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~学生ペア割で美容鍼を見せました~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 学生さんがいらしました
学生さんがいらしました

 

先週、学生ペア割の予約が入りました。

 

学生ペア割とは鍼灸マッサージの学生さんを対象に、開業している臨床の場で見学と体験をしてもらおうと今年から当院で実行している取り組みです


学生さんはリアルな施術現場を見学したいが、患者さんのプライバシーもあるので受け入れ先が少ない。それならば学生同士がペアで予約して施術を受けることと見学することを交互に行えばいいであろうという企画です。料金も無料にすると他の先生に迷惑をかけることがあり(あそこは無料でしてくれましたよ!と言われかねない)、かといって正規料金は忍びない。ということで学生割として比較的安価になる料金設定に。


元々の発案はある鍼灸マッサージ専門学校の学生さんであり、当人から意見も聞きながらこのシステムにしました。質疑応答の時間も取っています。

 

表向きは学生さんのためとしていますが、私にとっても勉強の場なのです。一般の患者さんと違って専門の勉強をしています。下手なことは見せられませんし何を質問されるか分かりません。どのような希望が来るのかも分かりませんから、学生さんから出されたお題を私がどのように回答するかというものでもあります。

 

そして今回は初めての美容鍼

 

一応募集内容では「美容」も候補に出していましたが、まさか依頼が来るとは
それが本音です。


あじさい鍼灸マッサージ治療院 学生ペア割開始のお知らせ
学生ペア割の告知内容

 


東京都内、都心部には美容専門で看板を出している鍼灸師、鍼灸院は山のようにあります。美しい女性鍼灸師がオシャレなサロンで行っているところがいくらでもあります。なぜ中年男性の個人鍼灸マッサージ院で美容鍼を受けてみたい見学してみたいと思うのか


連絡を受けた時にプレッシャーがありました。まして学生さんの学校を知ってしまうと。実技重視で有名な学校なので。何を希望して応募してきたのだろうか?と。

 

当日現れた女性学生さんお二人をみてほっとしました。素直で優しそうで。当院に来た理由を聞くと、美容鍼をやっているところをまだ見たことがないので知りたかった、ということでした。現時点ではまだ学校では触れていないとのこと。


そういうことならば、ということでこれまでに私が培ってきた美容、主に顔に関する知識、技術を説明しながら学生さんにしていきました

 

私が男性ながら美容分野に手を出しているのは競技ダンス選手のためでした。競技ダンスとは社交ダンスを競技として競い合いもの。大学生の時に出会ってからライフワークのようなものになっています。
元々この業界に入った理由が競技ダンス選手のサポートをしたいという強い信念からでした。競技ダンスは技術、芸術性、筋力、柔軟性、表現力などに加えて見た目・容姿も大きな要因になります。同じレベルならば見た目が美しい方が有利です。フィギュアスケートや新体操に近いでしょう。
競技ダンス選手の成績を向上させるために美容も知っておいた方がいいと考えて研究してきました

 

最初に美容施術を知ったのは27歳の頃。東京医療専門学校鍼灸マッサージ科に入学した年で同級生に美容をメインに行う方がいて教わりました。そう考えると15年くらい携わっていますね。結構歴が長い。
その同級生は関節、骨の並びを調整して美容に用いるという技術を既に持っていました。オステオパシーやAKAの技術になるのでしょうか。専門学校1年生だった私にはまだ理屈が理解して切れていませんでした。手根骨を操作すると頬がリフトアップする。頭蓋骨の関節部分を軽く押して調整する。即効性のあることに驚き在学中もちょこちょこ練習をしていました。

 

鍼灸マッサージ科を卒業した後に再度柔道整復師科に進学します。そこでクラスメイトに美容鍼を行う人がいました。東京医療専門学校を卒業し美容鍼の分野で有名な「コウ鍼灸治療院」の堀口三恵子先生の下で働いていました。もちろん鍼灸師です。私と同じように鍼灸から柔道整復に進学しました。彼女から美容鍼のやり方を教えてもらいました。31歳のときです。鍼灸専門学校では美容鍼をしたことは無かったのでそこで美容鍼というジャンルの存在を知ることになります。


