開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~地域散策 出雲大社と恋弁天~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 新宿の出雲大社分祠と恋弁天象
新宿の出雲大社分祠と恋弁天象

 

 

最近妻が出雲大神宮に行ってきました。出雲大社はいつか参拝してみたい神社の一つ。国津神系神社の総本山といったところ。

 

通称、出雲大社(いずもたいしゃ)ですが正確には「いずもおおやしろ」と読みます。伊勢神宮が天津神系最高位の神社と言えます。ちなみに伊勢神宮というのも実は通称で正式には「神宮」です。神宮の最高峰だから地名が付かないのが本来の名前。天津神とは天照大神(あまてらすおおみかみ)を祖とする神々で国津神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祖とする神々。天照大神と素戔嗚尊は姉弟の関係です。ともに高天原という天上界にいましたが素戔嗚尊が暴挙を働き、地上に追放される形で高天原から素戔嗚尊が地上に降りてきます。そして素戔嗚尊は八岐大蛇を退治して地上で定住します。そして国津神が増えていきます。その中でも有名なのが大国主命。それから天照大神の孫、邇邇芸命(ににぎのみこと)ら天津神が地上に降りてきます(天孫降臨)。地上をおさめていた国津神から実験を譲り受ける“国譲り”を行います。その際に国津神側は見返りとして出雲大社を創建することを条件としました。これがざっと古事記にある神話です。

 

天皇家の始祖、神武天皇は邇邇芸命の子孫、つまり天照大神の子孫ということになります。よって天津神の血統とされます。対してその前から地上をおさめていた国津神系の出雲大社は対立構造にあったと捉えることができました。格式的には伊勢神宮と相対するのが出雲大社というか。有名な話ですが10月を神無月(かんなづき)といいますが、それは出雲に神様が集まるから神がいないということ。出雲では10月を神在月(かみありつき)と言います。全国の神社は二礼二拍手一礼が基本の参拝形式です。これは明治期にバラバラだった参拝形式を全国で統一しようという動きできまったのだとか。しかし出雲大社では二礼四拍手一礼という独自の参拝形式を守っています。

 

私はこれまで伊勢神宮には人生の節目に参拝してきました。鍼灸マッサージ師になったとき。当院を開業するとき。開業5周年のとき。それに対して出雲大社は遠くて参拝することができていません。国津神最高位の神社、出雲大社にも参拝したいのです。出雲大社は数多くの分祠があり、ハワイにもあるほどです。東京では六本木という大都会に「出雲大社 東京分祠」があります。ですから六本木までいけば出雲大社本殿ではありませんが参拝することはできます。

 

しかし、六本木まで行かなくとも、あじさい鍼灸マッサージ治療院がある同じ東京都新宿区に出雲大社分祀があるのです。しかも恋弁天という不思議なパワースポットとともに。今回は新宿になる出雲大社と恋弁天を紹介します。

 

出雲大社恋弁天があるのは新宿副都心の高層ビルの一角、新宿住友ビルにあるのです。数年前に大規模な改修工事が終了。三角広場という新しい施設も誕生しました。昭和49年(1974)年に竣工。かつてこの場所には淀橋浄水場という巨大な施設がありました。ヨドバシカメラのヨドバシは淀橋の地名に由来します。浄水機能の発展から浄水場は廃止されることになり、新宿駅の目の前に広大な土地が余ることに。その浄水場跡地が今の新宿中央公園都庁京王プラザホテルなどの新宿副都心です。私が小学生の頃はまだ新宿駅のそばにだだっ広い空き地が残っていた記憶があります。話を戻して新宿住友ビルに人々の憩いの泉となるようにと期待を込めて恋弁天のモニュメントが設置されたといいます。弁天というわけですから弁財天になります。しかし現物はいわゆる楽器を持った白い肌の女性である弁財天像とは程遠い像。芸術品、オブジェでしょう。この恋弁天象は世界的な彫刻家、流政之氏により昭和50年(1975年)に製作されました。ちなみに流政之氏は日本アカデミー賞の盾をデザインした人です。抽象的な作品で言われなければ弁天様とは理解できません。

 

驚いたことに出雲大社分祠よりも恋弁天の方が先だといいます。恋弁天に祈ると恋が叶うという評判が広がりここを訪れる人が増えたのだとか。確かにここはかつて赤レンガで囲まれていてオシャレな感じでした。淀橋浄水場跡地をそのまま利用したため他よりも低くなっています。新宿駅の地下道をあるいているとその高さのまま地上に出てしまうという。飲食店が並び、人が訪れやすいところです。そこで同じく縁結びのご利益で有名な出雲大社。出雲大社東京分祠の神官により神恩報謝修祓式が執り行われ、出雲大社と同じ縁結びの御利益をお受けできるようになるのです。それが平成8年(1996年)といいますから割と最近の話です。そして新宿住友ビルの改修工事を経て、現在は恋弁天の正面に出雲大社分祠が鎮座しております。

 

なお出雲大社のご祭神は大国主大神(大国主命)と龍蛇神の二柱。大国主大神は国造りの神様で縁結びの神様としても知られ、龍蛇神は神在月に全国の神様が出雲に集まる際にその先導役をされる御使神です。歴史を知ると本当に面白いというか何というか。時代が進み役割を終えた淀橋浄水場。その跡地に当時最も高い高層ビルを建築。そこに彫刻家の作品を置く。そこを訪れると恋が成就すると評判となる。縁結びの神様、出雲大社を勧請。大規模改修工事の末、再建立。ビルの入り口に向かって右側に出雲大社分祠、左に恋弁天象という。

あまり目立ってはいませんがその経緯を知ると興味深いものがあります。新宿副都心にある知る人ぞ知るパワースポットです。

 

甲野 功

 

★ご予約はこちらへ

電話   :070-6529-3668

メール  :kouno.teate@gmail.com

LINE :@qee9465q

 

ご連絡お待ちしております。

 

こちらもあわせて読みたい

これまでに訪れた神社やお寺を紹介したブログはこちら→詳しくはこちらへ

地域のおススメスポットを紹介したブログはこちら→詳しくはこちらへ