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~2025年春東都観戦~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2025年春東都大学戦
春の東都大学学生競技ダンス選手権大会

 

 

昨日は調布の電気通信大学まで春東都戦に行きました。

 

学生競技ダンス連盟。通称“学連”。東京理科大学で学連という世界を知ってから本当に人生が変わったと思います。学連とは全国の加盟している大学が社交ダンスを競技として行う競技ダンスをする団体です。それまで一切知らなかった世界を東京理科大学入学後のオリエンテーションで知ることになります。今のように世間的に知られた存在ではなかった競技ダンス。私が大学に入学した1996年(平成8年)当時は年明けに邦画『Shall we ダンス?』が公開され、その年の4月に「ウッチャンナンチャンの芸能人社交ダンス部」の企画がスタートします。そのため個人的にウッチャンナンチャンのお二人は同期だと感じています。学連という社交ダンス界においても特殊な世界を4年間過ごした結果、大学卒業後の人生に多大な影響を与えました。今この仕事、この状況にあるのも約30年前の出会いからです。この仕事に就いた、そして個人で独立開業した、理由は競技ダンス選手のサポートをしたいという気持ちから。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師という国家資格もその必要があると判断して取得しました。選手としては三流で終わった私ですが、指導面は結構才能があると思いました。私の後輩には学連で優勝した選手が数多くいますし、後にプロに転向してトップ選手や名コーチになった人もいます。ただプレイヤーとしての限界を大学時代に知ってしまった私は体のメンテナンスといった方面に進んだ方が能力を発揮できると考えました。また職場選びも学連の影響を受けています。国家資格取得して就職した場所は東京都北区十条。学連時代に毎週練習に来ていた短大がある駅であり、日本屈指の社交ダンス練習場がある場所。ここで働けばチャンスがあると踏みました。その目論見は成功し1年目から多数の競技ダンス選手に臨床で携わることができました。開業する際にも競技ダンス選手、それも特に学連選手をみたかった私は誰かとするとか人を雇うということは考えられませんでした。一人でやらないと上手くいかないということは勤務時代に分かっていました。

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院を開院してから学連選手には割引をしていました。それ以前の個人で出張専門で行っていたときから。もっと言えば勤務時代からも空いた時間に学連選手をみてきました。現在は春東都、春六大、春東部、シャドー、冬全と年に5回の応援キャンペーンを行っています。東都、東部、冬全というのは学連の競技会の通称です。春や冬というのは行われる時期。シャドーというのは学連特有のシステムです。今年は4月26日(土)まで“春東都応援キャンペーン”を行っていて昨日行われた春東都戦に出場する選手を対象に期間限定の割引を行っていました。

春東都戦。正確には『第130回東都大学学生競技ダンス選手権大会』(今大会)といいます。野球でも同じでしょうが関東の大学のうち六大学(東京、早稲田、慶應、明治、法政、立教)を抜いた大学を東都大学といいます。母校の東京理科大学も東都大学に入ります。東都大学における学生競技ダンス選手権大会を通称“東都戦”といい、春と秋の年2回開催します。4月に行われるものを“春東都”と通称呼ぶのです。なお5月には六大学の選手権大会があり、東都戦と同様に春・秋2回あるので“春六大”と言います。当院では“春六大応援キャンペーン”も行っており、現在開催中です。6月には東都大学と六大学が一緒なる東部大学の選手権大会があり、これも春・秋の開催であるので“春東部”と言われます。夏休み前の前期に春東都・春六大・春東部の3回キャンペーンを行います。後期は秋東部に出場するシャドー選手向けと12月に行われる全日本戦(通称、冬全)の応援キャンペーンをします。シャドー選手の説明はここでは省略します。

 

今回、春東都戦の会場まで足を運んだのは春東都応援キャンペーンを含めてずっと来院している選手の応援と情報収集のためでした。新型コロナの影響が残っていた2年生の頃からうちを利用してくれて今年最高学年の4年生に。ついに決勝に残りファイナリストになってくれました。その可能性ありという期待もあり、会場に行ったのでした。

学連は4年間しかありません。学連加盟大学の学籍があることが必須で特例はありますが現役の大学生でないと競技会に出ることはできません。例えどれだけ留年したとしても4年間しか現役生としての活動はできません。4年生というのは最終・最高学年(部歴)で最も重要です。年度が変わる4月からの大会はこの1年を占う重要なもの。3年生までの成績になるのか、オフシーズンで急成長した選手が下剋上を果たすのか。はたまた下級生が成長して上級生を倒すのか。重要な大会ということで春東都、春六大を対象とした応援キャンペーンを行うのです。春東部に関しては団体成績及び個人成績により夏の全日本選抜戦(通称、“夏全”)に出場できるかがかかる重要な大会であるので同様に応援キャンペーン対象にしています。