よって私の美容鍼のベースは堀口三恵子先生の技術となります

 

柔道整復師科在学時代に東京医療専門学校卒業後講習が開始されます。東京医療専門学校卒業生を対象に学校OBOGの先生方が専門分野の臨床に使えるセミナーを行うのです。
そこで堀口三恵子先生の美容鍼セミナーを受講しオリジナルの技術を学びました。時を同じくして鍼灸師として働いていた職場でも美容鍼を始めることになり、希望者に行う、他の鍼灸師スタッフに教えるという学びと実践と教育をいっぺんに行うことになりました。

 

その後職場を退職し色々あって更に東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科に進学します。35歳のことでした。
教員養成科のカリキュラムには堀口三恵子先生の美容鍼が入っており、1クール3か月間毎週授業を受けました。更に踏み込んだ堀口三恵子先生の技術を学んでいきます。
なお堀口三恵子先生は年々新しい技術や知識を取り入れて進化する方で、前と言っていることやっていることがどんどん変わります。ベースは同じなのですが柔道整復師学生時代に知ったものとは大きく変わっていました。

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院開業後は三重県菰野市にある「こもの鍼灸院」の新屋翼先生、自由が丘の美容サロン「Hariest」の倉内夕先生らのセミナーで他の美容鍼を研究しました。かっさや鍉鍼を用いる方法も調べて練習してきました。

 

これまで学んできた美容鍼の内容から私が自分のものにしていてできる内容を学生さんに見せました。

 

特に強調したのは堀口三恵子先生が言う「美容をするならば首から下をしっかり行う」ということ。顔を触るのはあとの方で手足や胴体など首から下にある部分をみていく。下の土台がしっかりしていないと顔に出るわけです。
この教えは大いに納得していて、競技ダンスでも実力上位の選手は顔が整っているものです。いわゆる「ダンスが上手そうな顔」をしているもの。学生さんには姿見で立った姿勢での身体の左右バランスを確認してもらった上で顔も確認してもらいました。

 

手根骨、足根骨、手首、足首、肩関節、股関節などの操作を行い、それだけでも顔に変化が出ることを見せながら行います。続いて頭部や頚部のマッサージ。なるべく顔に触れるのは最後にしています。鍼は頭部には1番という細めの鍼を刺し、顔面部には02番、03番という細い鍼を刺します。ここも堀口三恵子先生のやり方をベースにしており顔には弱い刺激ということで本数は少なめ、置鍼のみとします。ここまでが共通したやり方。

 

学生さんの状況(年齢、メイクなども含める)によってやる内容を変えました。ほうれい線が気になる学生さんには円皮鍼を使い、メイクをしてこなかった学生さんには保湿クリームを用いて顔のマッサージを行いました。他にもかっさを使ったり目の周りを温めたり冷やしたりとその人に合わせた変化をつけました。

 

施術が終わった後に顔や体の変化を実感してくれたので私もほっとしました。お顔の美容はとにかく直後効果を見せないといけないものですので。

 

質疑応答では経絡治療との関係を聞かれました。
最初に美容鍼を習ったときに経絡治療も併用するやり方を知りました。脈診や腹診をして証を立てて対応。その上で顔に鍼を刺す。経絡治療でいう本治法を行い、標治法として顔に施術するイメージです。心身が健康でなければ美は生まれないということ。顔だけでなく全身の方までアプローチできるかが今後の鍼灸師の鍵になるのではと話しました。

他にも美容鍼業界のこと、美容における鍼灸のこと、学校の勉強の仕方などを話しました。

 

普段は美容に関してアウトプットすることが無いのでよい刺激になりました。いらっしゃった学生さん達に感謝です。彼女らはこれから多くのことを学ぶはず。他の美容鍼を受けてみて比較することを願います。

 

甲野 功

 

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