鍼灸の道から去っていってしまう。そのような事態が少なからずあるそうです。

 

理由には、鍼灸の需要がない、生活できるほど稼げない、やりたくないことばかりやらされる、自分の鍼灸技術に自信が無い、就職した職場が酷くてこの業界が嫌になった、などなど。どれも周りからしたら反論したいこともあるでしょうが、当事者には続けられない理由になります。


そして上手くいかない理由に専門学校を標的にすることがあると耳にします。
「学校は役に立つことを教えてくれなかった」
「現場では使えない国家試験対策ばかり」
「経営面は何も教えてくれなかった」
など。あげくには専門学校は詐欺のようなものだという声まで。


これらも各々意見があるでしょうが、学校側の情報も入ってくる開業鍼灸師の立場からすると、状況は色々あるから一概に言えない、となります。全てがそうだと賛成できませんし、かといってただの我儘な意見と断じることもできません。

 

専門学校側は可能な限り学生に有益なものを提供したいと努力していますが、国家試験合格率・入学者数という直接的な数字と向き合わないといけません。厚生労働省、文部科学省からの指導もあります。カリキュラム変更もあり、なかなか理想通りにはいきません。

 

学生側からすれば3年間簡単ではない勉強をして(私の頃より遥かに学ぶことは高度になっています)、安くない学費を納めて国家資格を取るにも関わらず、「国家試験合格なんてスタートラインに立っただけ、ここから勉強の始まりだよ」と先輩に言われ、「そんなこともできないのか、学校で何を習ったの?」と職場の上長に言われたとしたら幻滅してしまうことでしょう。

なお私は鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師として就職して3日でもうこの業界でやっていくのは無理だと痛感したものです。よく今まで続いているものですね。

 

鍼灸専門学校でカバーできないところは別の場所でするしかない

それは学術団体のセミナーであったり、鍼灸師会のセミナーであったり、学校の特別授業でも学校OB会主催のものでもいいでしょう。全てを専門学校の授業で受け持つとなると時間も人も足りませんし、学生側からも拘束時間が長くなるという不満もでるはずです。かつて知った同級生の教え子をうちの院で別の角度から知識を伝えるということは、個人的な繋がりとともに、専門学校と臨床鍼灸師の連携になると思うのです。

 

学校側も臨床側も、学生さんが卒業して鍼灸師になってから思ったような活動ができることを願っていると思います。そうでなければ専門学校は生徒が集まらず無くなっていくでしょうし、業界のイメージも悪くなると考えるのです。

 

これまで積み重ねてきた経緯から専門学校教員とも数多くの繋がりが生まれました。間接的でも専門学校で職に就いた同級生や後輩、知り合いとの連携が取れるようになりたいと考えるようになりました。

 

甲野 功

 

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