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~箱根星の王子さまミュージアム~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 箱根星の王子さまミュージアム
箱根 星の王子さまミュージアムの様子

 

 

先日、今年度末での閉園を発表した「星の王子さまミュージアム」。

 

「箱根 星の王子さまミュージアム」閉園のお知らせ

 

星の王子さまミュージアム 閉園のお知らせ

 

1999年6月29日開園以来、皆さまに愛され続けてきた当ミュージアムですが、コロナ禍による来園者の減少や建物の老朽化により、この度2023年3月31日をもちまして閉園する運びとなりました。この間、ご愛顧ご支援いただきました「星の王子さま」ファンの皆様、並びに関係者の皆様にはご迷惑をおかけすることをお詫びすると共に、長年にわたるご厚情に心より御礼申し上げます。

 

星の王子さまミュージアムは箱根仙石原にある美術館の一つです。実は箱根という有名観光地は温泉だけでなく美術館・博物館の激戦区であり、主なところを挙げると彫刻の森美術館箱根美術館ガラスの森美術館ポーラ美術館ラリック美術館岡田美術館成川美術館箱根マイセンアンティーク美術館箱根駅伝ミュージアムがあります。その中でも有名な星の王子さまミュージアムが閉園というのは寂しいものです。来年3月末まで開館しているので紹介します。

 

星の王子さまミュージアム 箱根サン=テグジュペリ - TBSテレビ

 

星の王子さま』作者であるサン=テグジュペリの生誕100年を祝した記念事業の一環として箱根の地に作られました。それが1999年6月のこと。私は大学4年生のときでした。その頃は部活の競技ダンスに集中していてオープンしたことを認識していなかったのですが、社会人になって箱根によく行くようになってからその存在を知るようになりました。箱根という土地自体が好きですが、特に「箱根ガラスの森美術館」はお気に入りで昨年も今年も子どもを連れて行ったほど。実はまた今月次女を連れて紅葉を写真に納めようと旅行計画を立てているのです。そのガラスの森美術館の近くに星の王子さまミュージアムがあるのです。星の王子さまミュージアムとは川を挟んで向こう岸にガラスの森美術館がある感じです。またポーラ美術館、ラリック美術館、箱根湿生花園、ススキ草原も近くにあります。

 

さてこのミュージアムのメインテーマである『星の王子さま』とは何でしょうか。私はきちんと読んだことがないのですが、それでも名前は知っている世界的に有名な作品です。小惑星B612に暮らす王子さまが星を飛び出し、様々な星を旅していきます。その旅を通して本当に大切なことは何かを見つける物語だといいます。哲学的な表現が多く、単なる冒険譚というわけではないようです。1943年に出版され、発行部数は全世界で2億部を超えるのだとか。ロングセラーでありベストセラーです。

 

作者であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは1900年6月で生まれます。飛行士でもあり飛行士の体験を活かした作品を出したのち、第二次世界大戦中に『星の王子さま』を出版。しかし翌年1944年に飛行機に乗って消息不明になります。作者自身が稀有な人生を送ったといえるでしょう。

 

星の王子さまミュージアムには公共交通機関ではバスを利用します。バス停を降りてメインゲートをくぐるエントランスがあります。ここには『星の王子さま』作中の王子さまのふるさとである小惑星B612のモニュメントがあります。王子さまの銅像があるクリスマスローズの花園を越えると園内で特に写真撮影スポットである王さま通りに出ます。ここではフランスの街並みを再現していて日本とは思えない建物があります。ここで記念撮影する来場者がたくさんいて、SNSでよく見かけます。その先まで進んでいくとサン=テグジュペリ教会があります。作者が幼いころを過ごした場所に今も残る教会を再現しています。周りには『星の王子さま』に登場するキャラクターのモニュメントが点在しています。

 

建物に入ると映像ホールと展示ホールになっています。中は砂漠の世界を演出した空間になっており、作者サン=テグジュペリの生涯と、著書『星の王子さま』に関する映像が上映されています。展示室の最後には『星の王子さま』の世界を表現した場所があります。

 

ホールを出るとサン=モーリス・ド・レマンス城を模した建物と庭園があります。それはサン=テグジュペリが幼少時代を過ごした城とフランス式庭園。遠めに箱根の山々が写り、園内は左右対称の庭園が広がります。

『星の王子さま』を知らないので展示ホールの内容がよく分からなかったのですが、園内の風景、作り込まれた建物、自然の造形を楽しむことができました。ずいぶん前に行ったので記憶が定かではないのですが園内で食事やお茶もできたはずです。

 

さて同じ仙石原エリアの施設でもガラスの森美術館他、星の王子さまミュージアム以外の施設は生き残っています。コロナ禍でも経営がもちました。その違いは何か(自営業であり経営者の立場もあるので)考えてしまいます。美術館はリピートするのが難しいと言われます。一度見てしまえばそれで満足。再び足を運ばせるには色々な施策や魅力がないといけません。星の王子さまミュージアムはその点で展示対象が狭く、広げづらかったと思います。ガラスの森美術館ではベネチアンガラスの専門と言いながらも現代アートとしてのガラス作品を常に更新していますし、ガラス作品に関係する企画展も行ってきました。ラリック美術館、ポーラ美術館にしても扱う作品の幅があります。星の王子さまミュージアムは作品『星の王子さま』と作者“サン=テグジュペリ”に関わるものに限定されますから広がりに乏しく来場者をリピートさせるのが困難だったのではないかと思いました。

 

それと箱根の美術館の特性というか立地にも関係があるのかなとも箱根好きには思いました。彫刻の森美術館、箱根美術館、ガラスの森美術館、ポーラ美術館と挙げた施設は高低差があり、回遊するのに上下の動きがあります。そうすると新しい景色がみえます。星の王子さまミュージアムは園内が平坦です。よく言えば車椅子や足腰が弱った高齢者に優しい施設といえますが。他の箱根の施設に比べると景観のバリエーションが作りにくい立地かもしれません。

 

再び新型コロナウィルスが再拡大する可能性もありますが、ひとまず渡航制限緩和、全国旅行支援と観光には追い風となっています。そして記録的な円安ですから海外観光客が訪れやすい状況が重なっています。箱根仙石原に拠点を持つ知り合いから人出が戻ってきているという話も聞きました。閉園が決めたことで来年3月までに行ってみようという人は少なくないと予想します。長女も閉園前に行ってみたい、写真撮影してみたい、ということを言っています。閉園前にもう一度長女と行ってみようと考えています。

 

甲野 功

 

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