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~平和な日常を考える2022年3月11日~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 東京タワー
大都会と東京タワー

 

 

今日は3月11日。あの東日本大震災から11年目。今この瞬間が平和な日常を送れることを感謝し、そしてまた考える機会を与えます。11年経っても震災の影響は東北地方の方々を中心に残っています。

 

東京でも2011年3月は大きな混乱下にありました。食料が店舗から無くなる。テレビ放送が全て震災報道に切り替わる。余震に悩まされる。計画停電がある。思い出すと今では作り話かと錯覚するほどです。湾岸戦争でも昭和天皇崩御のときでもアニメを放送していたテレビ東京すら全ての番組が報道になっていました。バラエティー番組もアニメも歌番組もスポーツ中継も全てない地上波。また私が済む東京都新宿区には適応されませんでしたが計画停電が実行されて意図的に電力が供給されない手段が取られました。この平成の時代に東京でインフラ問題が起きるとは。外国人がどんどん帰国し、外国人観光客が消えました。3月末に一人訪れた鎌倉で、小町通りが閑散としている様子に唖然としたものでした。

 

今も新型コロナウィルスオミクロン株の影響で外国人観光客は少ないまま。またロシア群のウクライナ侵攻の影響が日本にも及びつつあることを感じます。3月11日は人生において特に大きな出来事が起きた日ですが、3月全体をみても大事件、大事故が起きてきたと気付きます。

 

生まれる前のことですが1945年(昭和20年)3月10日に東京大空襲がありました。前後に数多くの空襲を受けていますが3月10日のものは別格で、この1日だけで罹災者100万人、死者10万人以上と言われています。あの浅草寺も焼け落ちました。東京がまさに焼け野原になったと言います。

私は両親が戦前生まれですからかの戦争は教科書に出ている歴史ではありません。父親は満州から何とか帰国し、奥多摩へ疎開した幼少期を過ごしました。東京都港区赤坂出身の母親は子どもの頃は自宅から富士山がよく見えて近所に生えているサトウキビをかじったと言います(東京にサトウキビは生えないと思うので別の草をサトウキビと信じていたのだと予想していますが)。

 

ウクライナの情勢、ロシアの動き、中国の動きなど世界情勢をみると東京大空襲も過去の出来事と切り離してはいけないように思います。この瞬間もウクライナは近い状況に陥っていると考えてしまいます。

 

東日本大震災に並ぶ人生の大事件と言えば3月20日の地下鉄サリン事件です。高校生だった私には今でもあの日のことをよく覚えています。近所の消防車、救急車が全て無くなりました。近所の丸ノ内線四谷三丁目駅も封鎖。同じ年の1月に起きた阪神淡路大震災は遠い関西のものという感じでしたが、地下鉄サリン事件はまさに当事者でした。

人的なテロ事件。首都東京の地下鉄で起きた。

理科系コースに進み化学を勉強していた高校生3年生当時の私でも理解できる化学式。坂本弁護士殺害事件、松本サリン事件から続く一連の事件と関連した騒動は渋谷の高校に通う理科系学生には他人事ではありませんでした。あの年から地下鉄構内はゴミが消えて、東京ドームに入るときは手荷物検査がされるようになりました。日本に化学兵器対策部隊が生まれたきっかけになったと言われています。

 

私には直接の影響はありませんでしたが日比谷線脱線事故が起きたのは3月8日でした。都心部の公共交通機関における大事故でした。普段から営団地下鉄(当時、現東京メトロ)を利用するので地下鉄サリン事件と同様にもしも乗り合わせていたらと思う事故でした。生活圏で起きたこと、そして自動車ではなく線路の上を走る鉄道で起きたことが他人事ではないなと感じたものでした。

 

今なお東京都はまん延防止策が出されています。3月6日で解除される予定が連休まで延長になりました。昨年は大半を緊急事態宣言下で過ごし、かなり感覚がマヒしてしまった感じがあります。2年前に新型コロナウィルスの脅威を初めて実感したのは志村けんさんの死亡報道でした。3月29日のことでした。公立小中学校が一斉休校となっていた当時。早めの春休みに突入したという感覚だったのですが、国民的タレントの志村けんさんが新型コロナウィルス感染のため亡くなったというニュースは衝撃的でした。また亡くなった病院が近所の国立国際医療センターであったため、その周辺がマスコミでごった返していたと患者さんから聞きました。あの報道から世間の、私の周りの雰囲気が変わり一気に緊張が出たのをよく覚えています。4月から売上が激減しましたし。

 

振り返ると3月は身近に影響する大事故、大事件が起きてきたと思います。今現在もコロナ禍であり、かつウクライナ侵攻が起きています。11年前の東日本大震災は敵国のいない戦争とも言える状況だったといえます。自衛隊松島基地が津波に襲われて。毎日防衛省からヘリコプターが出動していました。東京消防庁も東北に出動しました。

東北のインフラが壊滅的な被害を受けて原子力発電所も危険な状態になりました。東日本大震災は地震の揺れそのものよりも津波と原子力発電所事故の2つが大きな被害を生みました。どちらか片方であればどれだけ被害が小さくなったでしょう。

 

ウクライナにはチェルノブイリ原発があります。福島原発事故と必ず比較される大事故を起こしたチェルノブイリです。現在ロシア軍はチェルノブイリを含めた原子力発電所を占拠しているといいます。父親が原発関係者であり私は大学で物理学を学んだ身です。放射線のことは一般の人より分かると思っています。原子力発電所を盾にするというのは本当に危険で信じられません。津波が町を破壊し福島原発事故で放射性物質が飛散した11年前の状況とウクライナ侵攻を重ねてみてしまいます。

 

3月11日は少し前に起きた大災害のことを思い返す日であると同時に今年は世界平和について考える日となりました。今この日常が送れていることをありがたいと思います。

 

甲野 功

 

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