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~浅草寺橋本薬師堂~

浅草寺 橋本薬師堂 三峯神社末社 六地蔵石灯篭
浅草寺境内にある橋本薬師堂、三峯神社末社、六地蔵石灯篭

 

 

東京都内で最も歴史があるお寺とされる浅草の浅草寺本堂だけでなく境内には様々な建物や史跡があります。

 

その一つに薬師堂があります。橋本薬師堂とも言われています。

 

薬師堂|聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺

 

影向堂の南側にあります。元々は浅草寺本堂の北側にあったので「北薬師」と呼ばれていました。しかし、慶安2年(1649年)、時の将軍三代徳川家光公により、本堂の北西に再建しました。これが現在も残る建物です。三間四方という大きさなので特に大きな建物ではありません(三間は約5m)。間は建物の幅を表していて京都の三十三間堂はその名前の通り非常に長い建物です。江戸時代から残るわけで、東京大空襲で焼け落ちのちに再建した本堂よりもずっと古くからあります。浅草寺境内にある六角堂二天門と並んで歴史があります。薬師堂の側に小さな橋があったため、徳川家光公によって「橋本薬師堂」と名づけられたといいます。時が流れて平成6年(1994年)に浅草寺境内の整備のため、現在地に移築し改修工事が行われました。見た目は以前紹介した淡島堂と似ています。どちらも朱色の建物。

ご本尊は薬師如来坐像。堂内には前立の薬師如来像とともに十二神将像がまつられています。十二神将とは、薬師如来の12人の護衛で、12方向の方角を守っています。十二神将は12の願いを守っているのといいます。

 

橋本薬師堂だけだとこじんまりとしているので側にあるものも紹介します。

 

三峯神社

秩父にある三峯神社の末社です。橋本薬師堂の横にあります。三峯神社はパワースポットとして非常に有名な神社で、交通の便が悪いにも関わらずとても人気のある神社です。天台修験の関東総本山とされ、江戸時代には三峯品が各地に設けられ盛んに参詣されました。文化10年(1813年)に編纂された浅草寺志によると、浅草寺境内各所に様々な神社が勧請され、三峯神社も建立されていました。三峯社は火災除け、厄除けといった家内安全を祈願する信仰により各地で信心を集めていたそうで、秩父の山深い三峯神社本社まで行かなくても浅草でも参拝ができたのでした。富士山に登りたくても登るのが大変ということで富士塚ができたのとおなじことがかもしれません。

 

〇六地蔵石灯籠

橋本薬師堂の前には都指定旧跡があります。それが六地蔵石灯篭。石灯篭といいますが周囲を屋根付きの建物で保護されています。そのため一見石灯篭とは分かりません。中の石燈籠には六面それぞれに地蔵像が彫られており六地蔵石灯篭。ただし火袋(灯明部)が無いと説明板にあります。それはもう灯篭では無いような気がしますね。高さは235cm余りというので相当な大きさです。風化や火災の影響で彫られた文字が判読できず、造立年代は不明です。久安年間(1145~51年)に源義朝が浅草寺を参詣した際に「鎌田兵衛尉政清」が造立したとも、応安年間(1368~75年)頃に造立されたという説もあり、確定に至らないとか。いずれにしても、都内に現存している石燈籠の中でも最も古いものの一つであると考えられているとのこと。江戸時代よりもずっと前からあるとするならば圧倒的に古い石灯篭となります。元々は吾妻橋のたもとにあったが、明治23年(1890年)に道路拡幅などの区画整理に伴い、現在の浅草寺境内に移転されました。なかなか貴重な史跡ではないでしょうか。

 

このように本堂や雷門に比べれば小さく目立たない、橋本薬師堂。その周りにある三峯神社末社、六地蔵石灯篭。細かく注目すると貴重な、面白い史跡です。

 

甲野 功

 

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