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~映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~ 映画館
映画館にて

 

 

話題の映画、『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』を新宿で観てきました。今回は一人でシネマコンプレックスの新宿バルト9での観賞。実写映画を映画館で観るのは何年ぶりか分かりません。ずっと子ども達の付き添いでアニメ映画をみてきたのです。そのアニメ映画はTOHOシネマズ新宿ばかり。バルト9は本当に久しぶりです。新宿には大小様々な映画館がありますが個人的に好きな映画館です。

 

さて「翔んで埼玉」。元は少女マンガ家の魔夜峰央先生の作品。作者が埼玉県に住んでいて埼玉県のことを茶化す内容でした。確かテレビ番組の「月曜から夜更かし」で取り上げられて原作が時代を越えて大ヒット。実写映画化されました。前作のキャッチコピーが<平成最後の茶番劇>。平成31年公開でした。その秀逸なセンスととことん馬鹿らしい内容に感動すら覚えたのでした。東京をトップに不動の2位、神奈川。そして関東地方の3位を千葉と争う埼玉。経済規模が割とある方なのに人気がないことをずっと言われ続けてきました。原作では埼玉を過剰に田舎のカッコ悪い土地とし東京から虐げられているというストーリーに。完全フィクションですが地名は実在のものを使っており、主人公が所沢出身となっています。映画でも過剰な埼玉を卑下する内容に加えて、千葉・群馬・茨城という実際の社会状況を風刺した内容になっています。東京と神奈川はやりすぎなほど都会で高級。その他の関東地方の県はみすぼらしい。小学生が考えるようなことをプロたちが本気で表現しています。

 

続編は舞台を関西に移しました。琵琶湖とタイトルにあり、これは京都と滋賀の格差を描いているのだろうと予想できました。

 

映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』公式サイト

 

私は観光旅行が好きです。ただ訪れて楽しむだけでなく地方の状況、産業、観光客の様子などを観察して学ぶようにしています。生まれも育ちも東京都新宿区。両親も東京都育ち(母親は港区赤坂が地元)であるため、地方コンプレックスというものが分かりません。おら東京さいくだ、とか、薄っぺらのボストンバッグで北に向かった、といった表現に実感がわきません。そのため都外に出向いてなるべくその土地の様子を感じ取ります。そうすることで東京が見えてくると思うのです。今は人が溢れている東京23区。そのうち人が居なくなって観光客を求める時代がくるかもしれません。また個人事業主としては住民以外でも私の住む地域に人が来てくれることはチャンスに繋がります。地域の特徴、特にコンプレックスを知ることは大切だと常々考えています。なのでその視点からも関西をどう描いているのか興味がありました。

 

そして映画の内容は。本当に茶番劇でした。前作同様。むしろそれ以上に。前作では現実の家族が埼玉のラジオ(ナックファイブ)から流れる“都市伝説”を聞くというスタイルが取られました。現実世界での埼玉の確執。フィクションでの無茶苦茶な世界。双方を交互にみせていく。その手法が今作も取られており、現実パートでは埼玉のこと、ラジオの“都市伝説”では埼玉に海を作るために和歌山まで白い砂を取りに行くというストーリーが並行して行われます。『翔んで埼玉』であるので埼玉のことを深堀りしていました。これが意外でした。てっきり関西だけなのかと思っていたので。

 

その茶化し方がよく調べていること。馬鹿馬鹿しいのは当然なのですが地域性や歴史を踏まえています

 

