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~ニュータイプ~

NEWTYPE ニュータイプの時代 ダイアモンド社 山口周著
NEWTYPE ニュータイプの時代 ダイアモンド社 山口周著

 

現在の社会状況を冷静に分析して解説している本に出会いました。それがこちら。

 

NEWTYPE ニュータイプの時代 山口周著 ダイヤモンド社

 

本書はこれまでの社会常識にとらわれた人間を「オールドタイプ」、これからの社会を新しい価値観や考えで切り開く人間を「ニュータイプ」と定義し、色々な項目で両者を比較して不安定な社会をどのように過ごしていくかを明示したビジネス書籍となります。

 

ここに書かれている内容はインフルエンサーと言われる、特に若い人のトレンドを牽引する著名人が語る言葉や行動の源泉になっていると感じました。実経験や勘で行っているのではなく、山口氏は文献や歴史、論文を調査し自身のコンサルタント経験と照らし合わせながら新しい生き方、働き方、考え方をニュータイプとして記しています。


この本を読んで気になった点を挙げて私に置き換えて考察していきます。

 

6つのメガトレンド
現代社会に起きていること、今後進むであろう内容を6項目のメガトレンドとして挙げています。この6つを押さえておくだけでも「今」が理解しやすくなると思います。

 

1 飽和するモノと枯渇する意味
物質的な欠乏という課題がほぼ解消されてしまった世界において、人はどのようにして「生きる意味」を見出していけばいいのでしょうか。

 

これは商品が足りなかった時代からモノが余る時代になったことを示しています。足りないからそれを得るために働いていたことから、ほとんどが満たされた時代に変わり「意味」を見出すことの大切さを説いています。この「意味」はこのあともキーワードになります。

 

 

2 問題の希少化と正解のコモディティ化
ありとあらゆるモノが過剰に溢れかえることで「問題」が希少化してくると、ボトルネックは「問題の解決」から「問題の発見」へとシフトし、「解決能力」は供給過剰の状況に陥ることになります。

 

有史以来ずっと溢れていた問題がどんどん解決されて、問題そのものが珍しいものになったと山口氏はいいます。コモディティ化とはありふれた存在になるというような意味合いです。そのため問題解決能力は相対的に価値が無くなり、問題を発見する力が貴重になると。このことは数年前から言われていることだと思います。問題解決能力から問題発見能力へ。

 

 

3 クソ仕事の蔓延
「意味のない仕事=クソ仕事の蔓延」という事態です。

 

なかなかインパクトのある単語です。クソ仕事。意味ない仕事を意味し、クソ仕事が蔓延することで生産性が上がらずいつまで経っても長時間労働から解放されないというのです。確かに会社でも組織でも無意味と思える仕事(正確には作業と表現した方がいいかもしれません)は多数あると感じています。逆説的にその作業(仕事)に「意味」を持たせられるかが一つ重要なことになるかと私は考えています。

 

 

4 社会のVUCA化
V=Volatile(不安定)、U=Uncertain(不確実)、C=Complex(複雑)、A=Ambiguous(曖昧)という、今日の社会を特徴付ける4つの形容詞の頭文字を合わせた言葉で、もともとはアメリカ陸軍が現在の世界情勢を説明するために用いだした用語です。

 

これはまさに現時点の社会状況を表していると言えるでしょう。数ヵ月前には考えられなかった公立小中高の休校要請。私の娘も木曜日に政府から要請が出て、金曜日が学期及び年度の最終登校日となって次週から春休みになってしまいました。何年も前から計画していた東京オリンピック・パラリンピックも本当に開催できるか予断を許さない状況になっています。


この社会のVUCA化によって
「経験の無価値化」「予測の無価値化」「最適化の無価値化」
が起きると説明しています。
先が読めない以上、それまでの経験も未来を予測することも事例をまとめて最適な答えをだすことも価値が無くなるという。考えに瞬発力を持って取り組まないといけないわけです。

 

 

5 スケールメリットの消失
メディアや流通のありようは大きく変化し、サブスケールの個人事業主が、各々の関心や意図、求めている「意味」に応じて精密にコミュニケーションをとることが可能になりました。

 

これは私自身が常に感じていることです。大手が強かった時代から個性的で小回りの利く個人が有利なる時代に変わりつつあるなという。マスメディアと言われるテレビ・新聞・ラジオが相対的に力を失い、SNSやYouTubeの影響力が強くなっています。個人で物資を調達することが容易となり企業の規模によるメリットよりも決定の遅れや大胆な施策をとれないなどのデメリットが相対的に増してきていると感じます。4のVUCA化に対しても大きな組織・団体ほど対応が鈍る傾向にあるかもしれません。

 

具体的に本書で挙げているのが『限界費用のゼロ化』と『メディアと流通の変化』です。限界費用のゼロ化とは業務の多くが無料あるいはとても安価に行えるようになったということ。例えばゴールデンタイムにテレビCMをうつには数億単位の資金が必要でしたが、インターネット広告ではそれほど資金が必要ではありませんし、かつテレビの影響力が低下しています。

