開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~学生向けセミナー「鍼灸専門学校」を開催しました~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 アジサイ塾鍼灸専門学校
発表スライド表紙

 

 

2月12日に月1回のペースで開催している学生向けセミナーを開催しました。

 

新型コロナウィルスオミクロン株により過去最高感染者数を記録した昨今。公開で参加者を募ることはやめて知り合いだけに向けたものにして続けています。今回のテーマは鍼灸専門学校。この春から鍼灸マッサージ専門学校に通う方に向けて実施しました。

一連の学生向け無料セミナーはアウトプットの場を設けることで私が学ぶきっかけにするものです。前々からコツコツと鍼灸専門学校について調査をしていたのですが、今回の場を作ることで締め切りを作りしっかりと調査研究を完結してまとめるところまで到達できました。一つの形にできて良かったです。

 

私は東京医療専門学校という鍼灸マッサージの養成施設を卒業して現在のあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家試験免許を取得しました。その後も同校の柔道整復師科、鍼灸マッサージ教員養成科を卒業しました。東京医療専門学校に現在ある科を3つ卒業しました。合計8年通い、途中1年ずつ空けているため足かけ10年かかりました。10年も経過すれば学校の環境も社会の状況も変化していく様が見てとれます。

 

また教員養成科を卒業し専門学校教員免許を取得したことで専門学校に対して生徒、卒業生としてだけでなく教員側、運営側の視点が生まれるようになりました。教員養成科の同級生も先輩も教員になります。母校の教員養成科は日本初であり全国の学校に卒業生をおくっています。自然と教員側から見た景色が分かってきます。昨年は特別講師として母校の教壇に立つことに卒前教育(国家試験前の学校)の現場を経験。間違いなく私が鍼灸マッサージ科だった頃とは環境が変わっていることを実感しました。

 

困ったことに鍼灸専門学校はどこでも変わらないと公然と語る人がいます。

困ったことに自分が出た専門学校の状況が全国の学校も同じだと勘違いしている人がいます。

困ったことに自分が卒業したときの学校状況が永遠に続いていると信じている人がいます。

 

学生や新卒鍼灸師にはその真偽を確かめる術はないでしょう。どれくらい学外の人間と交流して情報を得られるか。井の中の蛙になっていないか。私自身もそうでしたが卒後他の学校を卒業した鍼灸師、柔道整復師と話をしてみて随分と違いがあることを知ります。かつて聞いていたことと実情が違うようです。また進学を続けて学生の立場に留まることでなおのこと痛感します。過去から現在。どのような変遷があったのか。知らなければいけない。ずっと考えていました。

 

東京医療専門学校鍼灸マッサージ科2年生のときから進学希望者の相談を受けてきました。私の知り合いで母校に入学し後輩になった人は少なくとも6名はいます。柔道整復師科の同期で卒後鍼灸科に新たに進学した人は10名弱いて、私を含めた鍼灸師免許を持ちの存在は間接的に進学を促したと考えられます。

あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業してからは全く面識のない方から相談を受ける機会が増えました。その中には東京医療専門学校以外の学校へ進学する人、断念した人も含みます。母校の状況だけでなく他校の事、学校業界全体の事も知っておいた方がいいだろう。そういう考えに至りました。

今回のセミナー開催をいい機会として可能な限り調査をしてみる決意をします。

 

これまで調査していたあん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師国家試験のデータを洗い出し、遡れるだけ遡って学校毎の数字を出します。

全国の鍼灸師養成施設をホームページで調べて区分(大学・盲学校・専門学校、国立・公立・私立など)、所在地、学校法人、沿革(設立の経緯、設立年、募集停止など)をしらみつぶしに調査しまとめます。

学校に関係する関係する法律、裁判を調べます。奇しくもセミナー直前に最高裁判決が出て資料を作りなおすことになりました。

これらの調査結果をグラフ化、一覧化し発表資料に落とし込みます。

 

事前に予想していたよりはるかに手間のかかる仕事でした。ただその過程でそれまで知らなかった事実が多数判明します。研究発表に近い感覚となりました。正直なところ、3時間近く講義を聞いた学生さんにはほとんど分からない内容だったと思われます。分からないというのは、聞いた内容がどのような意味があるのか実感が起きないというか。へ~そうなんだ、という感想でしょう。私が同じ立場で聞いたとしてもそう思うことでしょう。数年後にあの時の話はそういう意味だったのだろうと振り返るのではないか。そのようなものを提示しました。独りよがりかもしれませんがやり遂げて良かったです。

 

どれだけ優秀でどれだけ学歴があったとしても、現行の法律では日本で鍼灸師になるには厚生労働省のはり師免許、きゅう師免許が必要です。それらの免許を取得するには国家試験合格が必須。さらに年に一度しかない国家試験を受験するには養成施設(専門学校、大学、盲学校・視覚支援学校など)で所定の条件を満たさなければなりません。学校は誰もが通る過程です。その学校のことをあまり知らず、知ろうとせずに卒業して現場に出ていくことがほとんどでしょう。私も進路が異なればそうしていたはずです。専任教員をしているわけではないので直接関係は無いことですが、知っておいて損はないことでした。

 

甲野 功

 

★ご予約はこちらへ

電話   :070-6529-3668

メール  :kouno.teate@gmail.com

LINE :@qee9465q

 

ご連絡お待ちしております。

 

こちらもあわせて読みたい

あじさい鍼灸マッサージ治療院の取り組みについて書いたブログはこちら→詳しくはこちらへ