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~吸玉の話 ガラス製カップ~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 ガラス製カップ
吸玉療法に用いるガラス製カップ

 

 

前回に続いて新しい吸玉備品について。昨年末に「株式会社医工製」のガラス製カップを新規に購入しました。

計器付きのハンドポンプとセットで注文したつもりでしたが、カップのみでポンプは別売りだったことに製品が届いてから気付いたしだい。仕方なく計器付きのハンドポンプを追加注文しましたが到着が年明けになってしまったのでした。

 

さて吸玉、吸角、カッピングなど呼称は色々とありますが、カップを皮膚に置き、その中を陰圧にして吸い上げるものです。よってカップとその中を陰圧にする装置が必要で、この二つがあれば何でも代用できるといえるでしょう。例えば昔ながらのヨーグルトのガラス瓶でも代用ができるでしょうし、牛乳瓶でもできなくないかもしれません。吸い付けるものであればシリコン製のものでも平気です。

 

これまで当院で使ってきたのはプラスチック製のカップでした。今回ガラス製カップを新しく購入したのです。プラスチック製よりもガラス製の方がいいのか。そのこだわりがあったのかということについてまず書きます。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 ガラス製カップ
ガラス製カップの様子

 

 

感覚的なものですがプラスチックよりガラスの方が質感がしっかりしていると感じています。

昔からある吸玉は分厚いガラス製でした。ポンプではなく火を使って酸素を消費させることにより陰圧にしていました。今でも中国ではこのやり方を採用しているところがあるそうですし、私が鍼灸マッサージ教員養成科で習ったときもこの方法方でした。

炎をかざすので耐熱性が絶対条件で燃えない・溶けない強度が必要です。厚さがしっかりとあり重量も結構ありました。

 

ガラス製である別の理由は透明でなければいけません。皮膚の状態が外から確認できないと吸玉はいけないので耐熱性、頑丈であるからといって不透明な別の金属であっては困るのです。仮に鉄製だったら皮膚が火傷するかもしれませんね。

 

皮膚が触れる個所は吸い付くように、そして痛くないように幅を広くする加工がしています。ここを別の素材、例えばゴムで作ることはできるのでしょうがそれをすると製造コストがかかりそうです。やはり単一素材の方が都合がよいのでしょう。

 

火をかざすやり方から、ポンプで空気を吸い出しカップの中を陰圧にする方法が生まれます。そうなるとカップの先に弁を付ける必要が出てきます。そして耐熱性を考える必要がなくなるのでプラスチックで代用されるようになったのだと私は考えています。

プラスチックの方が軽くて割れずに済みます。製造コストも安くあがることでしょう。それははっきりと値段に表れます。数年前に吸玉療法を始めるにあたって価格を比較したときにプラスチック製の方がずっと安かったのでそちらを選択しました

 

ある程度使っていくと汚れが落ちにくい、ガラスに比べてちょっと安っぽい(実際に値段は安いのですが)という不満が芽生えます。過去にガラス製のカップを使ったことがあるので比較できてしまうのですね。元々こだわりがなかったので価格で選んだのですが、段々ともっといいものにしたいという欲求が出てきました。

 

またおそらく受ける方は背中や腰であれば違いが分からないでしょうが、若干ガラス製の方が皮膚のあたり(感触)が良いように思います。術者側として持ったときに手に馴染むのでそうだと感じているだけかもしれませんが。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 吸玉カップの比較
比較 左ガラス製 右プラスチック製

 

 

プラスチック製に比べてガラス製の利点を述べてきましたが、デメリットもあります。ガラスである以上割れる可能性がゼロではありません。患者さんの皮膚に置くものですからそのリスクは常に考えておかないといけません。

 

またプラスチック製に比べるとやや重いです。重みがあった方が良いという意見もあるので一概にデメリットとは言えませんが、一度にたくさん使う場合は相手をみないと重たく感じるかもしれないので注意します。

 

さて今回ガラス製カップを用意した本当の理由は数が足りないということでした。性能比較をしてきましたが単純にカップがもっと欲しいなと思ったのが理由。追加で買うなら多めにということで買ったものがガラス製だったということです。サイズのレパートリーが無いのですが数が多いので細かく色々な部位に同時に使用することができます。これまで使っていたプラスチック製では数が足りないと感じていたのでした。

 

重要視してこなかった吸玉療法ですが使い方で大きな可能性を秘めています。器材を整えたことで可能性を広げることができるはず。準備をすることで活用するチャンスが訪れることがよくあります。現場で真価を発揮するときを待つことにしましょう。

 

甲野 功

 

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