 

学生競技ダンスでは怪我の予防とか怪我の治療といった他のスポーツである治療院の活動はあまりありません。コンタクトスポーツではないので外傷はほぼ皆無。練習のし過ぎ(オーバーユース)か間違った体の使い方をする(ミスユース)ことによる慢性的な疼痛くらい。それよりもいかにパフォーマンスを上げるかの方が重要です。私は経験者であり、ずっと選手をみてきたので断言します。もちろんときに痛みを取る必要に迫られることはありますが、そのときは国家資格本分の技術を用いれば対応できます。それよりも学連という世界で成績を出すために体の使い方やコンディションを整えることに注力します。そのために必要なことが情報収集です。知識、技術、経験などがあることは当然のことで加えて情報を持っていないといけないと考えています

学連経験者とはいえそれも四半世紀以上前のこと。当時とは状況が違います。さらに新型コロナによる4年間で学連も大きく変わりました。大きなダメージを受けて規模が小さくなりました。またダンスのトレンドもあり、どのような流れになっているのかを理解することが大切です。昔の感覚でいると選手と会話が成り立ちません。例えば昨年から種目が増えました。我が東部ブロックに限った話で地方ブロックでは既に導入されているところもあります。現在は特定の大会だけですが今後は全大会で10種目戦(現在は8種目戦が基本)になるかもしれません。他にも細かいルール変更が多々あります。常に最新の情報を得ていないと選手と話がずれてしまいます。

 

新年度ということで上位陣のメンバーを確認することも大切です。強かった最上級生が卒部したことでファイナリストのメンバーが変わります。これが学連の特徴でもあり、アマチュアでもプロでもトップ選手層はなかなか変わりません。引退やカップル解消するなどして上位陣が抜けないとファイナリストのメンバーが変化しにくいのです。それはトップ選手は常に鍛錬をして向上することを怠らないから。学連では時期が来れば卒業していていくので新陳代謝が進みます。今年の4年生はコロナ禍の影響もあり、2年生の頃からファイナリスト、優勝をしてきた選手がいる世代です。上級生の層が薄かったことが大いに影響していて、2019年以前ではまずあり得ない成績を残してきました。現在は選手層が厚くなってきていて3年生のファイナリストが多数入る状況が見受けられました。また大学差があり、新たな3年生で強豪選手が複数名いる学校が目立ちます。学連は結局トップ選手の上にいかないと優勝ができません。打倒する、目標となる、選手のレベルやタイプを知っておいて来院する選手の状態をみていきます。昨年度までの下馬評通りの結果と覆ったものとありました。

ズレというと私の見立てと審査員との相違も重要です。私の見た感じだとこの選手が優勝かなと思っても、結果は別の選手ということがあります。圧倒的にこの選手が優勝で間違いないという場合もありますが、全種目がそうとは限らず。今の見る目を養わないといけません。また大会を観戦してチェック法と順位法で評価が異なることも分かりました。チェック法というのは審査員が予選を上げるかどうかチェックを入れるという審査方法。0か1の2択です。チェック数が多い選手から予選を勝ち上がっていきます。順位法というのは順位を決定するために各審査員が順位を各選手につけていくものです。決勝6組であれば1位から6位を各選手に振り分けます。チェック法はデジタル(0か1)、順位法がアナログ(幅がある)といえます。チェック法では1位できているが順位法だと結果的に1位にはならないという場合があります。それは審査の仕方が変わるから。複数選手が同時に踊っている中でいいか悪いかで判断するならチェックが入るが、上手い順にしっかりと並べたら順位が高くないという。そういうことを採点結果をみながら確認していきます。優勝するためには順位法で1位をとらないといけません。来院する選手は皆優勝するために来院します。優勝するためにサポートするには優勝するシステムを知らないといけない。今回来院する選手がファイナリストに残ったことは貴重なデータとなります。それはレギュラー戦と言われる選手権大会ではファイナルソロという一組だけで踊る機会があります。通常は一度に複数組が躍る中審査をするのですが、ここでは注目を受けて踊ります。ファイナルソロをした上で全組で再度踊り順位法で審査される。その状況でどう審査結果が出たのか。現場で私が見た感覚と実際の審査員の評価。そのズレを知ることができました。

 

学連選手のための研究が尽きません。それはまさにうん十年単位で継続していること。現場に出ないと分からないことが多々あります。情報だけならあとで動画を観ればいいのですが、実際に目の当たりにしないと分からないこと。私自身が学連時代に成績が残せなかったので私を頼ってくれる選手には少しでも良い戦績を残してもらいたいと願います。

 

甲野 功

 

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