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~ペアダンスの神髄~

学連OBOG練習会ラテンより
学連OBOG練習会ラテンより

 

 

昨日は毎月恒例の学連OBOG練習会ラテンの部に参加してきました。5月の陽気と言われて汗ばむ気候から一転、冷たい雨が降る夜に、先日グランドオープンした都立明治公園の近くにある『DANCE GRAND Harajuku』へ。学生競技ダンス連盟(通称、学連)のOBOGが参加する月に一度の練習会。毎月、モダン(※私の在籍当時の学連は現在のスタンダード種目をこう言っていました。練習会は当時の名称で行っています。)とラテンを交互に開催。今年最初のラテン練習会の講師はいつもの東京外国語大学OBの金光進陪先生です。言わずと知れた競技ダンスプロフェッショナル部門元全日本チャンピオン。統一全日本というプロ団体が集まって開催する競技会の頂点に立った先生。現役を引退しスタジオ運営とともに後進の育成、競技会の審査員なども行っています。なおモダン練習会の講師は武蔵野美術大学OBの本池淳先生。毎回誰よりも熱心にラテン練習会に臨み技術を習得しようと励んでおります。

 

今回の練習会テーマは

リードとフォローが上手くなって、あの人ともう一回踊りたいと言わせたい想い

でした。

 

参加者はリーダー(男性)が私を含めて4名、パートナー(女性)が4名。いつもより人数が少ない分、濃密だった感じがします。モダン練習会は毎回ためになったという感想ですが、ラテン練習会はいつも頭で理解しても体が追いつかないという情けなさを感じています。今回の練習会の感想を先に言うと、もう頭でも理解しきれなかったです

 

最初に行う基礎練習は大丈夫です。ストレッチをしてからウォーク、クカラチャ、ルンバ前後ベーシック、タイムステップ、チャチャチャ前後ウォーク(※そういう練習メニューがあります)。ここら辺はラテン強豪校だった東京理科大舞研で1、2年時にみっちりと練習していたので(学連は1年生のうちは両種目を行い、2年生以降専攻種目を決めて片方だけを集中的に練習し競技会に臨みます。私はモダン専攻だったので2年生以降公式のラテン競技会に出たのは2回しかありません。東京理科大舞研は2年生まで練習会を習う立場なのでラテン練習会で基礎練習をしていました)。テーマにあるリード・フォローの練習になると途端に分からなくなります。

 

社交ダンス。(基本的に)男女が組んで踊ります。動きの起点は男性がするのでリードする者ということでリーダー。一般的にリーダー=男性という認識です。女性は動きの起点・リードを受けて動きをします。この動作全般をフォローと言います。リーダーと相対することでパートナー=女性という場合が多いです。リーダー・パートナーというのは社交ダンスの役割によるものなので女性同士、(少ないですが)男性同士であれば片方がリーダー役、パートナー役と役割を決めることになります(※最近広まっているダブルスの場合はちょっと違うかもしれません)。社交ダンス、社交ダンスを含めてペアダンス全て、においてリードとフォローが神髄であることを今回知りました。

社交ダンス。世界共通のステップ、作法があり初対面の相手とでも踊ることができます。そのためダンスパーティーを開催することができるのです。今度のパリ五輪正式種目となったブレイキン(旧ブレイクダンス)には(社交ダンスでいう)ダンスパーティーはありません。一緒に練習するとかバトルはあるでしょうが初対面のダンサー同士が手を取り合って踊るということはないでしょう。コラボレーションではありません。純粋に一緒に踊って楽しみましょうという場。それができるのは社交ダンスの特徴だと思います。だから“社交”とつくわけです。対して社交ダンスを競技として行い優劣をつけるのが競技ダンス。学連とは学生競技ダンス連盟であり、競技ダンスをする世界。入部してから最初から最後まで競技会で優勝すること、より良い順位に入ることを念頭に練習をします。ですから厳密に考えると私が大学時代に打ち込んでいたのは社交ダンスではなく競技ダンスでした。競技会で勝つための練習。今思い返すとそういうことでした。不特定多数の相手に対してよりも、決まった(固定の)パートナーと息を合わせて二人のダンスを追求する。戦略上、リーダーが強引にパートナーを動かして動き回った方が競技として正しい場合もありました。もちろんその逆も。競技の方が上位概念にある中で日々練習してきたのでした。

 

前回のラテン練習会でもそうでしたが金光先生が社交ダンスとして重要なリードとフォローを理論的に説明します。リードには4種類あるといいます。もう10年くらい前に別のプロの先生が仰っていた3種類と違っていて教科書の内容が変わったのかと思いました。より汎用的になっていました。モダンにもリードとフォローはもちろんあります。ただ大きな違いは二人の位置が非常に近接していてラテンに比べると空間の自由度が低いのです。モダンをスタンダードというように、モダン(スタンダード)の進化系がラテンだと言われており、リードとフォロー技術は複雑だと思います。これはラテン選手からすればモダンの方が難しいという意見になるかもしれませんが。

腕を使う、二人の立ち位置が変わる。そうなると自分の体の位置、体重の乗せ方と腕の使い方が加わります。そこに相手(女性)の位置を考慮しないといけません。空間把握が困難。これまでのステップよりシンプルなことをしたのですが、その分リードすることの難しさが際立ちます。自分自身の体の使い方が不明瞭なのに気をつけないといけないことが多い。

かつ今回はリードのメカニズムが頭でも理解しきれないのです。自身の体重操作がままならいのにパートナーの体重がどう動いているのか動かすのか。起点(男性)→フォロー(女性)→キャッチ(男性)と説明されるも、どうやって体現するのか理屈が不明瞭。これまで私は何となくそれっぽくやってきたことが判明したのでした。そもそもそこまできちんと教えてもらった経験もありませんが。

 

四半世紀もやってきて今回分かったことはあまりペアダンスが得意ではないということ。それまで得意だった運動は山登りに水泳。一人でやること。学生時代も練習の多くがシャドー練習という一人でするもの。リード能力を身につけてこなかったような気がします。ペアでするのに。相手がいると上手く動けないな、という気持ちをずっと抱いていました。今回の練習会でリードをしっかり考えてみるとフォロー能力がいかに重要かが分かりました。ラテン種目は外からみるだけで相手の力量を体感することがなく。やってくれると助かる、という実感。ラテンで知りました。

 

リードとフォローがペアダンス、社交ダンスの神髄である。それがしっかりしていれば初対面の(ステップを打合せしていなくても)相手とも踊れる。そして男性が女性の力量に合わせる(調節する)のがペアダンスという前回の金光先生の教えに繋がります。若いときのガツガツした競技ダンス精神から社交ダンスとは何たるかに思考がアップデートされてきました。

 

甲野 功

 

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