 

 

6 寿命の伸長と事業の短命化
私たちの多くは、私たちの祖父母の時代よりも、かなり高齢になるまで働かなくてはならない時代を生きるとことになる、ということです。(略)一方で、各種の統計・データが示すところによれば、事業は長期的な短命化の傾向にあります。

 

これはまさに人生100年時代に突入しつつあるということでしょう。高齢者になっても働かなくてはいけなくなりそうであり(平均寿命の延長や年金問題などにより)、反対に企業の寿命は短くなりつつあるという。定年退職してあとは悠々自適な余生を過ごすとはいかなくなるでしょうし、まず定年退職まで会社があるかも怪しいことに。本書の内容を鵜吞みにするならば、中高年でもう一度人生をやり直すような転職なり起業なりが必要になるということです。

 

 

これら6項目のメガトレンドを踏まえて、これからの時代に活躍するニュータイプはどのように振る舞うのかを書いています。未来予測は無意味、革新的な解決策より優れた「課題」などいくつも興味深い項目が挙げられていますが、私が一番気になったのが市場での「意味のポジション」をとるということです。

今日の社会はGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)を代表とする世界的大企業の「勝者総取り」か、ニッチな分野で新たな市場が生まれる「市場の多様化」の二極化が進んでいるといえるそうです。そして顧客に提供する価値の市場は「役に立つ・役に立たない」と「意味がある・ない」の2×2の4つに分類できるといいます。役に立つ・立たないというのはそのまま機能的に優れているかどうか。意味がある・ないというのは情緒的な面を示しています。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 ニュータイプの時代より顧客に提供する価値の市場より
本書図11「顧客に提供する価値の市場」より

 

 

 

本書では一般向け乗用車を例に挙げて


1の役に立つ・意味がないの項目には日産やTOYOTAの車(快適で安全で燃費のよい乗用車であるが人生に持つ意味があまり見いだせない)

 

3の役に立つ・意味があるの項目にはBMWやメルセデスベンツの車(快適に乗れるという乗用車本来の役割に加えて、BMWやベンツに乗っているという意味を提供)

 

4の役に立たない・意味があるの項目にはフェラーリやランボルギーニといったスーパーカー(図体が大きく燃費も悪く乗員数も少ないが所有することにステータスを生む)

 

と説明しています。

(2の役に立たない・意味がないという項目に該当する乗用車はありません。)

 

まず、「役に立つ」で戦うと「ほぼ全員」負けると解説しています。これは機能面で一番のところしか市場に残りません。1位が圧倒的に勝利して他を排除する形になるわけです。それが大企業の「勝者総取り」という構造になるのです。便利を追求すれば、一番便利なものしか残らないのは感覚的にわかります。

 

対して、「意味がある」市場では多様化が進むと言います。「意味がある」というのは情緒的、感覚的、文化的などの精神面に関わるこだわりがあります。同じ鞄でも高級ブランドには自己顕示欲や自分へのご褒美、デザイナーへの敬愛などが含まれます。究極なところ個々人の趣味になるわけですからすそ野が広がるわけです。

 

そして、「役に立つ」より「意味がある」方が高く売れるというわけです。自動車で言えばどの項目の価格帯が一番高価なのかは分かると思います。スーパーカーは機能面ではないカッコよさであったり、ブランドイメージであったりといった(乗ること、所有することに意味があるという)価値に値段がついています。ただの100円のノートでも故手塚治虫氏が使っていたアイデアノートだとしたら、その価値は100円ではきかないでしょう。

 

結論として、「意味」はコピーできないといいます。機能面は特許という話を置いておけば遅かれ少なかれコピーされます。むしろ多くの企業にコピーされて市場原理が働き価格が安くなり消費者の手に届きやすくなるとも言えるのです。(役に立つという)機能はコピーできてもその製品の持つブランドイメージやストーリーといった意味はコピーすることが難しいわけです。

 

 

これらのことを踏まえて、個人の開業鍼灸マッサージ師である私はどのように進んでいけばだいたい見えてきそうです。何より「意味がある」という点に注目した方が得策の様です
繰り返しになりますが最近影響力を持つインフルエンサーと言われる人々はだいたいこのようなことを話していると私は感じていて、元となる教科書を読んだ気がしました。感覚的でなく学術的に山口氏は結論づけています。本書の内容が全部正しく、納得できるかといえばそうではありませんが、フリーランスで生活していて「確かにそうだよな」と思うところがありました。

 

分かり切ったことですが変化のスピードは速く将来は不透明です。昨年の時点では学校が一斉休校になる、イベントが自粛する、東京オリンピックの開催も危ぶまれる、など予想だにしなかった事態になっています。このような社会環境で柔軟に考えて対処することは必要です。日々考えて試行錯誤しています。

 

甲野 功

 

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