開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
本日令和7年(2025年)5月15日、あじさい鍼灸マッサージ治療院は開院11周年を迎えました。
今日という日が迎えられて嬉しく思います。ほっとしています。昨年は節目の10周年。目標としていたものでした。そこから1年。ただ漫然と日々が過ぎているような気もします。本当はそのようなことはありませんが、開業当初よりは状況が安定していて経営や運営の気苦労は減っています。5月15日という日は私の仕事にとって二つの記念日となります。平成24年(2012年)の5月15日に私は出張専門という業態で独立開業しました。個人事業主として出発した日です。そしてそのちょうど2年後の平成26年(2014年)5月15日にあじさい鍼灸マッサージ治療院を正式に開院しました。5月15日はお祝いもありますがあの頃を振り返り、もう一度気持ちを新たなにする日にしています。
11年間、同じ場所で同じ人(つまり私ですが)がほぼ同じシステムで院を継続できるのは我ながら大変なことです。中には何十年も続いているところもありますが10年以上はかなり減ります。保健所の開設届を出して登録されるのですが、データ上は移転するときも一度廃業、引っ越し先で再び開設という形をとります。ですから保健所のデータベースで何十年も継続するというのは結構難しいのです。開設者が変わっても廃業という形を一度取り、やり直します。
あじさい鍼灸マッサージ治療院を開く前には、足掛け5年くらい構想をしていました。どういうやり方が良いのか。私は柔道整復師も持っているので多くの人は整骨院をしないのかという声がありました。それは鍼灸整骨院での勤務時代に実体験と今後の社会情勢を考えてやめました。またあん摩マッサージ指圧師なのだから訪問マッサージをしたらいいという考えもあるのですが、それも考えた末にまだやっていません。今後訪問マッサージはするかもしれませんので今のところはやりませんが将来は分かりません。自分の強み、弱みは何かを整理しました。今後の社会情勢、具体的には関連法令と時代の波、を考察しました。内部環境と外部環境の視点からそれぞれ強み・弱みを考えるSWOT分析です。東日本大震災がそれまでの考えを一変させました。東日本大震災直後に何軒か開業しているところに出向き意見を聞きました。新宿区内のクリニックで働き、鍼灸マッサージ教員養成科に通いながら具体的なことを考えていました。その結果があじさい鍼灸マッサージ治療院であります。ほぼ11年前とシステムは変わっていません。
場所についても。同じところで11年間。テナントの都合や経営面などの理由で潰れないけれど場所は変わったという例は少なくありません。住宅地という一般的には不向きな立地。だからこそトラブルや環境変化が少なかったわけです。特に新型コロナウィルスが流行して緊急事態宣言が出されたときは住宅地であることに助けられました。繫華街から人が消えましたが居住地には人がいます。東京都から休業申請が出ない業種。地元ですから通勤時のリスクもなく。ずっと営業していました。在宅ワークをしている社会人や行くところがなくて散歩をしている近所のお年寄り。そういった普段は気に留めてくれない方が来てくれました。
11年間変わらない場所で同じ人が従来通りの内容でそこに在る。だから数年間も空いてもまた安心して不安にならず患者さんが来てくれるのでしょう。
私の体調は当初よりはかなり落ちています。体力・体調はやはり10年前の方が良い。途中新型コロナに罹りましたし蜂窩織炎で救急搬送されました。体重は落ちなくなっていますし運動不足は否めません。コロナ禍で随分変わりました。メンタル面についても更年期障害かなと思うようなときもあります。昨年は目標だった10周年を前にしてやや鬱ぽい感じになっていました。もうさすがに10年はできると分かってくると意欲が出なくなりました。以前だったら、10周年記念だから大きなイベントを企画してパーティーを開催しようなんて考えていたでしょう。むしろ10周年の節目だから院内イベントはやらないといけないと義務感で行ったようなものでした。気持ちとしては2023年がピークで昨年2024年は落ち込む気持ちが多かったです。それは経営にも反映されました。10周年から昨日までたくさんの出会いがあり有意義な交流がありました。しかしメンタルは低空飛行だったのです。
そんなメンタル面を吹き飛ばす出来事が起きました。年明けの父親の急死です。闘病の末、ということはなく、突然自宅前で倒れて。私が駆け付けたときには息をせず心臓は止まっていました。最期の会話は昨年末。本当に突然の別れ。そこから今日まで様々な業務があります。本業とは違う様々な相続関連のことがどんどん現れていく。父の死という悲しみと環境の変化が、メンタル面を大きく変えました。立ち直ったのかどうかもよく分からない状態。少なくとも昨年とは別人のような気持ちです。甲野功個人にとってもそうですが、あじさい鍼灸マッサージ治療院にとっても父親は最大の患者であり支援者でした。それを失ったのです。その中での11周年。開業(開院)記念日です。今年は例年と意味合いが違う1日になりました。
家族があってこその11年間。そしてこれからも。皆様、11周年ありがとうございます。
甲野 功
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