まず埼玉。埼玉の弱点は各街がいがみ合っていて横の連携が取れていないという。まさにその通りだと思います。私は3ヵ月ほど埼玉県浦和駅前で働いた経験があります。そのときに実感した浦和VS大宮の張り合い。噂で何となく聞いていましたが本当にありました。埼玉県最大の駅がある大宮。埼玉県の県庁所在地である浦和。どちらが上で埼玉のトップなのか。新幹線が停車する、駅前に伊勢丹がある、パルコがある、浦和レッズに大宮アルディージャ。互いの主張が激しいのです。東京都民の私からすると同じ埼玉県なのですが。さいたま市として合併したことを不服とする様子が本当にそうなのだと知りました。作中の都市伝説パートでは大宮、浦和、与野、深谷、川口、上尾、川越、熊谷の代表が登場し互いのことを悪く言い合います。与野が相手にされない、深谷はネギを持っているなど実情を踏まえています。現実パートでも大宮と浦和とが険悪であることを示すエピソードがありました。ここに出てこない町がキーパーソンになることが伏線になっていると後で判明します。また作中の都市伝説パートでは横の連携を取るために鉄道各線がバラバラに東京に向かって走っているので全てを通る武蔵野線を作ろうと提案します。それに対して各線代表が拒否するのです。そこには実在のJR埼京線、JR京浜東北線、東武東上線、東武伊勢崎線、西武新宿線、西武池袋線の6路線が登場します。各鉄道会社に了承を得るのは大変だったのでしょうと思いました。「武蔵野線の終着は夢の国、東京ネズミーランドだ!」と舞浜駅は実名を出していましたがそこにある有名施設の名前は伏せられていて、裏事情は定かではありませんが、察するものがありました。またストーリーのクライマックスでは埼玉でもあまり知られていない事実が登場し、本当に横の連携が取れていない埼玉、を象徴していると思いました。

 

関西についてはまず大阪が一強状態。関東でいう東京に該当します。大阪に京都市(京都府ではない)と神戸(兵庫県ではない)がくっつき、滋賀、奈良、和歌山を支配しているという。三重に至っては近畿から中部に出て行ってしまったという。関東在住でも何となくわかる対立構造を大幅に誇張しております。なお作中では日本埼玉化計画を主人公たちは進めているのですが、実は大阪も日本大阪化計画を画策しているというストーリー。東京に対する大阪の意地を感じました。そして関西弁の強さ。東京のテレビにフィットさせたお笑いの関西弁ではなく、ナチュラルな関西弁。私からすると強烈な印象です。関西は関西で大阪と京都はまた違います。京都にはよく旅行に行くので雰囲気は分かります。大阪とは色々な面で違うことが画面からも分かりました。

 

演じている俳優陣も凄いです。ホームページを見て知りましたが主要メンバーの多くは本当に出身県が同じ人にしているのでした。大阪人を演じているのではなく、本当に大阪出身の俳優。滋賀解放戦線の人は滋賀県出身の俳優陣。和歌山県、京都府、兵庫県出身の俳優がそれぞれのキャラクターを演じています。そのリアリティがあるのでしょう。そしてやけに顔のアップが多い。巨大なスクリーンで顔が大写しになります。いわゆる顔芸。あまりにも濃い画です。分厚いメイクを施していますがこれは相当大変なのだと感じました。前作同様ご当地有名人対決もあり、画像だけの出演する芸能人がいました。事務所の許可を取るのが大変だっただろうなとここでも思いました。また琵琶湖といえば『鳥人間コンテスト』。『鳥人間コンテスト』の動画も出てきて、日本テレビ系列の番組をフジテレビ制作の映画に使うというのもまた凄いことだと。

 

馬鹿馬鹿しいことをプロが本気で作り上げる。娯楽作というのに相応しい作品でした。よく見ると地域の持つ問題や課題を取り上げていて社会性もほんの少しあります。また現実の問題や社会情勢をリアルタイムで組み込んでいる毒の一面。前作で中心的メンバーだった千葉解放戦線のリーダーが居ないことに敢えて触れて、その理由を語らない。実は奥が深いところもありました。既に続編の話が九州を舞台にして出ているそうです。その時点で福岡とその他という対立抗争が予想できてしまいます。久しぶりに振り切ったプロの仕事をみました。

 

甲野 功

 

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