開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

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休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~学生、ルーキーとの練習会~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 学生、ルーキーとの練習イメージ
練習イメージ

 

 

独立して丸9年。あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師として現場に出るようになって14年が経ちました。

 

技術職ですから常に実技練習は必要です。14年前に習得した技術だけではもちろん足りず

新しいものを仕入れる

既存の技術に磨きをかける

既存のものを組み合わせてみる

ちょっとした工夫を加える

新しい器材を導入する

など試行錯誤しながらやってきました。2007年3月に国家試験合格からやる気の波はありますが実技練習はしてきました。

 

この14年の間に柔道整復師科に3年間の通学、鍼灸マッサージ教員養成科へ2年間の通学があります。また2007年3月から2012年4月まで勤務していました。この時期は学校で学ぶ、クラスメイトと練習する、職場の先輩に教わる、同僚と練習する、といったことができました。

 

教員養成科を卒業した2014年3月以降は完全に独りでやっています。この状況で困ることが実技の練習相手がいないこと。外部講習、セミナー、本を読むなどして新しい技術を知ったとして、それを自分の中に落とし込むには対人相手で練習しないといけません。簡単なことなら日々の現場で試しながら身につけますが、難易度が高いものはそうもいきません。独りで全業務を行うことの弊害で、練習しようと思っても練習相手がいないのです。

 

ではどうするかというと、家族や知り合い、同業者などにお願いして練習相手になってもらうのです。自分の院という練習場所を持っているので相手が来てもらえれば練習できる環境があります。その都度相手を探してお願いしてきました。

 

 

つい最近の話です。実技の練習相手を知り合いの学生さんもしくは新卒鍼灸マッサージ師さんにお願いするようにしています。

 

まだまだ先が見えない新型コロナウィルスの状況。9月27日現在では急速に新規感染者数が減っており10月から緊急事態宣言、まん延防止策が解除される見通しです。反面、また感染拡大に転じ第6波が来るという予測もあります。

 

昨年から鍼灸マッサージ専門学校では授業に苦労しており、多くの学校でリモート授業となりました。ところが鍼灸実技やマッサージ実技といった技術の練習は対人で行わないと意味がありません。どうにか対面授業で実技をこなしているという現状です。更に平時であれば学生達には実技の自主練習の場が学校側から用意されており、授業外でも練習できるものでした。もちろん現在ほとんどの学校では自主練習を許可していないようで、授業が終わったら速やかに下校し生徒同士が集まらないように指導しています。このような環境でも国家試験は待ってくれませんから今の学生さんはやるしかありません。コロナ前の「自分が学生の頃は・・・」などエピソードを話したところで別世界のよう。

 

そこで考えたのが一緒に練習したらどうか、ということでした。

 

私は練習する相手が必要。学生さんは練習する場所が必要。メリットが一致するだろうと。

そこで何度も当院を訪れたことのある学生さんに声を掛けてみました。

 

リスクとしては安全面、感染予防など。誰かわからない人ではなくこれまでに何度も会って人柄が分かっている相手を選びました。危険と思われるような練習内容はこちらで注意して未然に防ぐようにします。個人的にはちょっとした火傷や内出血はされても問題ないと考えていますが。そこは相手を見てということで。感染予防としては通常の消毒、換気、マスク着用を徹底し密にならないように少人数(極力1名)に調整します。

 

学生さんのメリットとしては対人で練習する場がある、相手は鍼灸マッサージ師なので気兼ねない。おかしなことがあれば指摘してくれる。そこそこ臨床歴のある私の施術を受けることで勉強になる。といったところでしょう。

 

実際に一人お願いしてみて、具合が良かったので別の新卒鍼灸マッサージ師にも声を掛けてみました。その人は今年の春に資格を取り、学生時代に何度か当院に来てくれた方。施術を受けてみると新卒と言えど現場に出ているプロ。想像以上に技術が高くて自分の方が勉強になりました。立派になったものだと感動です。この代は最後の3年生の1年間を新型コロナ流行による休校やリモート授業と時短授業といった混乱で終えました。国家試験対策もあり大変だったと思います。

 

私はというと練習相手がいるというだけで助かります。また学生さんならば今どれくらいの技術があるのかを知ることができます。既に現場に出ている鍼灸マッサージ師であれば刺激を受けることができます。一石二鳥以上の効果。

 

それと同時に別の使命感もあります。

新型コロナによって専門学校がどれだけ対応に苦慮してきたかを母校に行って教員の話を聞くことで分かりました。厚生労働省、文部科学省からの通達。生徒側の意見も耳にすると予想していた学校生活とかけ離れていて不満、不安が募っています。

第三者として何か補完できなることはないかと昨年から考えていました。練習場所を提供するというのは一つの答えです。

 

ただ場所を提供しても安全面の管理や費用面でこちらが負担しないといけないことがいくつもあります。学生さんに使用料金を支払わせるという形もありますが、それはしたくありません。私もメリットになるように練習相手になってもらうという形にしました。上下関係なく対等に。ウィン-ウィンになるようにと。

 

まだ始めたばかりの試みですが精査しながら続けられたらいいかなと考えています。新型コロナの状況が改善されて以前のように学校で自主練習ができる環境が戻ってくればいいのですが、現在の学生さんには国家試験というタイムリミットがあるので今どうにかしないといけません。2年後に、元通りだね、となっていたとしたらそれは手遅れというもの。コロナ禍の学生さん、学生生活を過ごした鍼灸マッサージ師にプラスになることを願って。

 

甲野 功

 

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