開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~京都宇治神社~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 宇治神社
宇治神社

 

 

今年の干支(十二支)は兎ですね。京都にはウサギにまつわる神社があります。岡崎神社が有名ですが、もう一つ「宇治神社」もあるのです。世界的観光地にして古都京都。その京都でも南の方の中心地からやや離れたエリアが宇治です。抹茶の名産地で有名ですし、ここにある平等院の鳳凰堂が10円硬貨のデザインになっていることがよく知られています。宇治川のほとり、平等院の向こう岸にあるのが宇治神社です。

 

【公式】宇治神社 宇治の氏神、産土神

 

宇治神社には正しい道へと導く神使いの「みかえり兎」が鎮座しています。兎がモチーフになっているので正月はテレビやメディアで特集されるのではないかと密かに期待しています。宇治神社には昨年4月の京都訪問時に訪れました。さほど大きな神社ではありませんが、調べてみるとなかなか面白いものがあります。

 

御祭神は菟道稚郎子命うじのわきいらつこのみこと)。第十五代応神天皇の皇子にあたります。

まず応神天皇が歴史的にも神社に関しても重要です。軍神八幡神とされて宇佐八幡宮に祭られています。その王子が宇治神社の御祭神。文教の始祖として宇治の氏神として古来より崇敬されてきました。菟道稚郎子の「菟道(うじ)」は現在の京都「宇治」の古代表記とされています。宇治神社がある場所は応神天皇の離宮である桐原日桁宮(きりはらひげたのみや)跡で、かつ菟道稚郎子命の宮居跡だと言われています。

『古事記』において、父親である応神天皇の寵愛を受けて皇太子に立てられたものの、異母兄の大鷦鷯尊(後の第十六代仁徳天皇)とどちらが皇位を継ぐかでトラブルになったといいます。それを解決するために菟道稚郎子はこの宇治の地で自ら命を絶ち、大鷦鷯尊に皇位を譲ったとか。この出来事を悲しんだ大鷦鷯命が第十六代仁徳天皇として即位した仁徳天皇元年(313年)に菟道稚郎子命の御神霊を祀ったことから宇治神社がはじまったとされています。

 

宇治川から鳥居をくぐり階段を登っていくと手水舎があります。そこには兎がモチーフの宇治神社ということで兎の像があります。可愛さよりも荘厳さを兼ね備えていて神獣という出で立ちです。私は色々な神社を巡ってきましたが兎がいる神社は初めてでした。その造形に少々畏れを感じました。そもそもなぜ宇治神社に兎が祭られているかというと御祭神の菟道稚郎子命が河内の国からこの地に向かわれる途中で道に迷ったとき、一羽の兎が現れ出て、振り返り振り返り先導しこの地まで道案内をしたという故事があります。そこから正しい道へと導く神使の「みかえり兎」が崇められているのです。

 

進んでいくと拝殿が現れます。京都府指定有形文化財にしてされています。別名「桐原殿」といいます。

その先には国指定重要文化財である御本殿があります。同じく重要文化財に指定されている菟道稚郎子命の木造坐像が御神体として祭られています。

 

本殿の右側にひっそりと木々に囲まれたパワースポットがあります。そこには伊勢神宮遥拝所橿原神宮遥拝所の文字が。遥拝所とは遠く離れた所から神仏などを拝むために設けられた場所のこと。京都の宇治から三重の伊勢神宮や奈良の橿原神宮を拝めるわけです。

 

また宇治神社の特徴として隣接する宇治上神社と対をなすことです。宇治上神社は世界遺産に登録されており、こちらの方が有名かもしれません。延長5年(927年)成立の『延喜式』の神名帳には山城国宇治郡に「宇治神社二座 鍬靫」の記載があり、その二座はそれぞれ宇治神社・宇治上神社に比定されています。明治以前は宇治神社が「下社」・「若宮」、宇治上神社が「上社」・「本宮」と呼ばれたほか、両社を合わせて「宇治離宮明神」・「宇治離宮八幡宮」と総称されていました。なお八幡は父親である応神天皇を表しますね。明治に入って宇治上神社とは分離し明治44年(1911年)府社に昇格します。上下で対になっているところは陰陽論を想起させ、東洋医学を学ぶ鍼灸師には気になってしまうところです。

 

京都駅から電車で南下していくとある宇治。平等院が非常に有名でかつ宇治抹茶のブランドが素晴らしい。宇治エリアにあるあまり目立ちませんが歴史由緒ある神社が宇治神社です。個人的に宇治上神社も参拝する予定だったのですが体力の限界で諦めました。いつか対となる宇治上神社も訪れたいものです。うさぎ年の令和5年。チェックしておく神社ではないでしょうか。

 

甲野 功

 

★ご予約はこちらへ

電話   :070-6529-3668

メール  :kouno.teate@gmail.com

LINE :@qee9465q

 

ご連絡お待ちしております。

 

こちらもあわせて読みたい

これまでに訪れた神社やお寺を紹介したブログはこちら→詳しくはこちらへ