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~東洋文庫ミュージアム~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 東洋文庫ミュージアム
東洋文庫ミュージアム

 

 

東京の山手線。駒込駅から少し歩くと六義園があります。その六義園の近くに東洋文庫があります。東洋文庫。出版社のように聞こえるかもしれませんが実態は東洋学の研究図書館です。つまり研究機関。そこには東洋文庫ミュージアムという展示スペースがあります。本日は東洋文庫ミュージアムを紹介します。

※東洋文庫ミュージアムは2025年5月現在施設工事のため休館中です。2026年1月に再開予定です。

 

東洋文庫ミュージアム

 

最初に書いた通りJR山手線、東京メトロ南北線の駒込駅から歩けます。距離としては都営三田線千石駅が一番近いです。その建物は立派で山手線内にあれだけの規模を誇っているのに驚かされました。まず東洋文庫について説明します。

 

東洋文庫

 

設立したのは三菱財閥第三代当主の岩崎久彌(久弥)。幕末、土佐藩で坂本龍馬とも交流があった三菱財団創始者岩崎弥太郎の長男です。三菱財閥と言えば戦前は三井、住友とともに日本三大財閥に数えられた大財閥。解体後は現在の三菱グループとなっています。その創業家の長男ですからお金持ちのレベルが違うでしょう。岩崎久彌は主に古典籍を収集し岩崎文庫を設立しています。これは後に東洋文庫に統合されますが文化的活動をしていました。彼が大正13年(1924年)に東洋文庫を設立します。ちょうど100年前のこと。東洋文庫は東洋学分野での日本最古・最大の研究図書館であります。日本最大はもちろんのこと世界5大東洋学研究図書館の一つに数えられる世界レベルの施設なのです蔵書には国宝(5点)、国重要文化財(7点)があります。蔵書総数は約100万冊で漢籍40%、洋書30%、和書20%、他アジア言語(韓・越・梵・イラン・トルコ・アラビア語等)10%という割合です。研究員を含めた職員が約80名います。超域研究、歴史・文化研究、資料研究を行っています。多岐に渡る機関や組織と連携して研究を進めており、その成果は各種刊行物による発表と一般者向けの講演会も行います。図書館としても機能しており貸出不可ですが、一般の方が無料で閲覧することができます。その100年の歴史の中では様々なことがあり、太平洋戦争中の昭和20年(1945年)には蔵書を疎開させることもしました。戦後は海外の財団から寄付金を受け、海外施設と協定を結びます。平成25年(2013年)に公益財団法人となりました。

 

本題の東洋文庫ミュージアムが開館したのは東日本大震災が起きた平成22年(2011年)の10月でした。東洋文庫の歴史から比較すると新しい施設です。そのためオシャレです。私が東洋文庫ミュージアムを知ったのは2年前に開催された『東洋の医・健・美』というテーマの展覧会です。私の本業である鍼灸や按摩はまさに東洋医学。東洋文庫の研究対象になります。黄帝内経や難経といった東洋医学の古典が展示されると知り、鍼灸師仲間とミュージアムを訪れたのでした

 

東洋文庫の建物は立派なビル。天井の高いエントランスを通ると物販と受付があります。チケットを購入してミュージアムに入っていくと。まずあるのがオリエントホール。天井が高く奥はガラス張りの窓。ガラスの先に中庭(シーボルト・ガルテン)がみえます。東洋文庫の解説が文面と映像であります。先に進み2階にあがるとモリソン書庫。岩崎久彌がオーストラリア人のG. E.モリソン博士から東アジアに関する欧文の書籍・絵画・冊子等約2万4千点をまとめて購入します。それがこちらに展示してあります。広い天井まで連なる何段もの本棚。壁一面が本で埋め尽くされた圧巻の光景。ここは撮影可能で今でいう映えスポットです。その先が企画展示室①。企画展示室①には名品コーナーがあります。展示室は2つあるのですがその間を回顧の路が繋ぎます。ここは展示物保護のため、照明を極限まで落として薄暗くなっています。企画展示室②があり、そこを通り抜けるとまたモリソン書庫に戻ります。

 

ミュージアムを出て中庭の方に進むと知恵の小径があります。ミュージアムとレストランオリエント・カフェとをつなぐ屋根付きの小径。両側にはアジア各地の名言が原語で刻まれたパネルが並んでいます。そこにはミャンマー語もあります。長年ミャンマーの支援をしている妻に知らせました。そして鍼灸師仲間とオリエント・カフェでスイーツを食べました。ここは小岩井農場と共同プロデュースするレストラン。なぜ小岩井農場なのかというと岩崎久彌が小岩井農場の経営者でもあったため。屋外のテラス席があり中庭のシーボルト・ガルテンを見ながら食事をしました。シーボルトとはもちろん幕末に来日した植物学者シーボルトからとっています。博物学、そして欧州における東洋学の発展に貢献したシーボルトの業績を記念しています。

 

都心部にあるのに都会の喧騒と隔絶されたような世界観の東洋文庫ミュージアム。東洋医学も大いに関係しているので来年再開したら企画内容をチェックして訪れようと思います。

 

甲野 功

 

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