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~外苑東通り薬王寺区間が4車線に~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 外苑東通り
拡幅工事が終了した外苑東通り薬王寺区間

 

 

当院に来るには地下鉄である都営大江戸線牛込柳町駅が最寄り駅になります。牛込柳町駅の地上出口は3ヵ所ありますが、大通りが交差する市谷柳町交差点の周りに点在しています。大通りとは大久保通り外苑東通りになります。外苑東通りは環状三号線にあたり、曙橋、四谷三丁目を経てJR総武線千駄ヶ谷駅のほうに向かいます。大久保通りは飯田橋方面からJR総武線大久保駅、同山手線新大久保駅の方に繋がっている道路です。

 

市谷柳町交差点はちょうど谷間になっていて大久保通りが坂にとなり、下って上るという地形になっています。その谷間を直角に外苑東通りが通っている状態。かつてはこの市谷柳町交差点に乗用車の排気ガスが溜まって非常に空気環境が悪かったのです。都内で一番空気が汚い場所ともいわれたとか。そのため数年前まで大久保通りには交差点よりも数十メートル手前、坂の上に信号機を設置し谷間の市谷柳町交差点で信号待ちをしないようにしていました。更に外苑東通りのこの場所が渋滞しやすい個所であることも影響していました。

さらに午前8時から午後8時までの日中12時間は一定の方向に曲がることが禁止される変則的な交通ルールが敷かれていました。それがカーナビに反映していないのか、単に道路標識を確認していないのか、右折禁止の時間帯に強引に右折して警察官に交通切符を切られる運転手が後を絶ちませんでした。

 

私が小学生くらいになり、社会環境を認識できるようになった頃から、大久保通りと外苑東通りの拡幅工事が始まっていることに気付きました。そしてその工事のために多大な影響を受けてきました。

ゆうに30年以上の月日を経て、今年の11月にやっと一つの区切り。外苑東通り薬王寺区間の4車線拡幅工事終了です。どのようなものかはこちらのニュースを参照してください。

 

くるまのニュース 東京「環3」外苑東通りの一部が4車線化! 市谷柳町付近の混雑緩和なるか

 

薬王寺区間」とは市谷柳町交差点から曙橋方面の市谷仲之町交差点までの約400mを指します。ここにはかつて柳町商店街と薬王寺商店街の2つがありました。ありましたと過去形にするのは間違っているかもしれませんが、現在では考えられないくらい多数の商店が軒を連ねていたのです。私が小学生の頃、外苑東通り薬王寺区間は2車線で歩道も狭かったです。その代わり、八百屋、魚屋、喫茶店、文房具店、本屋、ゲームセンター、食堂、酒屋などと生活に必要なものほとんどありました。どれも個人商店であり、まさに昭和の商店街でした。毎年7月には2つの商店街が合同で七夕まつりを行い、薬王寺区間を通行止めにして歩行者天国にして多くの露店が並びました。背の高い竹を用意して短冊を飾る地元の一大イベント。お小遣いを持って友だちと七夕まつりに出かけたことを思い出します。

しかし外苑東通りの拡幅工事が進み、個人商店はどんどん立ち退いていきます。お店は消えて更地となっていきました。大通りに面することで建築物の高さ制限が無くなります。その後に建つのは高層マンションばかり。1階を商店にするもの場合もありますが入るテナントは美容室、歯医者、クリーニング店など飲食とは関係ないものがほとんど。集合住宅は増えるが食べるところは無くなる一方という状況に。

更に拡張しない道路側にあるお店も段々と減っていき、やはりマンションに建て替えられていきます。個人商が無くなり道路の横に空き地が増えていきました。七夕まつりに出る露店は減る一方で、いつしかサンバカーニバルが登場するようになりました。更に工事が進むとサンバカーニバルも無くなり、七夕まつり自体が外苑東通りで開催されなくなります。

 

度重なる工期延長を繰り返し、やっと2022年11月に外苑東通り「薬王寺区間」が完全4車線になりました。12時間の右折禁止も、坂の上での信号待ちも、無くなりました。歩道も車道も広くなり余裕のある空間になりました。東京都によると外苑東通り及びそれに伴う大久保通りで生じる渋滞の緩和、安全で快適な歩行空間の形成、災害時の避難路や緊急車両の通行路確保、延焼遮断帯としての効果、が期待されるとしています。

かつてあった個人商店が並ぶ狭い道路から、背の高いマンションが並ぶ広い車道に姿を変えることで防災、渋滞緩和という恩恵を手に入れたといえるのでしょう。新しく引っ越してきた人は口をそろえて食べるところが無いと話しますが。

 

個人的な感情としてはとても寂しいです。しかしこれも時代の変化。地域が変化し成長していると考えて。道路拡幅工事が終了しこの風景が当たり前になっていきます。そこからまた新しい日常の景色が構成されていく。

なお、まだ外苑東通りの拡幅工事は続いています。市谷柳町交差点より北側、弁天町交差点までの「弁天町区間」も4車線への拡幅工事が進行中。草間彌生ミュージアムがあるところで「薬王寺区間」よりも大規模な工事であるのは地形を考えても明白です。この区間にも懐かしいお店がたくさん消えて道路になっています。完成したらどのような風景になるのでしょう。工事が終わったらまた魅力的な商店ができることを願います。

 

更に外苑東通りだけでなく大久保通りの拡幅工事があります。こちらは外苑東通り以上になかなか進まず、一体いつになったら見通しがつくのかも分かりません。工事計画を知るとやはりかなりの商店が立ち退くことになるようです。

地域に根付いて仕事をしているため都市計画に注意して将来の街並みを考えてしまいます。

 

甲野 功

 

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