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~浅草寺伝法院と鎮護堂~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 伝法院と鎮護堂
浅草寺境内にある伝法院と鎮護堂

 

 

インバウンド(海外観光客)が戻りつつある昨今、やはり東京都内で人気の観光地といえば浅草でしょう。外国人が想像する(期待する)、東京(江戸情緒)が具現化されているのではないでしょうか。私が今のところ唯一行った外国がエジプトですが、やはりエジプトと言えば砂漠やピラミッドでしょう。地中海のほとりならばエジプトといえど緑豊かな街並みがありますが。3大ピラミッドやスフィンクスからほど近いところにケンタッキーがありますが。イメージは大切です。

 

その浅草には仲見世通りという非常に有名な商店街が知られています。雷門から浅草寺本堂に向けて。長屋が立ち並びます。ここが高層ビルのショッピングモールではやはり人気にならないでしょう。さて仲見世通りの途中、直角に通る伝法院通りをご存知でしょうか。こちらも仲見世通りに並んで情緒のある風景を残している商店街です。浅草観光に行くと「伝法院通」の文字が目に入ってくることでしょう。

 

ではその「伝法院」とは何でしょうか。浅草寺ほど有名ではないのですが、浅草寺境内にある国指定重要文化財に指定された建築物が伝法院であり、庭園は名称庭園となっています。

 

伝法院|聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺

 

伝法院は浅草寺の本坊です。本坊とは寺院内において僧侶が生活を送る居住空間及びその建物自体のこと。普段は非公開なのですが本坊である伝法院と庭園があるのです。私も公開されたときに入ったことがないのですが、そのさわりは外からもうかがい知ることができます。

安政6年(1777年)に再建された大玄関・客殿・使者の間、それ以降に再建された大台所・大書院・住職の間などの江戸時代から残る建築です。庭園は江戸時代初期からあります。かつては観音院や智楽院と呼ばれていましたが、浅草寺中興四世の「宣存僧正」の坊号をとって元禄3年(1690年)頃より現在の「伝法院」と呼ばれるようなりました。東京大空襲で被災し焼失した浅草寺本堂と違い江戸時代からその建物が残っている伝法院の建物の多くが国指定重要文化財に指定されているのです。

 

伝法院庭園は江戸時代初期に大名であり茶人としても有名で、江戸幕府の作事奉行を務めていた小堀遠州により寛永年間(1624~44年)に作庭されたと伝わっています。庭園は大池泉の周囲に小径がめぐらされた廻遊式庭園となっています。平成23年(2011年)に国指定名勝となりました。

 

普段は塀に囲まれていて目にすることはできませんが伝法院通りを進むと通用門をみることができます。また鎮護堂には入ることができて、その奥に庭園を垣間見ることができます。

 

鎮護堂|聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺 公式サイト

 

鎮護堂というのは比較的近年できたお堂で狸像が多数あります。江戸時代には浅草にも野生の狸が住みついていたそうです。特に上野の山に。幕末の頃、戊辰戦争が上野で起こり、戦火から逃げるように狸たちは伝法院に移ってきました。そこでたいそう悪さをしたのだとか。そのとき浅草寺住職、唯我韶舜大僧正の夢枕に狸が現れ「われわれのために祠を建てて保護してくれれば、伝法院を火災から守り、永く繁栄させましょう」というお告げがありました。そこで、明治16年(1883年)に狸を鎮護大使者として祀ったのが鎮護堂なのです。現在の堂舎は大正2年(1913年)に建立されたものです。火災から伝法院を守るという狸のお告げはまさに守られて、東京大空襲の戦火から伝法院は逃れることに。浅草寺本殿は消失したのに。実際に東京大空襲で焼夷弾を浴びながらも鎮護堂を火から守った神木公孫樹(推定樹齢400~500年)が今もあります。そこには当時の焼け跡が残っています。

他にも昭和54年(1979年)に建立した水子地蔵尊もあります。

 

伝法院通りから鎮護堂を訪れて柵の先にある伝法院庭園を見ることができます。広い浅草寺境内においてもかなりの面積を占める伝法院と庭園。普段は非公開なのであまり知られていませんが浅草観光の際に知っておくといい場所でしょう。

 

甲野 功

 

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