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~於岩稲荷田宮神社~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 於岩稲荷田宮神社(越前前)
於岩稲荷田宮神社

 

 

以前紹介した陰陽太極図と同じ社紋がある神社があります。陰陽太極図というのは東洋思想のもので、家紋としては陰陽勾玉巴と言います。これを社紋とする神社が東京都新宿区四谷三丁目と中央区にあります。そのことに触れました。今回は中央区にある陰陽勾玉巴を社紋にする於岩稲荷田宮神社を紹介しましょう。前回は陰陽が紫白であることくらいしか触れませんでした。

 

神社と御朱印 於岩稲荷田宮神社(越前堀)

 

於岩稲荷田宮神社は東京メトロ日比谷線八丁堀駅から割と近いところにあり、鍼灸マッサージ専門学校の伝統校の一つ東京医療福祉専門学校が近くにあります。前回も紹介しましたが四谷三丁目の方は新宿医療専門学校というやはり鍼灸の専門学校が近くにあります。この偶然に東洋思想、東洋医学を学ぶものとして感じるものがあります。

 

本神社は四谷怪談で有名なお岩さんと繋がりがあります。お岩さんのモデルは四谷左門町にあった江戸幕府の御先手組同心・田宮家初代又左衛門の娘だそう。つまり於岩稲荷田宮神社の「於岩」はお岩さんのことで「田宮」は田宮家のことなのです。江戸時代(寛永の頃)田宮家屋敷内に邸内社が祀られており、お岩さんはこの社を信仰していました。田宮家内でも邸内社の傍らに小祠を造り「お岩稲荷」と名付けて崇敬したといいいます。その「お岩稲荷」が町人にも知れ渡り参拝するようになりました。文政の頃、四世鶴屋南北がお岩さんをモデルに歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」を創作します。これがヒットしてさらに多くの参詣者を集めたといいます。明治になると現在の於岩稲荷田宮神社に改称されました。陰陽勾玉巴は田宮家の家紋です。それが神社の社紋に採用されたわけです。しかし明治12年に火災により社殿が焼失し、この時「東海道四谷怪談」を得意とした初代市川左團次が「芝居小屋の近くに移転してほしい」という要望を出しました。そして彼が越前堀(中央区の現在の場所)に所有していた土地の寄進を受け遷座されたのが於岩稲荷田宮神社になります。

 

元々あった四谷三丁目の土地は飛地境内社とされ、昭和6年に東京都史跡の指定を受けます。現在は「田宮稲荷神社跡」として東京都指定旧跡となっています。こちらにも社殿が建てられ白黒の陰陽勾玉巴が掲げられています。四谷怪談で有名になった四谷(三丁目)にあるオリジナルが無くなり歌舞伎の都合で移転してそちらが本家になるという。反対に旧跡の四谷三丁目を放置できない状況になったのは旧跡からすぐにある陽雲寺が勝手に於岩稲荷を名乗りだしたからだとホームページにはあり、数奇な運命を感じます。陽運寺についてはまた紹介します。

 

地下鉄八丁堀駅から歩いてオフィス街にひっそりとある於岩稲荷田宮神社。周囲を高いビルに囲まれています。そこだけぽっかりと空いたような空間になっています。稲荷神社ですので狐が鎮座しています。狛犬の代わりのように一対。前掛けをかけているのが特徴でお稲荷さんと言えば狐です。

本殿は例の陰陽勾玉巴が掲げられています。このマークは東洋思想を知る人には見過ごせないことでしょう。韓国の国旗にも採用されるもの。しかも紫と白の組み合わせ。韓国の国旗は赤と青、一般的には白と黒。五行色体表を必ず勉強する鍼灸師にはこの配色も気になるところです。

境内には造営の際に地業を行った江戸鳶・町火消第一區十番組々頭・村田竹次郎氏の顕彰碑があります。

花崗岩製の鳥居は明治30年の造立で、中央区に現存する鳥居の中では二番目に古いそうです。鳥居の奥にある百度石は民間信仰のお百度参りのためのもの。大阪浪花座でお岩を演じた四代目市川右団次が興行を記念して奉納したものとなります。中央区内に現存する最古の百度石であります。鳥居・百度石とも中央区有形民俗文化財に登録されています。

 

私は陰陽太極図から注目しましたが四谷怪談と歌舞伎役者市川家と縁のある神社だと分かりました。境内が広いわけではありませんが中央区の都心部に未だに残っている稲荷神社です。四谷怪談を演じたり映画の題材にしたりするときはお参りをしてお祓いを受けないと祟りがあると言われます。今も残っているということはやはり強いエネルギーがあるのかもしれません。都内の鍼灸師や学生さんは一度訪れるといいのではないでしょうか。

 

甲野 功

 

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